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feed (飛丸日記 6月10日) ミャンマー紀行 「旅行堪能術」 (2017/6/16 17:51:28)
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17時40分、E嬢お勧めの地、バガンに到着。
空港の出口に群がるタクシーの運ちゃん。
列になっておらず、無秩序に客の呼び込みをしている。
なつかしのこの光景。
中国駐在時に、よく港でタクシーの選択を迫られた。

手順1)先ずは顔で判断する。信用できそうな顔の奴を選ぶ。
   (なんやかんや、顔は人となりが滲み出ているものである。)
手順2)相手の語学力、コミュニケーション能力を確認。
   (流石に言葉が通じないと、拙い。でも、これは人となりに次ぐ問題である。)
手順3)値段交渉。
   (単に最安値を求めるのではなく、交渉を通じて相手の人となりを見極める。

と言って、何時もうまく行っていた訳ではない。
過去3回、人里離れた暗闇で停車されて「金を出せ」と脅かされたことがある。
こういう時の対処法は「素直にお金を出すこと。」
と言うのは一般論。
私の場合は「ダッシュで逃げる。」
「いざという時の為に、一人の時は、荷物は必ず後部座席に置いておく。」
トランクには預けない。
金を取るのを諦めて、立ち去って行くタクシー。
全く見知らぬ場所、しかも暗闇の中、旅行カバンを抱えて、途方に暮れる私。
今でも三回とも、その光景をはっきりと覚えている。

さて今回。手順1)2)の試験を終えて、手順3)に入る。
「Aまで幾ら?」「500円」「Bまでは?」「700円」「Cまでは?」「800円」
「実はAを見て、Bを見て、Cのホテルに泊まりたいんだけど、それなら幾ら?」「2000円」
「??? お前、違うやろ。距離から考えたら800円やろ!」「じゃあ1500円」
「もう一回学校に行き直して勉強した方がいいんじゃないのか?」
最後は1200円で握手。

暫く走るとお決まりの再交渉が始まる。
「私は日本が好きなんだ。お金を貯めて、日本に行きたいんだ。だからお金が必要なんだ。」
反論。爆弾発言。
「私はミャンマーが嫌いなんだ。タイで見た首のない仏様。私は仏教徒ではないが、
同じ宗教なのに、なんで敬っている神様にそんなことが出来るんだ?」
「ミャンマー人はタイ人が嫌いなんだ。彼らは我々を妬んでいる。・・・」
ギリギリのやり取り。議論は続く。

かくてミャンマー人への理解は深まって行く。
ツアーでは決して得られない体験である。

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