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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/20 21:18:27)

feed どんな形の飛行機でも飛ぶんです! その12 (2017/2/1 21:03:43)
軽飛行機の代名詞ともなっているセスナ…。



この飛行機…。

通常型の飛行機で

アルミ合金を主材として

一般的な軽飛行機のエンジンを積んで…。

という条件の中では、とても完成度が高い飛行機で、生産が中止された現在でも、その使いやすさから世界中で愛されて、今なお多くの機体が飛んでいます。

しかし…。

上記の条件のうち、赤字の部分。

つまり…。

通常型の飛行機で

アルミ合金を主材として

の部分にこだわらずに、自由な発想で飛行機を作ってみると…。



こんな飛行機になってしまうんです!

この飛行機、エンジンはセスナとほぼ同型のものを積みながら、その巡航速度はセスナより100キロも早い高性能機なんです。

その形を、より効率の高い先尾翼機にすることにより、そして、アルミ合金を使わずにカーボンコンポジットという外皮構造を使うことにより軽量化を行い、大幅に翼面

積を減らした結果、抵抗が減りこのような常識を破るような高性能機が実現したんです!

そして、こんな高性能機を設計した方がバート ルータンという方で、今回ご紹介したい方なんです。

バート ルータンは、固定概念にとらわれない自由な発想で、多くの高性能機を生み出しています。

彼の代表作には、無着陸、無給油で世界一周を成功させたボイジャーがあります。



変わった形の飛行機ですが、先尾翼にすることにより、翼の効率を最大限にまで引き出し、左右に胴体を追加することにより、機体の強度を損なわずにより多くの燃料を積むことが可能となりました。

ユニークな形なんですが、大変考えられており、無給油にて地球一周できるという、それまでの飛行機では不可能だったことを可能にしてしまいました。

彼はこんな飛行機も制作しています。



ホワイトナイトという飛行機ですが、この飛行機、宇宙船を抱いて高い高度まで飛行し、そこから宇宙船を発射させるために開発されました。

非常にユニークな形をしていますが、これもやはりよく考えられた形をしており、その使用目的に対しとても理にかなった形状をしていると思います…。

バート ルータンは、ご紹介したようなユニークな形状ながらも、大変高性能な飛行機を、今まで多く作り出しています。

彼の発想の根源には、固定概念にとらわれるのではなく、最も優れた形を追及することにより、今までの常識を破ることのできる高性能機を生み出す。とうものがあります。

それではなぜ、他の飛行機メーカーは彼が生み出したようなユニークな形のものが少ないのか…。

この理由は、バート ルータンの会社が適度に小さく、小回りが効くため、バート ルータンの独創的なアイデアが現実になりやすい!というものがあると私は思います。

大きな会社では、確実に利益をもたらせなければならないため、とてもこんな冒険的なデザインの飛行機は作れないと思います。

バート ルータンの作った飛行機の中には、高性能ながら営業的に失敗してしまったものもいくつかあるのですが、しかし、その高性能が世間で認められているため、多くの人を引き付けて、彼の作る飛行機の多くが売れて、会社の経営が

成り立っているのです。

実は、小さな航空機メーカーであるはずのバート ルータンの会社の存在を、世界中の大きな航空機メーカーが本気で恐れたこともありました。

「バート ルータン」で調べてみると、もっとたくさんの変わった形の飛行機が見られるので、皆さんも調べてみると面白いと思いますよ!







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