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失敗タスク 大会3日目
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
失敗タスク 大会3日目 (2017/1/21 18:18:48)
ポッドキャスト : image/jpeg
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失敗タスク 大会3日目 (2017/1/21 18:18:48)
ポッドキャスト : image/jpeg
この場所に来れているのは、いろいろな人の応援のおかげ。
それに応えるためにも成績を出していかないといけません。
それが空回りした日となりました。
長くて移動が必要な空中待機に、短い競技時間、そしてそこから始まった長い長い歩き。
これが今日の一日。
大会3日目が分水嶺。コンディションや、状況にようやく慣れ始めた3日目が大会の流れを
決めていく。
しかし、ブラジルの空は、選手を競い合わすことより、いかに生き残って行けるかを試しているようです。
この日のタスクは、前日よりも安定した天候(安定するほど上昇は弱い)。
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発表されたタスクは強気の85㎞
この地図ではわかりにくいですが、スタートは、T.O.近くからもできますが、かなり風上側に行ってスタートしたほうが、
その次のポイントまでかなり近く、スタート前にほぼすべての選手が20㎞近いスタート地点までフライト。
しかし、この日はスタート前から高度が取れない。
離陸したT.O.周辺だけが1500m近くまで高度を稼ぐことができたものの、山から離れると、とにかく
上昇が弱い。
あぁ、もう毎日この弱いコンディションに付き合わないといけないのか。
と空中でため息が出るほど。
なんとかかんとか乗り継いでスタート時間を迎えるものの、高度が取れなくてスタートに向かえない。
何機かが、それでも高度がないとはいえアタックしていき、弱いサーマルを捕まえ、それをみた集団が押し寄せて、
弱い上昇を奪い合う。
そんな展開。
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スタートしてもなかなか進めず、前方には大きな雲。
これは発達しているのだと思い、上昇するでもない集団のなかから、アタック。
しかし、行けども行けども上昇はない。
これではいけない。
コースを90度変えて日の当たる上昇気流の確立が高そうな場所を狙っていく。
しかし、上昇しない。
鳥も出てくるが、羽ばたく始末。
地上まで50mをきっても諦めないで旋回していたが、そのまま地上へ。
同じような選手たちがばらばらとあちこちに降りていきます。
そしてその中でも高い位置にいた数機だけが生き残って弱い上昇になおもくらいついている。
降りてしまえば、その日の敗者。
もうどうしようもありません。
しかも上昇することだけを考えているので、この場所がどこなのか、回収されるまでの道のりは?
は考えていなかった。
牛が放し飼いにされている何もない場所。
そこが今日降り立った場所。
同じ場所に降りてきたドイツ人で友人のマークと数人のフランス人と、道らしき道を30㎏のパラグライダーを担いで、
とにかく回収車が来れそうな場所まで移動しようということに。
1時間ほど歩いてようやく見つけた牛飼いの車は、法外な値段で近くの町までのっけて言ってくれるという。
当然それは断る。
そうしたところに回収車が我々を見つけてくれた。
みなぐったり。
大勢のパイロットたちがその先のバーに集められているということで、まずはそこへ。
そうすると
トップ20位にいたほとんどのパイロットもみな近くで降りて、ビールを飲んで管を巻いていた。
私も管を巻く一人に混じります。
こういう日にしっかり点数を稼ぐことが大切。
現に前回の優勝者のステファン・ウィスと、X-ALPSパイロットのアーロンはこの日もしっかりゴールを決め、
総合点数で差をつけました。
まだ、ルール上逆転する余地はあるものの、あとがない厳しい展開。
今日のゴール者はたったの18名。(130人中)
その中に、なんと日本から参加した女性パイロットの高田選手も!
そして、この日の女性トップ。
素晴らしい。
私もこれから巻き返していきます。
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