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日本で熱気球世界選手権を開いた男
飛行中年
(2024/12/25 18:57:24)
日本で熱気球世界選手権を開いた男 (2017/3/19 9:15:37)
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日本で熱気球世界選手権を開いた男 (2017/3/19 9:15:37)
先日、ハンググライダーの教員検定員(教員を教育する検定員)の研修会が開催された。
今回は優秀な講師の方々が来てくださったので、特に私の出る幕はなかったのであるが…。
今回の講義で、どうしても聞きたかったものがあった。
それが、この日本で熱気球世界選手権を開いた立役者、町田耕造氏の講義だ。
この方、熱気球をこよなく愛し、1980年ごろから熱気球というスポーツを活性化するために多くの大会を企画。
ついには佐賀県で世界選手権までも開催させてしまった張本人なのである。
この町田氏については、私は以前から大変興味を持っていた。
ハンググライダー業界よりもはるかに人口が少ない熱気球業界。
しかし、ハンググライダーとは比べ物にならないくらい社会貢献性の高い大会を開き、そして、そのことは熱気球というスポーツを活性化している…。
実に素晴らしい仕事をされているのだ。
どうすれば町田氏のように、町や行政を動かし、素晴らしい大会が開けるのか…。
私はどうしてもその秘密が知りたかった。
町田氏の講義は1時間余り…。
はっきり言って時間が少なすぎたが、しかし、その分大変内容の濃い講義であった。
まず町田氏が言われたことは、
地方自治体といったものは、自分たちを宣伝するために、イベントやお祭りを好む。
それは大きなお金がその地域に落ちることになるからだ。
しかし、そのイベントやお祭りは人を引きつけるものでなければならない。
その人をひきつけるものとして、スカイスポーツは有効である。
スカイスポーツでその地域の町おこしをすれば、大きな大会を開くことが出来るのだ!
ということなのである。
もっと分かりやすく言うと、大会運営側は、主に大会についての企画を手掛けて行けば良い。
お祭りとして盛り上げるのは、市や町の方であり、まずは市長などから口説き落とせば、青年会議所なども動き出し、ちゃんとお祭りとしての形を整えてくれる。
そのことは、市や町を世間に広くアピールし、そして、大きなお金がその地域に落ちることになるからだ。
町田氏はとにかくこのことを利用しない手はない!というのだ。
また、そのイベントでは、熱気球の大会だけにとらわれるのではなく、世間が必要としている企画も同時に開催することも効果的らしい。
例えば、佐久の熱気球イベント。
熱気球だけでなく、テーマに「子供たちに夢を」というものを設定し、子供が魚を手づかみしたり、田植えをしてみたりという自然体験をさせてみるということも企画されている。
これはなかなか体験できないことなので、意外と遠方からでも人を引っ張れる可能性があるとのことである。
このように、熱気球の競技だけにとらわれるのではなく、様々な人たちが楽しめるように、いろいろなことを企画することが、多くの人を集めることなる。そうだ。
確かに私もその通りだと感じた。
実は、昨年の夏、私は北海道は上士幌で開催された熱気球の大会を見学する機会があった。
会場に行ってみると、大きな駐車場は既に車で満杯状態…。
大会会場は50ほどのブースがあり、ものすごくにぎやかなのである。
食べ物屋が多く並び、地元の方たちのお店もあり…。
その中心では「アンパンマンショー」が開かれていて、子供たちも喜んでいる…。
でも、そこには実は熱気球は見当たらない…。
よく見ると、大会会場の横に、しぼんだ熱気球が一機置いているだけであった。
熱気球の競技自体は早朝に終了していたのだ。
それでも大会会場は人でいっぱいなのである…。
ちょっと不思議な光景に見えたが、人は元来お祭り好き…。
人が集まり、多くのお金がその地域に落ちれば、その地域が喜んでくれ、熱気球の大会も開きやすくなるのである。
私は、ハンググライダーの人間ではあるが、このような熱気球の人たちの努力は、大いに見習わなければならないことだと思う。
現在のハンググライダーの競技といえば、選手のみが集まり、人知れず行われている。
日本選手権ですら、地域の人たちがその開催を知らないことが多い。
そんな小規模な大会ばかりが開かれ、地域には何も利益をもたらされない。
これが続けられてしまうと、当然競技人口は減り続けてしまう。
実際、今のハンググライダーの大会は人が集まらなくなり、その開催をも危ぶまれているのもさえある。
また、何かそのエリアで問題が起こったとき、社会貢献性のある大会を開いていないと、その大会、あるいは、そのエリアの存続の問題に直結してしまう…。
今のハンググライダー界はそのことが見えていないのではないであろうか?
私は、今のハンググライダー界は熱気球の人たちがやっていることを学び、そして、自分たちの業界を盛り上げることを考えなければならないと思う。
そうしないと、大会そのものも開けなくなり、ハンググライダーというスポーツそのものが消滅してしまう危険性すらあると思う。
今回は優秀な講師の方々が来てくださったので、特に私の出る幕はなかったのであるが…。
今回の講義で、どうしても聞きたかったものがあった。
それが、この日本で熱気球世界選手権を開いた立役者、町田耕造氏の講義だ。
この方、熱気球をこよなく愛し、1980年ごろから熱気球というスポーツを活性化するために多くの大会を企画。
ついには佐賀県で世界選手権までも開催させてしまった張本人なのである。
この町田氏については、私は以前から大変興味を持っていた。
ハンググライダー業界よりもはるかに人口が少ない熱気球業界。
しかし、ハンググライダーとは比べ物にならないくらい社会貢献性の高い大会を開き、そして、そのことは熱気球というスポーツを活性化している…。
実に素晴らしい仕事をされているのだ。
どうすれば町田氏のように、町や行政を動かし、素晴らしい大会が開けるのか…。
私はどうしてもその秘密が知りたかった。
町田氏の講義は1時間余り…。
はっきり言って時間が少なすぎたが、しかし、その分大変内容の濃い講義であった。
まず町田氏が言われたことは、
地方自治体といったものは、自分たちを宣伝するために、イベントやお祭りを好む。
それは大きなお金がその地域に落ちることになるからだ。
しかし、そのイベントやお祭りは人を引きつけるものでなければならない。
その人をひきつけるものとして、スカイスポーツは有効である。
スカイスポーツでその地域の町おこしをすれば、大きな大会を開くことが出来るのだ!
ということなのである。
もっと分かりやすく言うと、大会運営側は、主に大会についての企画を手掛けて行けば良い。
お祭りとして盛り上げるのは、市や町の方であり、まずは市長などから口説き落とせば、青年会議所なども動き出し、ちゃんとお祭りとしての形を整えてくれる。
そのことは、市や町を世間に広くアピールし、そして、大きなお金がその地域に落ちることになるからだ。
町田氏はとにかくこのことを利用しない手はない!というのだ。
また、そのイベントでは、熱気球の大会だけにとらわれるのではなく、世間が必要としている企画も同時に開催することも効果的らしい。
例えば、佐久の熱気球イベント。
熱気球だけでなく、テーマに「子供たちに夢を」というものを設定し、子供が魚を手づかみしたり、田植えをしてみたりという自然体験をさせてみるということも企画されている。
これはなかなか体験できないことなので、意外と遠方からでも人を引っ張れる可能性があるとのことである。
このように、熱気球の競技だけにとらわれるのではなく、様々な人たちが楽しめるように、いろいろなことを企画することが、多くの人を集めることなる。そうだ。
確かに私もその通りだと感じた。
実は、昨年の夏、私は北海道は上士幌で開催された熱気球の大会を見学する機会があった。
会場に行ってみると、大きな駐車場は既に車で満杯状態…。
大会会場は50ほどのブースがあり、ものすごくにぎやかなのである。
食べ物屋が多く並び、地元の方たちのお店もあり…。
その中心では「アンパンマンショー」が開かれていて、子供たちも喜んでいる…。
でも、そこには実は熱気球は見当たらない…。
よく見ると、大会会場の横に、しぼんだ熱気球が一機置いているだけであった。
熱気球の競技自体は早朝に終了していたのだ。
それでも大会会場は人でいっぱいなのである…。
ちょっと不思議な光景に見えたが、人は元来お祭り好き…。
人が集まり、多くのお金がその地域に落ちれば、その地域が喜んでくれ、熱気球の大会も開きやすくなるのである。
私は、ハンググライダーの人間ではあるが、このような熱気球の人たちの努力は、大いに見習わなければならないことだと思う。
現在のハンググライダーの競技といえば、選手のみが集まり、人知れず行われている。
日本選手権ですら、地域の人たちがその開催を知らないことが多い。
そんな小規模な大会ばかりが開かれ、地域には何も利益をもたらされない。
これが続けられてしまうと、当然競技人口は減り続けてしまう。
実際、今のハンググライダーの大会は人が集まらなくなり、その開催をも危ぶまれているのもさえある。
また、何かそのエリアで問題が起こったとき、社会貢献性のある大会を開いていないと、その大会、あるいは、そのエリアの存続の問題に直結してしまう…。
今のハンググライダー界はそのことが見えていないのではないであろうか?
私は、今のハンググライダー界は熱気球の人たちがやっていることを学び、そして、自分たちの業界を盛り上げることを考えなければならないと思う。
そうしないと、大会そのものも開けなくなり、ハンググライダーというスポーツそのものが消滅してしまう危険性すらあると思う。
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