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feed 北海道滑空協会HPより転載 (2011/4/18 18:30:12)
0b933ec1.jpg ある冬の北海道のグライダーの一場面

北海道も冬シーズンに突入し、河川敷をホームにしているクラブは冬ごもりでじっと春を待つ時期がやってきた
そんな中、丘珠空港で活動しているエアロスポーツ北海道では近年にない異変が起きている。
冬季会員が多数入会し、フライトを行っているのだ。
冬季会員とは、冬季のみ同クラブの会員として活動をする制度であり、主に夏季ピュアグライダーに乗っているグライダーマン達がこの制度を利用している。中には夏はカヌーなどの別のアウトドアスポーツを楽しみ、冬にモーターグライダーを楽しむ人もいるそうだ。
会員名簿には他クラブのグライダーマンが多数名前を連ねている。その目的のほとんどがピュアのシーズンに向けての技量維持であるが、同クラブはほかのクラブと違い丘珠空港という公共の空港をフィールドとして活動しているクラブであるため、今年初めて冬季会員になったグライダーマンは初めてのATCなどで苦労しているようだ。
丘珠空港は自衛隊、エアライン、使用事業、そして同クラブのようなフライトクラブとたくさんの団体が利用する空港である。しかし、日曜祝祭日だけを見ると初心者が絶対に入り込めないほど混んでいるわけでもなく、かといって日に何便しかこないというほど空いているわけでもなく、ある意味”適度に”忙しい空港とも言える。そのため訓練をするにはとてもいい環境がそろっているという感触を同クラブの会員は持っているようだ。
またこの時期、特に印象的なのがクリスマス前後にかけて夜の遊覧飛行が使用事業で行われる事で、日没後から頻繁にヘリコプターや単発機がまるでグライダーの“バッタ”のように大通りと空港を行き来している。同クラブの会員もナイトフライトを楽しんでおり、カメラを持ち込んでの空撮や、中には奥さんをナイトフライトに招待するために訓練に励んでいる会員もいる。当然この時期の大通り周辺は多数の機体が飛行するため、同クラブでは使用事業会社との大通り周辺のフライトの仕方についての申し合わせや札幌タワー経由でのポジションレポートなどを行い安全に配慮している。
しかし、札幌の夜景は特筆すべきもので大通り、すすきのは言うに及ばず、特に印象的なのはサッポロファクトリーのアトリウムのイルミネーションの美しさである。このような夜景の名所が同空港のコントロールエリア内にあるというのはほかの道内空港ではそうない事ではないだろうか。ある会員の話しによるときちんと空域を熟知し技量も十分あるという事を前提とすればタワーとレーダーによる監視を受けながらナイトフライトを楽しむ事ができる数少ない場所とも言えるそうだ。
同クラブは丘珠にあるという関係上札幌航空交通管制部に管制官として働いている会員や自衛隊のパイロットなどの”空のプロ”が在籍しているため、クラブハウスでは興味深い話しを聞く事ができ、中には現役管制官を捕まえATCのシミュレーションを行っている会員もいる。
なかなか自分達のローカルでのフライトに固まってしまいがちなグライダーマンであるが、パイロットとしての技量を高めるというより、より深めるために、かつ(表現は正しくないかもしれないが)使用事業などが飛んでいる“普通の日本の航空の世界”を勉強させていただくという面でも、ピュアのオフシーズンはこのようなフィールドでフライトするものいかがであろうか

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