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クロスカントリー日本記録に挑戦!
飛行中年
(2024/12/25 18:57:24)
クロスカントリー日本記録に挑戦! (2017/4/26 8:52:33)
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クロスカントリー日本記録に挑戦! (2017/4/26 8:52:33)
今年も回収お願いできないかな?
どうやら4月24日が、今年最高のクロスカントリーディになりそうならしく、いつもの年のように私に回収願いの電話が来ました。
もちろん2つ返事でOKし、私もなんだかんだ言っても気になるので、ついついネット上でいろいろな気象データーを調べ始めてしまいました…。
クロスカントリー。
ハンググライダーでどれだけの直線距離をとべるかを競う競技です。
競技といっても、商品も賞金も出ません。あるのは名誉のみです。
この名誉を得るために、ハングフライヤーは毎年最もクロスカントリーには良い気象条件となる今の季節になると、どうにも落ち着かなくなるのです。
ちなみに今までのクロスカントリー日本記録は213キロ。
関西の氏家氏が、岡山県大佐山より琵琶湖のほとりまで飛んだ記録です。
これに対し、昨年松田氏が、茨城県足尾山より蔵王のふもとまで212キロの距離を飛びましたが、ほんのわずか氏家氏の記録に及ばず、日本記録更新とはなりませんでした…。
ネットで調べる限り、24日はまれに見るくらいの好条件が予想できます。
全体に風は弱く、クロスカントリー時、追い風となる南風が全体にわたって吹くようです。
しかも…。
日本記録のボーダーラインとなる蔵王付近で、コンバージェンスとなる風予報が出ています。
コンバージェンスとは、違う方向から来た風がぶつかる現象…。
このコンバージェンスは強力な上昇気流を作ります。
もし、本当に蔵王でこの風が吹けば…。
日本記録間違いなしです。
24日。出発地点の足尾エリアは、あいにく雲がはっていてサーマル(上昇気流)がかなり弱い様子。
でも、10キロ北の岩瀬町は日照がある模様。
待てるだけ待って、12時過ぎにようやく皆さんは北への移動を始めました。
いつもより1時間ほど遅い展開…。この後のフライトにどう響くかです。
私はひたすら上空の記録狙いの人たちを、目視で確認しながら北へとハイエースを走らせます。
現在は便利な「ライブトラック」というアプリがあり、ネット上でリアルタイムで飛んでいる人の位置や高度の情報が取れますが…。
いまだにスマホを持っていない私は、ひたすら自分の目で追うしかありません…。
2時間余り追っかけたところで、昨年のレコードホルダーの松田氏より連絡が入ります。
「那須の伊王野あたりに降りた…。」とのこと。
続けてシゲト氏からも、その近くに降りたとの情報が入ります。
とりあえずGPSの座標を送ってもらって二人とも回収。
しかし、岡田氏、塩野氏からはまだ連絡が入ってきません。
おそらくまだ飛んでいるのでしょう。
シゲト氏にライブトラックを開いてもらい、岡田氏の現在位置を確認してみると…。
1000メートル以上の高度で北上中!
これは先を急がなければなりません。
刻々と入る岡田氏の位置情報。
かなり良いペースで先に進んでいます。
そして、ついには郡山上空で1900mの情報が!
まだまだ行けそうですが、しかし、4時半という時間にしてはちょっと高度が上がりすぎます。
おそらく、北風が押してきて先ほど説明したコンバージェンスになっているのでしょう。
こうなったら、どこまで北に進めるかです。
車で追いかける中、岡田氏は北に向かって時速80キロをキープして突き進んでいきます。
高性能機 ATOS VQ RACE の性能を使い切る見事なクルージングです。
すでにハイエースで追いつくことは不可能になりました。
そんな時、もう一人北に向かっていた塩野氏より連絡が!
「福島市の北外れに降りた」とのこと。
GPS座標を送ってもらいます。
私たちも郡山市を通過します。
いつも薪ストーブの方で、薪割会をやっているところです。
来月中旬には薪割会で再びここへ来ます。
しばらく走ってようやく福島市に…。
吾妻山が夕日に染まっています。
そして、北方向には日本記録のボーダーラインとなる「蔵王」がもう見えています…。
この少し前くらいから、岡田氏のライブトラックの情報に変化が現れだしました。
調子よく北にかっ飛んでいたのですが、高度が低くなるほどに、どんどん移動速度も遅くなっていきます。
やはり、北風にはばまれたようです。
最後にはほとんど前に出なくなってしまうほどまで速度が落ちてしまいランディング…。
記録は180キロ…。
残念です。
もし、足尾で雲がはらず、ここで北風が入らなかったら、日本記録も十分に狙うことができたでしょう。
岡田氏を7時ごろに回収。
リジットグライダー(固定翼機)3機。フレキシブルハンググライダー(一般型)1機の計4機を積み帰ります。
ハイエースの屋根の上には総計1000万円に迫るグライダー達を積んでいることになるので、やはり、運転も慎重になります。
そして、再び足尾まで帰ってきたのが11時ごろ…。
正直疲れましたが、なかなかグライダーを追っかけるのも面白いものです。
今日のハイエースの走行距離は約500キロ。
良く走りました!
この日は今年最高の条件の日ではありましたが、まだまだゴールデンウィークが終わるまではチャンスはあります。
日本記録の213キロは途方もない数字のようですが、しかし、近年それに近い距離を飛ぶ者が次々と出ています。
おそらく近い将来、この日本記録も破られる日が来るでしょう。
どうやら4月24日が、今年最高のクロスカントリーディになりそうならしく、いつもの年のように私に回収願いの電話が来ました。
もちろん2つ返事でOKし、私もなんだかんだ言っても気になるので、ついついネット上でいろいろな気象データーを調べ始めてしまいました…。
クロスカントリー。
ハンググライダーでどれだけの直線距離をとべるかを競う競技です。
競技といっても、商品も賞金も出ません。あるのは名誉のみです。
この名誉を得るために、ハングフライヤーは毎年最もクロスカントリーには良い気象条件となる今の季節になると、どうにも落ち着かなくなるのです。
ちなみに今までのクロスカントリー日本記録は213キロ。
関西の氏家氏が、岡山県大佐山より琵琶湖のほとりまで飛んだ記録です。
これに対し、昨年松田氏が、茨城県足尾山より蔵王のふもとまで212キロの距離を飛びましたが、ほんのわずか氏家氏の記録に及ばず、日本記録更新とはなりませんでした…。
ネットで調べる限り、24日はまれに見るくらいの好条件が予想できます。
全体に風は弱く、クロスカントリー時、追い風となる南風が全体にわたって吹くようです。
しかも…。
日本記録のボーダーラインとなる蔵王付近で、コンバージェンスとなる風予報が出ています。
コンバージェンスとは、違う方向から来た風がぶつかる現象…。
このコンバージェンスは強力な上昇気流を作ります。
もし、本当に蔵王でこの風が吹けば…。
日本記録間違いなしです。
24日。出発地点の足尾エリアは、あいにく雲がはっていてサーマル(上昇気流)がかなり弱い様子。
でも、10キロ北の岩瀬町は日照がある模様。
待てるだけ待って、12時過ぎにようやく皆さんは北への移動を始めました。
いつもより1時間ほど遅い展開…。この後のフライトにどう響くかです。
私はひたすら上空の記録狙いの人たちを、目視で確認しながら北へとハイエースを走らせます。
現在は便利な「ライブトラック」というアプリがあり、ネット上でリアルタイムで飛んでいる人の位置や高度の情報が取れますが…。
いまだにスマホを持っていない私は、ひたすら自分の目で追うしかありません…。
2時間余り追っかけたところで、昨年のレコードホルダーの松田氏より連絡が入ります。
「那須の伊王野あたりに降りた…。」とのこと。
続けてシゲト氏からも、その近くに降りたとの情報が入ります。
とりあえずGPSの座標を送ってもらって二人とも回収。
しかし、岡田氏、塩野氏からはまだ連絡が入ってきません。
おそらくまだ飛んでいるのでしょう。
シゲト氏にライブトラックを開いてもらい、岡田氏の現在位置を確認してみると…。
1000メートル以上の高度で北上中!
これは先を急がなければなりません。
刻々と入る岡田氏の位置情報。
かなり良いペースで先に進んでいます。
そして、ついには郡山上空で1900mの情報が!
まだまだ行けそうですが、しかし、4時半という時間にしてはちょっと高度が上がりすぎます。
おそらく、北風が押してきて先ほど説明したコンバージェンスになっているのでしょう。
こうなったら、どこまで北に進めるかです。
車で追いかける中、岡田氏は北に向かって時速80キロをキープして突き進んでいきます。
高性能機 ATOS VQ RACE の性能を使い切る見事なクルージングです。
すでにハイエースで追いつくことは不可能になりました。
そんな時、もう一人北に向かっていた塩野氏より連絡が!
「福島市の北外れに降りた」とのこと。
GPS座標を送ってもらいます。
私たちも郡山市を通過します。
いつも薪ストーブの方で、薪割会をやっているところです。
来月中旬には薪割会で再びここへ来ます。
しばらく走ってようやく福島市に…。
吾妻山が夕日に染まっています。
そして、北方向には日本記録のボーダーラインとなる「蔵王」がもう見えています…。
この少し前くらいから、岡田氏のライブトラックの情報に変化が現れだしました。
調子よく北にかっ飛んでいたのですが、高度が低くなるほどに、どんどん移動速度も遅くなっていきます。
やはり、北風にはばまれたようです。
最後にはほとんど前に出なくなってしまうほどまで速度が落ちてしまいランディング…。
記録は180キロ…。
残念です。
もし、足尾で雲がはらず、ここで北風が入らなかったら、日本記録も十分に狙うことができたでしょう。
岡田氏を7時ごろに回収。
リジットグライダー(固定翼機)3機。フレキシブルハンググライダー(一般型)1機の計4機を積み帰ります。
ハイエースの屋根の上には総計1000万円に迫るグライダー達を積んでいることになるので、やはり、運転も慎重になります。
そして、再び足尾まで帰ってきたのが11時ごろ…。
正直疲れましたが、なかなかグライダーを追っかけるのも面白いものです。
今日のハイエースの走行距離は約500キロ。
良く走りました!
この日は今年最高の条件の日ではありましたが、まだまだゴールデンウィークが終わるまではチャンスはあります。
日本記録の213キロは途方もない数字のようですが、しかし、近年それに近い距離を飛ぶ者が次々と出ています。
おそらく近い将来、この日本記録も破られる日が来るでしょう。
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