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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 競技初日! 強風と戦う (2017/6/20 14:45:57)
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晴れ間が戻ってきました。
回復傾向にあるといっていた天気予報は間違いなかった様子。


9時の集合で、選手たちはフライトモードに。
T.O.までは軍の協力のもと、グライダーだけは
軍用車のトラックで兵士が運んで行ってくれます。


ごついトラックだ。


この日のT.O.は練習日に飛んだところではなく、
Nisの町に近い北向きの斜面。
T.O.にはついたものの、風がサイドフォロー(横から追い風)
なんだか怪しい風向き。


とにかく天気もいいので準備だけはしっかりしていきますが、
どことなくまったりした空気。


しばらく待ち時間があり、その後タスクが発表されました。
Task1の内容は69.23㎞。
強い北風を考えてスタートは一度南下し、Nisの町方面に3㎞程北上してからは、
北風を受ける低い山を風上方面に迂回しながら進み、そのあとはジグザグと風を背負っていくというタスク。



タスクの内容は 『タスクの内容 』から

タスク発表された時間は、既にテイクオフタイムが過ぎている。
選手たちは慌てて『ライブトラッカー』を受け取っていそいそと準備をして離陸場へ。
しかし、これまた風が弱かったりサイドから来てたりして出れない。
後ろの選手たちは焦れてきます。

そこから150mほど歩いた場所にこの時の風向きにあった離陸場があるということで、
私は待っていられずにそこまで機材の装備をしたまま移動。

離陸してみると、風は強いものの本当に安定。
サーマルも弱いので、上昇するのに時間がかかる。

スタートは離陸した山の風下。
その後戻ってくることを考えると、高度が高くないと風につかまってしまう。
なので、スタート時間が来ていても高度がないうちは動けない。


何とか高度を人よりも高くしたが、選手たちに動きがない。
1機だけ、ヤッセン選手だけは先に進んでいるのだが、彼のパターンだと予想通り。
それに続く人はいなかったのだが、私は十分だと判断してスタートへ。

そうすると続いてくる続いてくる。

スタートを切り、風上に戻ってくるのが予想通り大変。
高度がない選手たちはどんどん高度を落としていく。
高さを取っていたにもかかわらず、私と先頭グループを形成しつつあった選手たちも高度が低くなる。
何とか最初の高度を上げた位置に戻って高度をゆっくり上げ始める。

上空には黒い雲が形成され始めている。
後ろにいたグループはそれに乗って高い高度に上げ始めている。
それでも前に進むのは高度を消費していく。

なかなか進まない状況に5機ほどが高度をそこそこに先に進んでいく。
私はその後方で高度を高くして追走。

そのほかのグライダー達は発達し始めた雲に乗って高度を上げることに専念。

私が進む先も同じような雲。
これに乗っていけば問題ない。

グライダーは調子がいい。


この日はとにかく、風は安定している。けれど、とにかく強い。
進むのに時間がかかるかかる。

ターンポイントをその後2つとって風下へ向かい始めるが、この時、高度が低くなっていた私と
その周りのグライダー達。

山側に進む選手は風の吹きおろしにあっていたり、高度が取れずに次々に着陸していく。
私も高度が低い。

何とか山から離れたところで弱い上昇にヒット。
これで何とか高度を戻していくしかない。

旋回を始めるが、下層程風は強く、一回旋回するたびに数百メートル進む。
その割に高度が上がらない。


それを繰り返して繰り返して進むが、上に上がるスピードが上がらない。
結局、その先で高度が無くなって着陸。

その10分後に後方で高度を高くしていた10機ほどの集団が私の上を通り過ぎていった。

27㎞程で降りてしまった。
トップもゴールはできず、そこから10㎞程進んだところでこの日は終了。

結果はよくはなかったが、明日からはコンディションがかなり良いとのこと。
この日のポイントは低かったので、問題ない。

さぁ、レースが始まりました!



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