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feed (飛丸日記 7月15日) 半島進出記 第一弾 「アホの哲学」 (2017/7/26 5:21:43)
170715 KL-マラッカ 高速道路
170715 レンタカー

世の中には、二種類の人間がいる。
「アホ」と普通の人間である。
「アホ」は常人では考えられないミスをする。
・出張に行くのに、発券して荷物を預けてから、VISA問題でイミグレで止められ、
  ブルネイを出国できなかたったり、
・王様に会いに行くのに首都に前泊して準備万端。朝着替えようとすると、
  スーツケースにスーツの上着が入っていなかったり、
・飛行機に乗ってマレーシア半島まで来て、レンタカーを借りようとすると
  国際免許を持っていなかったり、
しかも、こうしたミスを僅か三週間の間に起こしてしまう。
そう「アホ」である。

「アホ」は「アホ」なりに、対応する。
・出張に行けなかった代わりに、大臣やVIPと重要な話しが出来、
  また違うルートで密出国(?)してミャンマーに行ったり、
・120km離れた家から、お手伝いさん、部下、秘書さんとリレーしてもらって、
  会場への出発3分前にロビーで上着を受け取ったり、
・ブルネイの国内免許で、マレーシアでもレンタカーを借りれないか試み、成功したり、
まあ、いろいろと仕出かし、なんとか生きている。

(写真はなんとか借りられた車で、マレーシア、クアラルンプールから南下中。
 当たり前ではあるが、高速が国の端から端まで繋がっている。
 多分 初めて来た20年以上前にはなかったのだろう。改めて、驚き)

「苦労は買ってでもしろ」
某社有数の問題子会社。誰も成り手がない中、手を上げて社長に。3階級特進。
30代半ばで社長になった私は、成程、社長業とは、個々の仕事はいい加減で良いと悟った。
(悟ってしまった。)
それまでは、一つ一つの仕事を、100%やることに注力していた。
「新しい商売を纏める、契約書を作る、実際に発注を得る、
物流を組み立てる、入出金の流れを作る、定常化する。」
全てを完璧に纏めないと、物事は動かない。

でも、どうも社長という仕事は違う。
90%の出来でも、残りの10%は周りが何とかしてくれる。
それならば、もっと他の大事な事をすべきである。
90%の出来を2つ。80%の出来を3つ。70%の出来を5つ。60%の出来を8つ。
全体に目配りをし、全く欠けている部分を補い、また新しい事を始める。

これも優秀な部下がいてからこそ、出来る芸当ではある。
いや、部下もそうして育って行く。
社長は完璧であってはならない。

これなら、結果、いろいろな事ができる。
私の目指すところ
「多彩に豊か、有意義な日々を送る人生の達人。ライフ・マスター」
ひょっとしたら、社長業が目指すべき職業かもしれない。
いい加減な人間には、ぴったりはまる。

とは言えプライベートでこれをやってはならない。友達は良い迷惑である。
多分、一番迷惑なのは、嫁さんである。
何せ、相手をしている時間が長い。10年、20年、30年・・・。
見捨てられて愛想が尽きるまでは一緒である。
とは言え、プライベートだからといって、「アホ」ぶりは直らない。
であれば、自分の得意分野で、それ以上のお返しをするしか方法はない。

スーツを忘れたり、国際免許証を忘れたり。
これは仕事の完成度の話とは別に、単なる「アホ」の話ではあるが・・・・

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