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八海山を見ながらの戦い (国内第4戦鳴倉)
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
八海山を見ながらの戦い (国内第4戦鳴倉) (2017/6/12 9:52:30)
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八海山を見ながらの戦い (国内第4戦鳴倉) (2017/6/12 9:52:30)
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新潟の鳴倉山。ここはパラグライダーのエリアとしては有名な規模の大きなエリアです。
日本酒の名前でも有名な八海山をバックに広く大きな空域を飛べ、過去様々なドラマを生み出した
エリアです。
10、11日の2日間で開催されたのですが、初日は寒冷前線通過による天候不順でのキャンセル。
2日目の日程に期待されました。
初日の夜には天候が回復、ストロベリームーンと騒がれていた満月もしっかり見える空。
ピンクではなかったけど・・・
今回は私がタスクコミッティー(競技内容を決める人)に指名され、全日から天気とにらめっこしながら
2日目の内容を競技委員長と、もう一人のコミッティとともに試案。
翌日は天気予報よりもさらにコンディションがよく、空気も澄んでなんだか八海山や、ほかの山もクリアに見えて
すぐに届きそうに見えます。
この日用意していたのは60㎞と70㎞弱の2種類のタスク。
日本ではかなりのロングタスク。
ただ、コンディションとこのエリアのポテンシャルなら十分に行けるだろうという予想の元でのタスク設定。
そうはいっても、日射時間、風の入り方の予想をみて、最終的に60㎞のタスクに設定。
ブリーフィング後、時間と同時に私は空へ
海外遠征前のグライダーになれるのにも絶好のコンディション
離陸してからすぐにサーマル(上昇)にヒット。
楽々と高度を稼げますが、思ったよりも高い高度には風が入り込んでいる様子。
風が入り始めの空は風がぶつかったりサーマルが混じったりと、時折不安定になりつつも
かっちり上昇します。
まだ少し熟練度が足りないグライダー。少しの違和感がありますが、これは新しいグライダーに乗るといつものこと。
このグライダーの癖を少しずつ自分のものにしていかないといけません。
レースはスタート後、八海山のすぐ脇まで飛んでいき、今度は折り返して反対側へ20㎞。
そしてその後八海山方面に戻りつつ、八海山を超えて30㎞行ってゴールという割かしシンプルなタスク。
しかし、その内容はシンプルではないのです。
山岳を通るとかなり起伏のある空域を通るので、飛ばし方を考えないと高度を維持できなかったり、
進むのに時間がかかったりしますし、山から離れた場所を通るには、上昇のラインを見極めていく必要があります。
スタート後、調子よくグライダーが飛んでくれるので、サーマルを突っ切って突っ切って山際を飛んでいくと、
かなり低く山間を飛ぶことに。
思ったほど強いサーマルに当たらず、これはまずいな。と高度をリカバリーする間にトップグループに抜かれ、
今度はそれを追う展開。
トップはこのエリアとの相性がいい成山選手。快調に飛ばしていきます。
八海山からの折り返しで追いつくことができ、さらにその奥からの切り返しではまたその先に行くことに成功。
この日はトップグループは成山、小幡、荒井、平木、山下と私。そして別のコースからそれを追ってくる選手
たちもちらほら見えます。
八海山からは、サーマルがなかなか弱い中を上昇しては進み、上昇しては進みとなかなかじれったい
展開。その中で、小幡、成山はまさかのランディング(着陸)。残りの4機で少し抜け出て最後の
サーマルに乗り、そのまま私がトップでゴールラインに飛び込んでいきました。
ゴールまでは2時間。フライトは3時間半。
私がゴールを切っている頃には、その周辺もどんどんコンディションは良くなり、
その後のグライダー達は高い高度でゴールを切っていきます。
結果3分の2がゴールを達成することのできたレースとなりました!
(パラグライダーのレースでは着陸してしまうとその場でレースが終わってしまうい、ゴール
ラインを切れた人のみ時間得点をもらうことができる。)
ゴール者たち
前回の九州大会からの2連勝!!(前回の尾神は不成立だったため)
よし、この勢いでヨーロッパに殴り込みだ!!
大会開催における大会関係者の皆様方、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました!!
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