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怪鳥シュテメ S10-VT (2017/6/27 12:47:06)
シュテメS10VTがクラブ員にも開放されたとの事で私も飛ばさせて頂きました。
取りあえず期間限定との事だったのでこの超高性能機を飛ばして何が出来るか考えたのですが、筑波山まで行って滑空で大利根まで帰ってくる事にしました。
飛行規程を熟読しますが、操作がかなり複雑でこれは困った!(笑)
それに、この機体は乗り手を選びます!まず第一関門として機体に乗り込むのが大変です。
体が硬い私は大いなる困難に直面します。背の高い人は足から乗り込めるらしいですが、お尻からジャンプして乗り込みますが失敗すると怪我しそうです!
どうにか、コックピットに乗り込みます。右席の小池教官は軽々と乗り込んでます。さすが!
S10VTの計器盤はまるでエアラインの計器盤の様に沢山の計器とスイッチがあって・・・・
見ているだけでワクワクします・・・・
が、実際に操作するとなると、そうとう完熟が必要そうです。
でわ、フライトプランも受理された事だし出発しましょう。この怪鳥は幅23mもあり大利根飛行場の滑走路幅よりも大きいです。
タキシングは慎重に行います。
ディファレンシャルブレーキは装備されていないので尾輪のステアリング機能だけで曲がりますので回転半径は大きくなります。
離陸は機軸を維持しつつ、主翼は水平を保ちます。長い主翼は少し傾けただけで地面に擦ってしまいそう・・・・
でも!飛んでしまえば、こっちのもの・・・・(笑)
トラフィックパターンを離脱して筑波山を目指します。
途中、霞ヶ浦基地の管制圏を通過して筑波山に向かいます。
初めての機体なので筑波山の山体に近づくのは控えめにして加波山方面まで脚を伸ばしますが、真壁滑空場から曳航されているグライダーを視認。
どんな風に飛ぶのかを見学させて頂きました。
さてそれでは・・・
「見せてもらおうかS10-VTの性能とやらを!」
って訳で、まずはエンジンを使って7500ftまで上昇。
手順に従いエンジンを停止してプロペラを格納するのですが、その操作が思いのほか激重です!
完全にグライダーモードとなって大利根を目指す前にTCAと通信設定をしてからグライド開始です。
LX9000に表示される滑空比が・・・無限大になっています(爆)!
ところで、筑波山から大利根飛行場にダイレクトに向かうと成田空港のPCAの上限6000ftに侵入してしまいます。
条件が良ければ上を通過する事も出来るのでしょうが念の為、PCAの西側境界にそって少し進路を西にずらして滑空します。
半分位来たところでも全然高度を失わないのでネガティブフラップにして80ktでかっ飛んでみましたが、それでもLX9000に表示される滑空比は30!なってこったい!(笑)
そのまま、大利根飛行場に近く(若草大橋)まで来ても4500ftです。失高はネガティブフラップ使っても3,000ftだった・・・・
迂回した距離も考慮して滑空比は丁度50でした・・・・恐るべし怪鳥!
さて、時間キレ(資金キレ)なのでエンジンをリスタート・・・これまた、操作が死ぬほど重いです(笑)
エンジンリスタートは1発ではかからず、プロペラがウィンドミルで回っているだけでした。
でも高度が有るので全然焦らず、もう一度リスタートしたら成功しました。
上空でエンジンが冷えていたので2回目はチョークを使ったらリスタート成功しました。
お次はダイブブレーキの利きも試したかったのでダイブ全開で降りてみましたが、ダイブのロックを外す時に吸出しでドガッと出てしまうので注意が必要です。
ダイブ全開での降下は思った以上に利きそうでした。
続いて脚下げですが操作してから右と左が時間差でグリーンが点燈するんで、ちょっと焦りました(かなりの時間差を感じた)
そうそう、フラップの操作も重いですね!
着陸はプラップ5度で行いました。
上空で振り回して慣れてきたのですが、ターニングファイナルはそこそこでもアラインしようとして大きな慣性力にちょっとアタフタ・・・
200ft以下が勝負どころです。主翼を傾けず機軸を維持して滑走路の中心を目指します。
すげぇ~緊張~
ちょっと高起こし気味でしたが無事に着陸・・・・あ~面白かった!
飛行時間 1+25 滑空(0+30)でした~
めったに経験出来ない滑空比50オーバーの超高性能機の世界。
オーナー様ありがとうございました。