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自然と一体化した何気ないフライトからハンググライダーの楽しさと安全性を考える (2016/10/17 0:38:19)
昨日はテストフライト。
ちょっと趣向を変えてバリオメーター無しで飛びました。
(※単に忘れたとも言う)
せっかくなので、GoProでのカメラ撮影も無し。
(※単にフライト直前に電池が切れただけ)
ただ肌に受ける風とグライダーから伝わる感覚だけで飛ぶ。
電子機器がないと、自然と一体になり、まさに鳥になったよう。
感覚を研ぎ澄まし、上昇気流を捕まえる。
高度が上がり、山よりも高くなる。
向こうの山まで移動し、また上昇気流を捕まえる。
それを何度か繰り返し筑波山リターン。
途中、とんびの群れが上昇気流の位置を教えてくれる。
空中で目配りと動きだけで仲間と会話。
まさに鳥。
まさにこれがハンググライダー。
普段のフライトはGPS付バリオメーターがたくさんの情報を教えてくれる。
現在高度、対気速度・対地速度、上昇率、ほか競技に必要な現在地や目的地など情報はたくさん。
特に現在高度や上昇率の情報がないと、ソアリングが難しくなる。
(ソアリング:上昇気流の中で旋回しを捕まえて高度を上げること)
上昇率は自分が上昇している時に音で教えてくれるが、それが無いと「景色の見え方」や「翼から伝わる力」、「肌に当たる風の感じ」や「風の音」で自分が上昇してることを知る。
鳥もこんな感覚で飛んでるのかな。
ランディング場に帰ってきたら、仲間同士でそれぞれの冒険の話を。
そしてビールを飲みながら話は弾む。
やっぱりハンググライダーは楽しい。
ハンググライダーは「安全なスポーツだ」なんて簡単には言えない。
正しく操縦しなければ危険なスポーツになり得る。
逆に言えば、冷静に判断し、正しく操縦していれば他のアウトドアスポーツと同様に楽しめるもの。
車の運転に置き換えてみる。
荒い運転をすれば事故は起きるし、雨が降る夜中に運転すれば危険な要素は増える。
カーナビに気を取られれば危険を見落とすし、慣れない頃に都会を運転すればリスクは高い。
こういったことをせず安全運転を心掛ければ事故のリスクは大きく減らすことができる。
(車に関しては「貰い事故」があるので一概には言えませんが)
ハンググライダーで言えば、周りの状況に気を配り、天気や自分の技量に見合ったフライトを心掛けることで事故のリスクは大きく減らせる。
大事なのは謙虚な姿勢。
これからも謙虚な姿勢で飛び続け、たくさんの人にハンググライダーの魅力を知ってもらいたいなと改めて思うのでした。