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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 最終日 そして表彰セレモニー (2017/7/16 14:23:06)
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長くて短い世界選手権も最終日を迎えました。
もう私は思いっきり飛んでやろう。
それだけです。

この日、T.O.にはフォロー(追い風)が入っていて全く離陸できる様子ではなく、
どうやら寒冷前線通過に伴い、風の様子がガラッと変わったようです。


本流は北風とフォローの風が吹いているようですが、フェルトレの谷には、風の吹きこみが弱く、
対流が始まれば問題なく風が入ってくるということ。

最終日は50㎞に満たないショートタスク。

タスクが決まるころには風は確かにアゲンスト(向かい風)に変っています。
私だけでなく、今回日本チームは成績不振。

最終日はもう思いっきり飛んでやろうと気合を入れるだけです。


さて、離陸してしばらくはなかなか上昇できずに苦労したものの、上昇を始めると、今度はびっくりするぐらい
いい上昇。
ここにきて初めての気持ちのいい上昇。

高度は2700mを超えて雲の上に行きます。
まだまだ上昇しているのですが、ここのエリア2850mの高度制限があるので、その下で上昇をやめ、
しばらく、雲の上のフライトを楽しみます。


フェルトレの空が最後の最後になって我々にプレゼントをくれたのだろうかというくらいの景色。
雲の間で飛んでいると、場所がわからなく、高さもわからなくなってきそうになります。

その間から抜けて出てみると、今まで飛んでいた床が高い位置から見下ろせます。
こんなコンディションが続いて入れば結果は違ったのにとか余計なことを考えてしまいます。
ま、どんなコンディションでも勝てなければならないのですが。

さて、スタートと同時に私は抜け出しました。
とにかく先に行ってこの日は攻めてやる!!
という勢い。

いったれーー!!と2000mの高度を惜しみなく使って突っ走っていきます。
スタート前はあんなに強い上昇があったのに、スタートしてその空域を離れると、全くものって上昇がない。
びっくりします。今更ですが。
結局、この日突っ走ったのも最初だけになってしまいました。
我々の動きを見て、後続組は賢く山へのルートへ移動して高度を高く保ちつつレースを推移していきます。
私は低い高度になってしまい、遅れ遅れてようやく進んでいきます。

スタート前が嘘のように高度は上がらなくなり、トップグループもおそおそとゴール。
私は・・・・・ゴール手前で撃沈。

なんだか最後まで締まらない大会でした。

大会のコンディションはともかく、
この町の全体で大会を盛り上げるムードはすごいものでした。
この日は夕方からパレード。そして表彰式へと移っていきました。


大会が終わり、嬉しい、悔しい、楽しめたと、選手にもいろいろな感情があるわけですが、
最後はみんなで盛り上がって次につなげよう!


ライバルであり、空の仲間たちとは、いろいろ話、じゃ、次回はこの大会であえるな。とか、
日本に遊びに行くとか再会の約束をしていきます。


パレードには町の人たちがまた沢山歓声をくれている中歩いていきます。
ここの大会のオーガナイザー力は高い!

そして表彰式。


女性の優勝者はもう不動の女王となった聖子選手。
そして総合優勝はフランスのピエレミ!


写真が暗い・・・・

そして国別もフランスが優勝しすべてフランスに持っていかれた大会となりました。
私はというと・・・・・・・
いうも恥ずかしい成績。

反省は多く、実りもあった大会。
悔しい思いいっぱいですが、次回につなげ前を向いて進もうと思います。

応援ありがとうございました。

明日は水の都「ヴェネチア」を観光しつつ、その後フランスのマルセイユでとあるものを見に行き、
それから帰国の路につきます。


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