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調子でてきた・・・・・のに???
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
調子でてきた・・・・・のに??? (2017/7/7 14:15:39)
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調子でてきた・・・・・のに??? (2017/7/7 14:15:39)
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いろいろと叱咤、激励をいただきました。
そして一番大切な「楽しむこと」を忘れそうだということを気が付きました。
せっかく世界の舞台で戦うのだから、楽しまないとね。
いろいろなメッセージ、ありがとうございます。
さて、流れを変えるために少しの「変化」を出していこうと思い、
この日はスタート前、日本メンバーで、タスクについて話し、どうでもいいことも話し、
コミュニケーションを出しながらもっと気楽に飛ぶことを実践しました。
朝から天気がいいこの日(というか朝はいつも快晴なのですが。)、山にはいつも
かかっている雲もなく、これはいつもよりも高度が取れそう。
ブリーフィングでは、サーマルの高さは1500~2000mという予想ですが、
組まれたタスクを見る限り、飛んでいく場所はそれ以上の上昇がありそう
タスク距離は117㎞。
離陸してから、山の奥をひたすら西へと向かうようなタスク。
この方向へは初めて飛んでいきます。
最初の30㎞をどうやって飛んでいくか。
それを飛ぶ前はいろいろな可能性を考えていきます。
この時の予報では乾燥していてブルーサーマルになるということを言っていたのですが・・・・。
いつもよりもスタート時間が短く、11;30には離陸スタート時間、レーススタートは13;00。
しかしT.O.から見る空は晴れているものの、上昇が弱い。
離陸していくウィンドダミー(前走者のようなもの)もなかなか高度があげられない。
しかし、スタート時間までに地図を見る限り、高度を上げ、T.O.からみて裏山へ取りついていないと、
スタートは厳しい展開になる。
少しずつ先に出ていくグライダーが上がり始めるのを確認して私も離陸。
空気が温まりきっていないせいか、とにかく上昇が悪い。
スタート時間まで1時間。
そこで高度を上げるのに30分も時間を使ってしまう。
これは上昇の頭がその高度なのでほかの選手たちも同じ。
ようやく1500mを超え、裏山へ
そこまで5㎞程。
そこからまたえっちらおっちら高度を上げ、
気が付けばスタート時間間近。
ポジションを図りつつのスタート。
高度は少し全体から見ると低めのスタートですが、まぁ、大丈夫。
今回は高い山を伝っていきますが、尾根が続いているわけではなく、
とにかく高い山と大きな谷を越えていきます。
山を一つ越えると、なだらかな斜面の山にとりつき、緑の斜面に張り付くように飛んでいきますが、
高度が少しづつ下がる。
この先には尾根。
何とか上昇したいのに、同じように進む選手たちに阻まれ自分のタイミングでターンができない。
仕方ないので、少しづつコースをづらして山から離れて、か細い上昇で一気に強引に小さなターンで上昇。
これで高度を稼ぐことに成功し、トップグループを見ながら飛べる位置。
この日のテーマは、「観察しながら先に行くのを踏みとどまる」
どちらにせよ、最後の平野での勝負まで、しっかりとトップグループを維持していくことが重要。
ということで、いつもよりもアクセルは数センチ踏み込まないように飛んでいきます。
3つ目の大きな谷を渡った先で、一気に高度は2200mを越えますが、雲がしっかり発達してきています。
「どこがブルーサーマルだか・・・・」と思いながら高度をしっかり上げ先に進む。
ターンポイントのある町の上空をトップグループでなだれ込みながら進みます。
一機、グループより先に低く突っ込むグライダーを見送りながら、
今日は自分はそういった勝負をしないと考えながらも注目。
ターンポイントを折り返して少し上昇の渋い中を進みます。
今来た30㎞を折り返して戻っていく。
来た道でも行きと帰りでは全く違うエリアを飛ぶようです。
なぜなら時間も違えば風も当然向かい風が追い風になったりするのですから。
来た時にあった上昇はもう別の場所から出る、それなので、来た時の記憶と
今の条件のすり合わせ。
2000mを越える高度を獲得した3つ目の山に差し掛かるころ、
バチ!バチ!とした音がたまに聞こえます。
「うん??」
と上を見ると、サングラスの視界が急に悪くなります。
雨???
いや、そうであっても問題ない量だ。
そう信じます。
2日間の成績が悪い私は今日の1本が重要。
途中でタスクストップになんかなったら、点数が一気にまた低くなります。
3つ目の尾根で4m/sの強い上昇に当たり、雲のぎりぎりまで高さを稼いで
先に進みます。
断続的に大きな雨粒が当たります。
そして60㎞を越え、あとは平野に出ていくだけだとおもいながら、
何とか雨雲から離れたと感じた頃、日本チームの無線からリーダーである岡さんの「タスクはストップだ」
という宣告。
選手たちは一気にコースを変え、ランディングへと向かいます。
予想はしていたけれど。
振り返ると先ほど通過してきた山は既に雨雲がかぶさってフライトができる状態ではない。
後続組は大丈夫かと思いながら着地場所に向かいます。
後続にいた平木選手たちにきくと、このころ、飛んでいる近くで落雷もあったのだとか。
山から離れると、まだ雨雲は近づいていないので、
しばらく上山選手と昨日飛べなかったゴール地点を見に行きながらこの日のフライトを終えました。
せっかく調子よく飛べていたかと思えば・・・・
ランディングしてから叫びたい衝動に駆られるも、明日明日と言い聞かせ、この日を終えました。
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