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link Seikoのちょっぴり大人なフライト生活 Seikoのちょっぴり大人なフライト生活 (2024/10/31 8:42:27)

feed タスク4 (2016/6/24 19:01:12)
ピレネーの南風はフェーンを伴う可能性が高く、強風を避けるために一時間半ほどフラットよりのエリアに移動。
狭いテイクオフに広葉樹で覆われた小高い丘のようなに連なる山はどっぷり逆転層の中。

うーん。。懐かしい光景!

まるで日本だ。。

ナリナリは《紀ノ川ってる》という新しい日本語を教えてくれた。

タスクは確か68kmぐらいだったと思う。
かなり希望的なタスク。

ゲートオープンするもだれもテイクオフをトップアウトしないまま数機はランディングに沈んで行く。
私はスタートギリギリまで待つことにした。

知らないエリアに移ったローリーはストレスを感じているようで(このままがんばれば総合表彰台もありえるから) 私にいつテイクオフすればいいかアドヴァイスを求めてきた。

彼女にとって大事な事は間違いなく特攻選手(初日のタスクでこけた選手)に騙されてはいけないこと。最初に突っ込んでいった選手はみんな特攻だから少し待ってトップ5以内の選手の動きを注意しなければならない。

大会は駆け引きでもある。ただ飛ぶのがうまいだけでは勝てないのだ。

私はスタート時間少し前にテークオフ。

コンディションは少しましになってほとんどの選手はトップアウトしていた。リーディンググループに少しおくれているようでスタートを切りとにかくキープハイでアクセルをなるべく使わずになんとか前でストックしたリーディンググループの上に着ける。
しばらくすると高田選手が私たちに追いつく。
雲底はなかなか上がらず渋いのに荒れたコンディションの中ひたすら2つ目のターンポイントに向かう。
トランジットにたびに一人だけ高度を著しく失ってみ
も一度サーマルに入るとぶっちぎりの速さであげ切る高田選手は常に同じグループにいる。
ターンポイント2の3、4km手前の山でラフな上昇帯で上げきれた10人ほどと共に私はターンポイント2をとってそのまま大きな雲に影に覆われた山の斜面に張り付く。
しかしここはアルプスではなくピレネー。
上昇帯など一ミリもない状態が続き谷間の日照がある場所に移動するも、グライダーは安定して滑空していくだけ。
30kmほどのところにみんなでランディング。
後から続くパイロットも同じ。

やっぱり希望的過ぎなタスクであった。

結局このフライトでは高田選手と一緒に飛んだものの、ローリーを一度も目にすることはなかった。

明日は雨なので今日で最後のタスク。
雲海を眺めながらテイクオフで待機中。

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