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feed 久々の蜃気楼観測 (2017/5/7 8:44:48)
ゴールデンウィーク後半。久々に富山県は魚津まで、蜃気楼の観測に出かけてみました!

今年は蜃気楼の発生予測と、ゴールデンウィークがうまく重なりました!

毎年、最も蜃気楼が出やすくなるこの時期ではありますが、天気が良くないと蜃気楼が現れない為、それが休みと重なる…。ということになると、意外と見るチャンスに恵まれないものです。

私が蜃気楼観測に行ったのは、5月3日。

この日は、寒気も入り、気温差も大きくなり、風向き、気圧配置もバッチリ。

またとない蜃気楼の観測日和となったのです。



現地について数時間ほど待っていると、出ました!蜃気楼です。

蜃気楼が出たかどうか。実はそれを見極めるのはちょっと経験が必要です。

蜃気楼が出ていても、あまりに当たり前のように見え、違和感がないため、まずは蜃気楼が出ていない時の元の景色をある程度覚えておくことが必要です。

元の景色が分かれば、蜃気楼の発生も結構気付けるようになります…が。

一番良いのは、現地でカメラを構えている、魚津蜃気楼研究会の皆さんのお話を、横から聞いていることです。

この方たち、皆さん蜃気楼のエキスパートの方たちなので、少しでも蜃気楼が発生すると、すぐにざわめき始めます!


蜃気楼には、実は冬型蜃気楼と春型蜃気楼の二つがあります。

冬型蜃気楼は、北風の吹く冬の海に行けば、割と簡単に見られます。

暖かい海の上にある、暖かい空気の層の上に冷たい北風が入るために起こるもので、水平線を行く船などが、海面にひっくり返って映る現象で、夏の暑い日などに道路に見える逃げ水と同じメカニズムになります。

それに対し春型蜃気楼では、冷たい海面上の空気の層の上に暖かい空気が流れ込むことにより発生するもので、冬型蜃気楼とは逆に上側に実像がひっくりかえって見えます。



魚津市に発生する、今回観測に行った蜃気楼は、この春型蜃気楼になります。

春型蜃気楼は、魚津だけでなく、琵琶湖や猪苗代湖などでも観測事例があるようです。

今回は幸運にも中規模程度、肉眼で十分観測できる蜃気楼を見ることが出来たので、とてもラッキーでした。


蜃気楼は4月から6月くらいまでの時期に、寒気が入って風が弱く良く晴れた日ならば、だいたい50パーセントくらいの確率で見ることが出来ますので、皆さんの蜃気楼観測にチャレンジされてみてはいかがですか?

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