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悔しいキャンセル
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
悔しいキャンセル (2016/10/7 4:03:18)
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悔しいキャンセル (2016/10/7 4:03:18)
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泊まっている宿のベランダから一つの大きな樹が目の前に生えています。
そこには無数の家が乱立しています
生息している小鳥の家。この木はいわば小鳥のマンションです。
ハンモックのような家は風に吹かれるとかなり揺れていますが・・・・落ち着いて寝れるのか?
さて、上位に入るのは厳しい状態になってしまいましたが、それでも最後まできっちり戦い、
次の戦いに向けてのシミュレートをしていきます。
今年の最終戦、2016年の大会の総決算の最終戦にはすでに選考されることもわかりました。
さて、話は変わりますが、今回私はSPORTIVAのAKASHAというトレランのシューズを使用しています。
これがかなり調子がいいです。坂でも滑ることがないですし、アクセルワークにしっかりとバーに食いつきます。
ワールドカップではスポルティバのシューズを使用している選手が多いのも印象的です。
さて、本日の試合、39㎞のショートタスク。
理由としては、北からの爆風が飛べる範囲を狭めているのと、レユニオンのフライトエリアは、
基本的に本流のリーサイド(風下側)のみということがその理由になっています。
つまりは、本流の風が強すぎて、いつその風が入ってくるかわからないということ。
恐ろしい・・
海を見ると、その風の境界線がはっきり見えています。
その向こう側は白波が見え、風が吹き抜けているのがわかります。
ということは、いつストップになるかわからない。
ということはここはスピード勝負でしょう。
最初から強い風でサーマルは攪拌・・・というよりもすごく流され、サーマルの強い部分だけがむき出しになっている感じ。
風も強いし、風上に向くと、グライダーの対地速度が限りなく0に近づいてエレベーターのように
垂直上昇。
ただそのままだとサーマルから抜けるのとグライダーがバランスを崩すので一気に旋回。
でも流される・・・・。
地表から離れて雲のとこまで行くとようやく動きやすい状態。
でも今度は雲の中に入るのを警戒。
なかなか落ち着く暇のないスタート前。
やはり少しでも風が変わればキャンセルになる。
これはできる限り先に進んでいかないといけない。
ということでスタートと同時に飛び出す。
昨日よりはサーマルが強い。
突っ込んでもなんとかリカバリーできる!!
と、いうほど簡単でもない・・・・・。
上昇から離れると、一気に高度を落とすし、ラインを間違えるとこれがまた高度が一気に変わってしまう。
上手くラインを読んで先行していくことに成功しているが、高度が低くなり、また強風からのサーマル上昇。
上げるに苦労していると、後ろから追いつかれてくる。
無線ではタスクがキャンセルかの話が飛び交う
そして
「Pi-------Pi-------------」
大会側から渡されているGPSからの警告音そしてそこに表示された「TASK STOPP」の文字。
予想されたとはいえここにきて・・・・・。
タスクストップが宣言されれば残念ながらランディングしないといけない。
と海に向かうと今度はどんどん高度が上がる。
風のぶつかり合いの領域。
あぁ、降りたいときには降りれない。
もうこうなったら、しっかり海に出ていく
真下は海。
海の青さがすごい
なんだかこのままどこまでも行けそうな気分になってしまいます。
ま、いけないんだけど。
ということで本日は残念ながらストップ・・・・。
そして体力が余ったので海で泳ぎます。
最後は海辺で休憩
明日へと体力を回復。
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