ホーム
>>
RSSセンター
>>
日本選手権 その2
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
日本選手権 その2 (2016/11/7 11:10:27)
ポッドキャスト : image/jpeg
RSSセンター
メイン | 簡易ヘッドライン |
日本選手権 その2 (2016/11/7 11:10:27)
ポッドキャスト : image/jpeg
4日間の日本選手権、最終日は天候不良でキャンセルになり、Day2とDay3の競技で順位を決した。
初日でいいポジションをとっていた私でしたが、Task2で先走ってしまった。
さてそのTask2。
天気は快晴なのですが、T.O.付近は暖かく、強い逆転層が1300m付近に張っている様子。
これは条件が厳しくなるかもしれない。タスクコミッティ(その日のコースを決める人たち)も迷っている様子。
そうして決定したタスクは40km。
そしてエラップスタイムというスタート方式が採用となりました。
※エラップスタイムとは、通常のレースでは空中でのスタート時間が設定され、すべての選手がそのスタート時間になるとレースが始まるのに対し、エラップスタイムとは、各選手がスタート時間を切ったタイミングがスタート時間になる方式。
空中での全員の待機が難しいという判断でした。
確かに天気はいい割には上昇が弱すぎる・・・。
先に出たウィンドダミー(前走者のようなもの)のパラグライダーも何とか高度をあげることができる程度。
でも、上昇は出ている。
ということで混まないうちに飛んでしまおうと離陸。
しかし、確かに上昇が弱い。
何とか1000mを越えるものの、このまま進んでは先に進めなくなりそう。
ここのサーマルが活発になる13時をリミットに高度のめどを立てていこうと決めて飛んで行きます。
その間にもポツリポツリとスタートを切っていく選手。
13時を越え、高度は1250m。
もうころ合いかと思ったタイミングで、成り山選手がスタート。
同じく私もスタートして対岸へ。
対岸の様子は先にスタートした選手たちの動きを見ながらのフライト。
スピードは押さえ、高度を維持するようにコースを取っていく。
対岸に到達すると、上手くサーマルにヒットして高度をあげる。
一緒に飛んでいた集団の中で、私と成り山選手が一つ抜き出て高度をとり、
先に進む。
先にはスタートを先に切った選手たち。
これならば追いついていける。
そう踏んで、尾根沿いを一気にグライドしていくと・・・・
「紅葉おろし」と言われる下降流に捕まり一気に高度が下がっていく・・・・・・。
痛恨のミス。
500m以下の高度は逆転層の中。
サーマル活動は本当に弱い。
何とか弱いサーマルにヒットして高度を持ち直していくものの、その間にトップグループは高くパスしていき、
その後も続いてくる選手たちに高くパスされていく。
「絶対に追いつく!」
その思いで心に火をつけ必死で高度をあげ、次のターンポイントへ!
ここから一気にスピードをあげる。
前方を進むグライダーをみて、いいラインを探し出し、効率よく進む。
次のターンポイントを引き返した余っぷグループとの差は5km。
ゴールまでは20km。
サーマルは強いところだけを使い、他に飛んでいるグライダーを観察しながら、上昇帯をうまく飛んでいく。
そうしてようやくゴール手前10kmでトップグループを視界にとらえる。
更にそこからゴールまで、ギリギリ届く高度で最後のグライド。
慎重に進む前のトップ集団のしっぽに何とか追いついてのゴール。
しかし、当然後ろから飛んで追いついていたために、リーディングポイントが少なく、この日の順位は9位。
総合で4位に後退。
トップになるために攻めたとはいえ、これは痛い・・・・。
ということで最終日に執念を燃やしていたものの、天気図は悪くなる一方。
翌朝は、雲が低く結局キャンセルに。
ということで2016年の日本選手権は4位で終えることとなりました。
優勝は力をメキメキとつけてきている岩崎選手。
私の今年の国内戦はこれで終了。
結局2016年は1戦のみとなってしまいました。
怪我から復帰で出られたことに感謝しつつ、来年はしっかり取り戻します。
execution time : 0.008 sec