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世界選手権が始まりました。初日は・・・
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
世界選手権が始まりました。初日は・・・ (2017/7/5 14:13:38)
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世界選手権が始まりました。初日は・・・ (2017/7/5 14:13:38)
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世界選手権が始まりました。
最大10のタスクが行われる長い試合です。
初日は天候が安定しない為に、日本チームで最初に飛びに行ったモンテグラッパというエリアに移動して
行うことになりました。
この決定事項は、毎朝、8:30に行われるチームリーダーブリーフィングで伝えられます。
そこから車で1時間ほど移動してエリアのT.O.へと向かいます。
T.O.は本当に広い。
こんなとこがあちこちにあるヨーロッパがうらやましい。
雲は広がっていますが、時間が経つにつれ、コンディションがどんどん良くなってきました。
この日決められたタスクはこのエリアを東西に移動する77.8km。
ただ、西へと行く2回のポイントは、山から離れた沖にあり、
ここに行くために山側を飛ぶか、沖を飛んでいくのかがカギになりそうです。
私は自分の調子も見たいので、一番最初に離陸。
上昇してグライダーの調子や、自分の状態を空中で確認。
うん、悪くない。
最初に高度を獲得したので、スタート時間まで南へ行ってみたり、西へ行った見たりと
ウロウロとしてみていたのです。
スタート時間は13:15。
時間も近くなり、選手たちが全員空で待機になるころには大多数の山側で待機する組と、
少数の沖で待つ組に分かれていきました。
私は発達し始めていた沖での待機を選ぶも、こちらの組はスタート時間ぎりぎりでようやく雲まで
到達できるという不安な感じ。
スタート時間になり、一斉にスタート。
私を同じ組にいたヤッセン選手が最初にグループを率いて、
まずは最初のパイロンへ向かいます。
山側から高くいく選手たちは先の谷を渡ってそのまま次の山の上へ。
こちら側は谷を渡るときに大きく高度を下げてしまいます。
スタートから大きくさをつけられてしまう形。
このままではつらいと私は山側に舵を切り、ヤッセンはさらに沖へと出ていきます。
同じグループはそれをみて、どちらについていくか見ている模様。
ヤッセンのほうは少しずつ高度を稼いでいくのに対し、私は山に行きつくのがやっとの高度。
山の高いところには大きなグループが既に高い高度まで上昇しています。
「しまった・・・」
序盤に大きく離されるのは痛い。
沖を見ると、先ほどのグループは全部沖で高度を上げています。
私だけが取り残された形。
高度を上げ切った時には、ほぼ最後になってしまっていました。
とんだ判断ミス。
その先、高度をしっかり取り直して沖のターンポイントを取り、東へと切り返して
また山側へ行きますが、大きく差のついた先頭ははるか遠く。
追いつくためには同じコースをたどっているだけでは追いつけないので、
強い上昇だけを使い、先行くグライダーを見ながらショートカットできるところは
ショートカットし、スピードを上げていくのですが、
前に行く集団は集団の特性をフルに生かして全くスピードが落ちない、
必死で追いかけますが、リスクも負っているので、ミスをすると、一気にまたスピードが落ちます。
東のターンポインントを切り返してくるトップ集団をすれ違いながら5㎞の開きを確認してさらに
効率よく飛ぼうとしますが、それがまたミスをうみ、一時は降りてしまうくらいに高度を下げてしまい、
その差が埋められないままにゴールへと向かいます。
この日のゴール設定がゴールライン3㎞のところに設定されていたため、
高さの計算を間違え、余分な高度を500mも稼いでのゴール。
ミスが多く、リカバリーができない初日。
順位は110位とよくないスタート。
日本チームは上山が26位。平木が81位、廣川が102位です。
ちなみにトップとの差は14分差でこの順位。
ここから盛り上げていきます。
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