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追い上げと勝負
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
追い上げと勝負 (2017/7/12 13:52:51)
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追い上げと勝負 (2017/7/12 13:52:51)
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今回の世界選手権、ちゃんと一日コンディションが続いたのは最初の初日のタスクだけ、
あとは、急速に発達しすぎて雨と雷になるか、コンディションが安定しすぎて上昇が弱くなりすぎるか
どちらか。
この日もイタリア北部ではサンダーストームの予報。
南に行けばまだましだということでバッサノへの移動。
それでも夕方にはサンダーストームの予報が出ているので、57㎞のショートタスクが組まれました。
空に飛び立つとすでに雲は発達。
離陸して400mも高くなるともう雲に入りそう。
そいうか入ってしまったり慌てて雲から出たり。
後半戦。普通に飛んでも総合成績は上がらないので、
狙うのは毎日の上位入賞のみ。
スタートは、雲との合間を狙って出ていきますが、
私よりもやたら高いとこから現れる機体が沢山。
お前ら、それ雲から出てきていないか?とか思うも、自分はそこにいなかったので仕方ない。
パラグライダーは、「高さ」という位置エネルギーがレースを有利にするスポーツでもあるので、
スタート時の高さは絶対的な有利につながります。
今までは1500m~2000mの間を飛んでいたのにこの日は1200mがせいぜいの高さ。
高度が低いと、それだけ上昇を探していくタイミングが増えます。
そして上昇が弱い。
最初のターンポイントは高かった10機程が早く折り返してきてそのターンポイント手前で弱い上昇に
乗る我々の上昇に乗り、先に進みます、それに続く我々もターンポイントを取って折り返し、
そこで強めのサーマルをゲット。
ここで雲までたどり着き、先行くグライダーを射程にとらえます。
しかし、その先の沖のターンポイントでまたサーマルを探すのに時間がかかり、スピードを緩めることに。
この時点であと500mだったターンポイントを取るのを先延ばしにしていた私は上昇して
その先に進み、ほかの選手が方向転換してから遠回りしてターンポイントを取ることに。
これはコース取りがうまくいき、大したロスもなく追いつく。
しかし、この時点で、ゴール方面へと10機程の先行組とは差が大きくなり、それを追いかけることに。
スピードを上げ、先に行く。
ターンポイントから2㎞手前。ゴールまであと6㎞といったところで強いサーマルにヒット。
先を急ぐグライダーを見送りながら、ここはしっかり稼いでここでゴールまでの高度を稼ごうと
かんがえる。
上昇から出てグライド。
低く出ていったグライダーはそのまま降りてしまったり、苦しい展開。
たんポイントを取りあとはゴールへ。
私も高度が苦しい。
熱源の町へのコースをとろうとしたときに、先行していたグループの数機が山側で上げているのを見かける。
ここで彼らをキャッチできれば10位ほどに入れる。
そう考え進路を山側へ。
対地高度200mほどで何とかサーマルのしっぽをつかむ。
しかし、高度が低すぎた。
上の数機はそのまま高度を稼ぎゴールへ。
そのままシングルゴール。
私はその弱いサーマルと格闘して20分。
上から後半組が高くゴールを切っていくのを見ながら粘るも、最後力尽き着陸。
日本人は廣川選手が29位でゴール。平木選手もそのあとにゴールをしていますが、
上山選手はゴール手前でクラバット(グライダーの翼が崩れて翼の一部が自分のグライダーに巻き込まれてしまうこと)
になり、そのままランディング。
残りは攻めの一手。
諦めず飛びます。
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