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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 大会3日目 レユニオンコンディション (2016/10/5 11:45:24)
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この島には パイオンキューという鳥がよく飛んでいます。



パイプのような尾という名の鳥です。
この鳥は、サーマルに乗っても飛ぶので、地元のパイロットたちはこの鳥の動きでサーマルを見たりするのだとか。
ということで、地元パイロットには、サーマルがほしい時にこの鳥を見ろ。そう言っていた。

レユニオンのシンボルマークにもなっています。


昨日よりも朝の雲は多くない。
成績も挽回させる必要がある。


コンディションは悪くなさそう。
・・・と見えていたのに・・・・。


天気予報もあまり変わらない、条件もそれほど違わないということで、
前日行われたタスクを少し小さくした距離のタスクが組まれます。

基本的に南下していくタスク。

パラグライダーは飛ぶといっても、その人その人によって飛び方のスタイルがあります。
スピードはゆっくりでも全体を見渡して飛んでいくタイプや、サーマル(上昇気流)のあたりをいくつかつけながら
早く飛んでいくタイプ。
私は後者のタイプになります。

ただ、前日のこともあるので、この日は慎重に行こうとあえて高く後ろを飛ぶことを考えてのフライト。
それにしても序盤からサーマルは本当に弱く、スタートすらできずに着陸してしまったパイロットも多数。

スタート時間には何とか高度1000mまで上がりましたが、ここが上昇の一番上。


雲は低く立ちこめて、これ以上高くは飛ばせてもらえません、
1000mの高度があっても、対地高度はそれほど高くもないので、少し移動しては上昇にのって、また移動。

なかなか進んでいけません。

前日降りてしまった場所はこの日も鬼門。
わずか1m/sの上昇をつかむためにフルバンクでグライダーを旋回させないとつかめない
そしてそれをつかめないと降りてしまう・・・・。

自分から仕掛けられないというジレンマと、それでも我慢していかないと降りてしまうという状況。
ここでまた半数以上が脱落。

そして先に進むも、なかなか進めず。
時折集団と離れて強いサーマルを探しに行くも、これがいい方向にならず、
先頭からはだいぶ遅れる展開に。


仕方なく後方の集団に巻き込まれ飛ぶ。
高いとこで飛んでいると、霧雨のような雨に打たれてのフライト。
でも低くなるとすぐに対地高度がなくなる。

大きな谷を渡り、先行している集団が上げあぐねている。
それでのなんとかサーマルはあるのか?
という場面。

迷わず飛び出した・・・・。けれどその先行よりも高度が低かったせいかサーマルに当たらず。
しまった・・・・
さぁどうする。

そこで見えたのがパイオンキュー。
楽しそうに飛んでいるではないか。

時折上昇に乗るような動きをしている・・・・。
これしかない。
とこれまた一人でコースから逸脱していってしまった。

ここで上昇できればこの鳥の話はもっと面白いものになるのだが・・・・。
全く上昇に当たることなく、高度をどんどんと失っていき、もう降りるしかない状態。

広い牧場にランディングして空を見上げると集団たちが先に進んでいく。
今日のゴール者は2人。

レースというよりもサバイバル。

そしてそこに生き残れなかった。

あーーーー強いサーマルコンディションを希望!!




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