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feed 薪の雨ざらしの期間って? (2017/2/13 9:15:23)


薪ストーブで欠かせないことの一つに「薪作り」があります。

この薪作りの中で、「薪のアク抜き」という工程があります。

このアク抜きって、分かりやすく言うと「樹脂を雨で洗い流して薪を乾きやすい状態にする」ことを言います。

木には樹脂が含まれており、この樹脂がある状態だと、薪が乾燥しにくくなってしまうのでこのような工程を設けるのですが…。

さて、それではそのアク抜きってどのくらいの期間が適当なのか…。実はこれについては人によって千差万別!まったく意見が違っていてるのです。

人によってはなるべく濡らした方がいいとか、私は一雨だけという人や、あるいは、アク抜きは不要で私はまったく濡らさない!なんて人もいたりします。

今回は、私なりに考えてみたこの「アク抜き」について意見を述べてみたいと思います!



上記のアク抜きの期間の問題なのですが、結論を申しますと、薪にした時期でまるで違ってくるのではないか?と、最近私は思うようになったんです!

と、言いますのは…。

気温が高い中で薪のアク抜きという雨ざらしを長く続けてしまうと、薪が腐りはじめてしまいます。

最初は薪が黒ずみ、やがて水を吸って柔らかくなり、しまいにはキノコが生え始めて、最後には薪として使い物にならなくなってしまいます。

気温が高い状態、つまり、具体的には春になって暖かくなってからのアク抜きは、できる限りしない方が良い!のではないか?と思えるのです。

逆に、寒い時期でのアク抜き…。

今まで私はいろいろな時期での薪作りをしてきましたが、寒い時期では薪は雨に当てても腐らないのでは?感じています。


それを確かめるため、このシーズンは試しに落葉してすぐの12月くらいから、アク抜きの工程に入れ薪を雨ざらしにし続けてみたのですが、薪は黒ずんでくることもなく、とても良好な状態で

樹脂がとれてアク抜きが進んでいったのです。

以上のことから、このアク抜きの適当な期間についてなんですが…。

気温が高いときは、アク抜きはかえって薪の状態を悪くしてしまう…。でも、気温が低いときは、適切に薪の樹脂をとってくれアク抜きはうまく進んでくれる…。

そんなことが言えるんじゃないか?なんて最近思うようになったんです。

このことから、私の考えた理想の薪作りなんですが…。

・木が落葉し、木の水分が抜ける季節になったら伐採をする。

・伐採したらなるべく早く薪にまでしてしまい、その後の冬の期間はずっと雨ざらしにして、アク抜きを続ける

・春になって暖かくなる前に、アク抜きしていた薪は、薪棚に移し替えて、その後は一切雨には当てないようにして乾燥工程に入れる。

最近、この工程で作る薪がベストなんじゃないか?と思うようになりました。

この工程にて、このシーズンは薪を作ってみましたが、この結果が出るのは、乾燥が進んで薪が焚ける状態になる2年後になると思います。

果たして2年後、どんな薪が出来ているか…。楽しみです!



ただし…。

私が住んでいるのは太平洋側の寒い時期はあまり雨が降らない土地…。

これが、冬の間雪が降る日本海側などの土地だと、また事情が変わってくるかもしれません。

雪国の方はどのような薪作りをされているのでしょうか?

是非ご意見を聞きたいのでコメント待ちしております!


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