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feed はじめてのパラグライダー 【た】対地速度、対気速度 (2016/6/16 13:24:16)

パラグライダーは、空気の流れの中を飛んでいます。
風の流れが影響する相対的なものなのです。
地上では実感しにくい概念ですがお付き合いください。

パラグライダーには二つの速度があります。
【対地速度】と【対気速度】です。
文字どおり、
【対地速度】は、地面との速度のことです。
【対気速度】は、空気との速度のことです。
といっても???ですよね。

パラグライダーは、 翼の周りを流れる空気 翼の力学的な作用 によって 揚力 を生みだします。
翼の周りに空気の流れ がなければ失速してしまいます。【対気速度】が必要な理由です。

空気とか水は、流体という性質を持っています。
目に見えない空気は理解しにくいので、同じ流体という性質を持つ水で説明します。

【対地速度】を川と船の関係で説明します。
一定のエンジンの出力で、川上に向かう場合は岸との速度は遅く、川下に向かう場合は岸との速度が速くなるのは分かりますか。

船がパラグライダーで、川の流れが(空気の流れである)風にあたります。

風の流れによって、地面との速度が相対的に変わります。

テイクオフで実感できます。
風があればすぐに浮き、風が弱い状態では走ってやっと浮いたと感じるでしょう。

パラグライダーで飛ぶために必要な風の流れ(対気速度)があります。
必要な揚力に達する対気速度まで、対地速度を上げればよいのです。
向かい風であれば、少しの対地速度で十分な対気速度に達し、風が弱い、あるいは無風、追い風の場合は、がんばって対地速度を上げなければなりません。
走るということです。

ランディングの時に、向かい風では対地速度が遅く着地することができます。
追い風であれば速い速度で着地しなければならないでしょう。
追い風で対地速度を落とそうとして、無意識に対気速度を落とし過ぎると失速しかねません。

風の流れの中でフライトするパラグライダーは相対的である 、この特徴を理解することは大切なことなのです。


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