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2月19日(土曜日) (2017/2/24 9:10:22)
◆7年ぶりにJA2343が飛びました。
グローブ社はG109Bの開発の後、飛行機、特に軍用練習機にだんだんシフトして行きました。このままの状態では、遅かれ早かれ、グローブエンジンの供給やサポートをしなくなるだろうと思い、JA2343の塗り替えでドイツへ送ることもあり、エンジンの換装についてアンドレと話し合いを行っていました。
アンドレも興味を示し、HK36TSのパワープラントをグローブに持ってこようと計画してから、早いもので7年の歳月がたちました。
そのかん、ドイツで誰かが同じ開発をするか、グローブ社が行うかと思っていたのですが、どこもやろうとはしませんでした。
2年前には、グローブ社でグローブ側スタッフとアンドレ・ヤンセン、およびJMGCで今後の計画を話し合いましたが、それぞれが独自の道を行く事になりました。
昨年からテストパイロットの手配も付き、試験飛行の許可をドイツ航空局から受けました。
今回、私がドイツへ向かうほぼ一週間前、アンドレから場所をベルリン近郊に変更する旨の連絡を受けました。今回聞いたところ、格納庫のスペースとパイロットの都合のようでした。
ベルリン近郊まで果たして陸送できるのかと不安でしたが、アンドレ自身は慣れているようで、顔色一つ変えずに坦々と陸送しました。
17日に陸送、18日に地上滑走テストを行い、今日、初飛行しました。
昨日の地上滑走でも2,3m浮いていましたが、あっけなく、軽々と離陸して行きました。
ヘルメットを着用した、ヨハネス・アントンはハンディーラジオで交信しています。
上昇中のエンジン音もかなり軽減されていました。
約一時間後、降りるなり、細かな不具合はあるけれど、機体とのマッチングは良いよ、との感想でした。
さっそく、シャンペンで乾杯しました。
私以外のドイツ人はぜんぶ、イダフリークつながりです。
◆おまけ 1
◆おまけ 2
隣の格納庫には、シュテメ社を辞めたシュテメ博士が新たに変な飛行機を開発する会社が入っていました。
スパン22、シラートエンジンを搭載した、将来は無人機で運用しようとする機体です。
明日はここからフランクフルトまで戻り、午後5時の飛行機で帰ります。
(写真・文 中澤 愛一郎)