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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/20 21:18:27)

feed どんな形の飛行機でも飛ぶんです! その7 (2016/10/23 20:26:11)
飛行機って、決まった形でないと飛ばない!?なんて、どうやら世の中大半の方は思っておられるようですが…。

そんなことはないんです!飛行機は基本さえ守っていれば、どんな形だって飛んでしまうんです。

例えば、前回ご紹介した串型翼…。

効率が悪いために、現在ではほとんど見られない形式!っとご紹介いたしましたが…。

ちょっと下の図の飛行機を見ていただけませんか?



ラフスケッチで申し訳ございませんが、こんな串型翼機も「アリ」なのではないでしょうか?

これ、串型翼と複葉機の良いとこどりで考えてみた形です!

串型翼はピッチの安定が良いので、胴体をそれほど伸ばさなくても安定が取れます。

ならば、前後の翼の距離をそれほど取らずに複葉機にするのもアリなのではないでしょうか?

こうすれば、以前にこのブログでもご紹介したように、飛行機を軽く、そして、ちゃんと安定の取れるものを作ることが出来ま

す。

この形の飛行機。もちろん性能は期待できないのですが…。

翼を分解式にすれば、非常にコンパクトに納まる形ではないでしょうか?

たとえば、上手く小型化すれば、大きめのワンボックスの車にスッポリ納まってしまったりとか…。

そうなると、機体を整備する為のハンガー(格納庫)が不要になり、そして、この機体を乗せた車で好きなところへ直ぐに移動するこ

とも可能です。

性能が求められないレジャー用などでも応用できるかもしれませんが、災害時の現地調査や直ぐに近づけない場所への支援物資の輸

送などに応用できる可能性もあるのではないか?と、思えます。




今回はもう一つ変った形の飛行機をご紹介致します。



これ、リング翼とジョイント翼という二つの種類の飛行機を合わせてみた形のものです!

リング翼とは、飛行機に発生する空気抵抗のうち、誘導抵抗を無くす目的で、誘導抵抗発生の根

源となる翼端を無くしたもので、翼がリング型になっています。

こうすれば、確かに翼端がなくなるので誘導抵抗も無くせます。

ジョイント翼とは、主翼と水平尾翼がくっついた形の飛行機で、このような形にすることにより、上下の翼を

接続できるため、複葉機と同じ理屈で翼の強度を保ちやすくなる可能性があるため、結果的に軽量化できるのではないか?と言われています。

この二つの形式の飛行機は相性が良さそうなので、それを合わせてみたのが上の形の飛行機というわけです。

現実的にこのような形式の飛行機は、翼の強度を保つのが難しいため、実際は実用化されていませんが(ジョイント翼だけならば、確かウルト

ラライト機で一機実用化されていたと記憶していますが…。)将来的には面白い形の飛行機だと思います。



このような変った形の飛行機でも、守るべき要点さえ守っていれば、立派に飛ばすことが出来ます。

その要点とは、このシリーズの最初でもご説明しましたが…。

1・機体を浮かせるだけの揚力が発生すること

2・自立安定性を持っていること

3・上記の二つを維持することができる、強度と剛性を持っていること

この3つがそろえば空を飛べます!

さらに…。

2の自立安定性について、ヨー、 ロール、 そして、ピッチと3つの安定性を考える必要がありますが、

ヨーの安定については、

垂直尾翼を持つ。あるいは、重心位置より後ろの抗力を大きくする。

ロールについては、

翼に上反角、あるいは、後退角を持たせる。

最後にピッチについては、例の前後の翼角度の関係…。



以上がそろえば、飛行機はヨー、ロール、そして、ピッチの自立安定性を持つことができます。


そして、今回ご紹介した変った二つの形の飛行機だって、立派に空を飛ばすことが出来るんです!


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