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国内シリーズ第3戦・スプリングフライト2017のフライトログ (2017/4/10 23:31:26)
3月下旬、茨城県で開催された国内シリーズ第3戦・板敷スプリングフライト2017のフライトログです。
いろいろあって時間がかかってしまいました。長文ですがお付き合いください。
初日。
「ホームエリアだからぶっ飛ばないはず」と早い時間帯にテイクオフするも、もがきつつもあっけなくぶっ飛ぶ。
※「ぶっ飛ぶ」とは、上昇気流を捕まえられず数分でランディングしてしまうこと。
優勝の二文字からが遠いところへ行ってしまったものの、急いでリフライトし今度はしっかり上げて61kmのタスクを急いで回る。
それでも、時間が遅すぎたためかタスク後半が向かい風に阻まれ40km地点にランディング。
19位409点。
気を取り直して臨んだ二日目。
「ホームエリアだからぶっ飛ばないはず」と早い時間帯にテイクオフするも、もがきつつもあっけなくぶっ飛ぶ。
あれ?初日と同じじゃん?
まぁ、攻めた結果ということで。
急いでリフライトし、80kmタスクを回るも10km地点にランディング。
この日のトップは337点。僕は130点。
三日目。
ようやくいつテイクオフしても大丈夫なコンディションに。
この日は63㎞タスク。スタート前に高度2000mまで上がり気合が入る。
タスクは板敷TO―八郷スカイパーク―国民宿舎―五差路―益子―下館―桜川滑空場ゴール。
良いスタートを切るべく一人でスタート地点へ行くも北風が強く、サーマル(上昇気流)も見つからない。むむぅ。。。
戻って上げ直し、再度2000mまで上げるも雲底はもう少し高い。スタート時間(12:40)まで10分。
もっと高い位置でスタートをしたいが徐々に高度が下がり、スタート時間には高度1600m。うむぅ。。。
上を見たら数名が高度2500mくらいでスタートする様子が見える。
このままスタートしても勝負にならないので、自分は20分後の2回目スタートまで待つことに。
上空は意外と北風が強いのでテイクオフ近辺まで戻ってサーマルサーチ。
なかなか見つからず焦っていたが、2回目スタート(13:00)まで残り7分まで迫ったところで、今日イチのサーマルにヒット。
一気に雲底まで上がり、13:00ちょうどに高度2500mで最高のスタート。
一回目スタートの選手たちが意外と低くなっているのが見える。
これなら追いつけそうだ。
スタートの高度が高かったので第2ターンポイントまで一気に進む。
五差路の上、高度800mで良いサーマルに入り一気に1800m。
一緒にいるのは板さんノブさんムタと最高のメンバー。
そして、おそらくみんなは1回目スタートなので一緒にゴールすればそれだけで20分差でゴールできる。
雨引、富谷山と鉄板のサーマルポイントで順調に進むと、富谷山から益子までがリフトラインになっていてさらに速度が上がる。
ムタが先行してぐんぐん進むが焦らず付いていく。(ムタだけは自分と同じ2回目スタートかもしれないが無理に勝負はしない)
益子から南下すると元気、砂間さん発見。これで先頭集団に追いついた。
自分は20分のアドバンテージがあるので、リスクは背負わず彼らと一緒に2000mまで上げ、残り20kmファイナルグライド開始。
追い風でリフト帯なので速度を上げ、時速100km/h超えでグライドし、元気たちと一緒にゴール。
結局ムタは自分と同じ2回目スタートだったようで、ダントツのトップ。
僕はそれから3分遅れて1時間22分。
2位890点。
総合成績も5位まで上がりました。
自分の中ではスタック無しの満足なフライトだったこともあり、集計のために早々に本部へ戻りました。
そして数時間後に悲しい事故が起きてしまいました。
空の魅力を伝える者として、どう書いたらよいかずっと悩み続け、今に至ってしまいました。
色々想うところはありますが、彼もハンググライダーが大好きで、僕の普及活動について興味深々に聞いてくれ応援してくれていたということ。
改めて、今後も空の魅力を伝え続けていかなければと決意しました。
心よりご冥福をお祈りいたします。