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OZONEというメーカーと修復作業
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
OZONEというメーカーと修復作業 (2017/6/27 7:04:48)
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OZONEというメーカーと修復作業 (2017/6/27 7:04:48)
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私が使用しているグライダーはOZONEというパラグライダーでも大手メーカー。
私はそのOZONEメーカーのチームパイロットでもあります。
そのOZONEのグライダー開発におけるファクトリーはフランスの Le Bar-sur-Loup という
高級リゾートのニースや映画祭で有名なカンヌを見下ろせる場所にあります。
ここから私の乗るENZO3などのOZONEのグライダーが生み出されているのです。
このファクトリーから少し山に行くとフライトエリアもあるので、グライダーのテストもここで繰り返して
います。
この日も彼らは新しいグライダーのテストと撮影に行っていました。
私も行きたかったのですが・・・・・この日は作業作業。
パラグライダーはナイロン系の布でできている翼とケブラー、ダイニーマーと呼ばれる
(正式にはラインメーカーの名前なんだけど)ライン(糸)そしてそれをまとめるライザーによって
構成されています。
キャノピー(グライダーの本体)はナイロン系の布でできているといってもその素材は上面や下面、
またその部位によって微妙に違う素材で作られています。
また、ラインも、その場所によってラインの種類、太さがまた違って構成されています。
今回の修復、このキャノピーの穴を開いてしまったり、破れがあるところを修復用のリペアテープで修復。
↑これがリペアテープのロール。
立体に縫われているキャノピーの修復は、皴がよらないように貼り付けていかなくてはならないので
気を使います。
また、ラインはミリ単位で設定されていますが、ただ作ればいいわけではなく、両端をループを
作っていきますが、その方法は端っこを針でラインの中に入れ込む作業。
そして細いラインは0.25ミリ。あぁ、目が疲れる
ちなみに、ラインは5㎏の重さをかけた時点の長さで決定されています。
そうでないとラインの長さが変わってしまうのです。
今回の修復、このファクトリーに来なかったらできませんでした。
特に競技用のグライダーではラインの長さや、キャノピーのゆがみが致命的になったりします。
好きに使わせてくれるファクトリーに感謝!
OZONEの有名なパイロットとしては
世界選手権で優勝したこともある若きパイロットのオノラン
ENZOなどの有名グライダーを作り出し、前回のフランスワールドカップでも優勝したリュック
ここのとりまとめで、選手としてもレジェンドの一人であるラス。
オノランとリュックは世界選手権でともに戦う選手。
明日からは彼らとイタリアへ移動することになっています。
さて、この日一日の作業で、グライダーの修復は完了。
明日はそのグライダーを実際に飛んでテストして、午後にはイタリアに向かいます。
Tank You OZONE!!
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