ホーム
>>
RSSセンター
>>
どんな形の飛行機でも飛ぶんです! その11
飛行中年
(2024/12/25 18:57:24)
どんな形の飛行機でも飛ぶんです! その11 (2017/1/21 9:33:31)
RSSセンター
メイン | 簡易ヘッドライン |
どんな形の飛行機でも飛ぶんです! その11 (2017/1/21 9:33:31)
今回は、鬼才工業デザイナーのルイジ コラーニという方をご紹介いたします。
ルイジ コラーニは様々な工業デザイナーに大きな影響を与えた方です。
彼のデザインには、固定概念に決してとらわれず、最も美しいデザインこそ最も優れているという信念が感じられます。
彼が考え出すデザインは、一見突拍子もなく思えてしまうのですが、よくよく見てみると、とても考え抜かれて理にかなったものであることがわかります。
上は彼がデザインした代表的なトラックです。
ルイジ コラーニのデザインしたものは多岐にわたり、このような車などの大きなものがあるかと思えば、流体力学的に考え抜かれた水道栓、そして、ボールペンなどの小さなものまであります。
もちろん、ルイジ コラーニは航空機もデザインしています。
これからご紹介する飛行機は、そんな彼がデザインした飛行機の代表作です。
まずはメガロドン…。
これ、旅客機としてデザインされたものです。
一見すると旅客機には見えませんが、しかし、効率よく旅客を大量に運ぶには都合の良い形としてデザインされました。
さてこのメガロドン。普通の飛行機にある主翼が見当たらないのですが…。
皆さん!覚えていますか!!
このシリーズのブログの最初の方でご紹介したリフティングボディー機…。
リフティングボディー機とは、主翼をもたず、その代わり胴体で揚力を発生させて飛ぶ飛行機のことです。
音速のちょっと手前くらいからそれ以上の速度においては、主翼はかえって空気抵抗の根源にしかならないため、このメガロドンのように主翼を排してしまったほうが効率がよいという考え方も出来ると思います。
そしてもう一機。
これも飛行機としてルイジ コラーニがデザインしたものです。
なんだかパッと見、植物の様なというか、得体のしれない生物というか、ちょっと飛行機には見えない奇妙な形に見えるのですが…。
よくみると、コレ、前進翼の串形翼、あるいは、先尾翼機であることが分かります。
この飛行機。実はとても速い速度で飛ぶ極超音速旅客機としてデザインされました!
前進翼は、飛行機にとって危険な翼端失速を防いでくれ、音速突破時の衝撃波を弱めてくれるでしょう。
そして、機首から発生する衝撃波をうまく翼がかわせる様な主翼の配置にしています。
前後に配置された主翼は、以前よりこのブログで繰り返しご紹介しているように、その取り付け角を浅いハの字になるようにすれば、ピッチの安定を保つことができます。
この飛行機、パッと見は奇妙な形に見えますが、実は、ちゃんと理にかなった形をしているんです!
ルイジ コラーニはこのように、固定概念にとらわれない工業デザインを、今まで無数と言っていいほど世界に発信し続けてきました。
でも、正直言うと、こんなにも素晴らしい形が提案されているのに、実際は飛行機の形ってみんな似たり寄ったりの形になってしまっています…。
このようになってしまう一番大きな理由は実績がなく、そのような形の飛行機を作ることが冒険になる!ということがいえると思います…。
会社は企業ですから、安定した性能と、確実に利益をもたらせるデザインの飛行機を作りたがります。
そうしなければ、多くの雇用者を抱える大企業が成り立たないからです。
だからこそ、冒険を嫌がり、確実に利益をもたらせる、安定したデザインの飛行機を作りたがります。
しかし…。
そんな大企業のしがらみにとらわれることなく、自由な発想で素晴らしい高性能機を作り続けている会社も、実は世の中には存在しています。
次回はそんな会社の作り出した素晴らしい飛行機をご紹介いたしましょう!
ルイジ コラーニは様々な工業デザイナーに大きな影響を与えた方です。
彼のデザインには、固定概念に決してとらわれず、最も美しいデザインこそ最も優れているという信念が感じられます。
彼が考え出すデザインは、一見突拍子もなく思えてしまうのですが、よくよく見てみると、とても考え抜かれて理にかなったものであることがわかります。
上は彼がデザインした代表的なトラックです。
ルイジ コラーニのデザインしたものは多岐にわたり、このような車などの大きなものがあるかと思えば、流体力学的に考え抜かれた水道栓、そして、ボールペンなどの小さなものまであります。
もちろん、ルイジ コラーニは航空機もデザインしています。
これからご紹介する飛行機は、そんな彼がデザインした飛行機の代表作です。
まずはメガロドン…。
これ、旅客機としてデザインされたものです。
一見すると旅客機には見えませんが、しかし、効率よく旅客を大量に運ぶには都合の良い形としてデザインされました。
さてこのメガロドン。普通の飛行機にある主翼が見当たらないのですが…。
皆さん!覚えていますか!!
このシリーズのブログの最初の方でご紹介したリフティングボディー機…。
リフティングボディー機とは、主翼をもたず、その代わり胴体で揚力を発生させて飛ぶ飛行機のことです。
音速のちょっと手前くらいからそれ以上の速度においては、主翼はかえって空気抵抗の根源にしかならないため、このメガロドンのように主翼を排してしまったほうが効率がよいという考え方も出来ると思います。
そしてもう一機。
これも飛行機としてルイジ コラーニがデザインしたものです。
なんだかパッと見、植物の様なというか、得体のしれない生物というか、ちょっと飛行機には見えない奇妙な形に見えるのですが…。
よくみると、コレ、前進翼の串形翼、あるいは、先尾翼機であることが分かります。
この飛行機。実はとても速い速度で飛ぶ極超音速旅客機としてデザインされました!
前進翼は、飛行機にとって危険な翼端失速を防いでくれ、音速突破時の衝撃波を弱めてくれるでしょう。
そして、機首から発生する衝撃波をうまく翼がかわせる様な主翼の配置にしています。
前後に配置された主翼は、以前よりこのブログで繰り返しご紹介しているように、その取り付け角を浅いハの字になるようにすれば、ピッチの安定を保つことができます。
この飛行機、パッと見は奇妙な形に見えますが、実は、ちゃんと理にかなった形をしているんです!
ルイジ コラーニはこのように、固定概念にとらわれない工業デザインを、今まで無数と言っていいほど世界に発信し続けてきました。
でも、正直言うと、こんなにも素晴らしい形が提案されているのに、実際は飛行機の形ってみんな似たり寄ったりの形になってしまっています…。
このようになってしまう一番大きな理由は実績がなく、そのような形の飛行機を作ることが冒険になる!ということがいえると思います…。
会社は企業ですから、安定した性能と、確実に利益をもたらせるデザインの飛行機を作りたがります。
そうしなければ、多くの雇用者を抱える大企業が成り立たないからです。
だからこそ、冒険を嫌がり、確実に利益をもたらせる、安定したデザインの飛行機を作りたがります。
しかし…。
そんな大企業のしがらみにとらわれることなく、自由な発想で素晴らしい高性能機を作り続けている会社も、実は世の中には存在しています。
次回はそんな会社の作り出した素晴らしい飛行機をご紹介いたしましょう!
execution time : 0.004 sec