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<飛丸日記 7月31日> 南仏飛翔録5 「将来に向けての準備」
飛丸日記
(2024/12/25 18:57:24)
<飛丸日記 7月31日> 南仏飛翔録5 「将来に向けての準備」 (2017/8/7 7:21:43)
大会初日。
ブリーフィング。気象説明、クラス2のタスク説明、そしてクラス5。
やや議論が白熱する。
クラス5のランディング場所は猫の額。
オーバーして、滑走路に侵入したら0点だと。
200㎞飛んでゴールしても、最後にミスったら0点。
これには選手みんなから異論が出る。とは言え最後は
「世界のトップ・パイロットが集まっているのだから、問題ないだろう」の一言。
メインはクラス2の世界選手権であり、やむを得ないが、これは拙い。
昨年のイタリアでは ゴールした後に、200mショートしたり、150mロングしたり。
緩斜面だったので大外ししたのだが、その条件はここも余り変わらない。
「昔はターゲットから5m以内に降りる自信はあったのだが・・・」
昔話をしても仕方がない。まあ、先ずゴールしてから考えよう。
グライダーを組み、スタートに備えるが、後半、強風が予想されキャンセルに。
さて、どうしたものか。
借り物のグライダー。久しぶりのトーイング。トーイング・キットも借り物。
しかもキットは、手筈通り借りられず、オーストリア・チームの方から借りる事になる。
大分昔に使っていたが、まだ捨てずに持っていたという品物。正直、怪しげ。
飛び出す条件は悪くないと判断。皆さんが畳む中、ただ一人、テスト・フライトを敢行。
「何故飛ぶの?」とのチーム・メイトからの批判もあったが、
TOTAL RISKで考えれば、今日、飛んでおいた方が良いと判断する。
実は、トーイングにはとんでもない経験がある。
引っ張るロープは、600m位まで上がったら、手元で切り離すのだが、
オーストラリア選手権で、切り離したにも関わらず、ロープが離れなかった。
手を伸ばしても、ぎりぎり届かないところで、絡まっている。
その時は、カー・トーイング。
軽飛行機ではなく、自動車で凧揚げの様に引っ張るタイプである。
糸が張り切った凧がどうなるか。
コントロールを失い、半円を描いて真っ逆さま、地面にズドンである。
何をすべきか。
自動車の真上まで飛び、その後、ロープを少しずつ地面に垂らしてゆく。
ロープが張らない様に、慎重にコントロール。
そして、自動車の真横にランディング。
あの時、判断を誤っていたら・・・、という出来事だった。
唯一人のSet Up。古びたセットをスタッフの皆さんが改良をしてくれる。
そして、Take Off。
上昇気流、下降気流、軽飛行機が先に影響を受け、目の前で上下する。
数秒後にこちらがその中に。
対応が遅い。
数秒後に起こる事を予測し、事前に操作し、上下の差を最小限に抑えなければならない。
飛びながら、徐々にコツを思い出す。
相変わらず、忘却力は人一倍である。
予定通り、600m近くまで上げ、切り離しもスムーズに。
グライダーの調子、吊り位置、ハーネスのセッティングを確かめる。
ランディング時には、体を起こすのだが、どうもうまく起きない。
空中で何度も体を起こす練習をするが、古びた身体で右手がうまく上がらない。
約40分飛んで、意図的に身体を起こさず、ボディ・ランディング。
トーイングの大変さもあり、たった40分でへとへとだった。
時間を掛けて、吊り位置の調整、ハーネスの調整等々、明日からの大会に備える。
その後、クラス2のグライダー見学。
将来、移行も検討。
やっている方々は50代後半から60代、いや、ひょっとして70代の方も?
その後、誘われて フランス・チームの食事会に合流。
これまた楽しいひと時であった。
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<飛丸日記 7月31日> 南仏飛翔録5 「将来に向けての準備」 (2017/8/7 7:21:43)
大会初日。
ブリーフィング。気象説明、クラス2のタスク説明、そしてクラス5。
やや議論が白熱する。
クラス5のランディング場所は猫の額。
オーバーして、滑走路に侵入したら0点だと。
200㎞飛んでゴールしても、最後にミスったら0点。
これには選手みんなから異論が出る。とは言え最後は
「世界のトップ・パイロットが集まっているのだから、問題ないだろう」の一言。
メインはクラス2の世界選手権であり、やむを得ないが、これは拙い。
昨年のイタリアでは ゴールした後に、200mショートしたり、150mロングしたり。
緩斜面だったので大外ししたのだが、その条件はここも余り変わらない。
「昔はターゲットから5m以内に降りる自信はあったのだが・・・」
昔話をしても仕方がない。まあ、先ずゴールしてから考えよう。
グライダーを組み、スタートに備えるが、後半、強風が予想されキャンセルに。
さて、どうしたものか。
借り物のグライダー。久しぶりのトーイング。トーイング・キットも借り物。
しかもキットは、手筈通り借りられず、オーストリア・チームの方から借りる事になる。
大分昔に使っていたが、まだ捨てずに持っていたという品物。正直、怪しげ。
飛び出す条件は悪くないと判断。皆さんが畳む中、ただ一人、テスト・フライトを敢行。
「何故飛ぶの?」とのチーム・メイトからの批判もあったが、
TOTAL RISKで考えれば、今日、飛んでおいた方が良いと判断する。
実は、トーイングにはとんでもない経験がある。
引っ張るロープは、600m位まで上がったら、手元で切り離すのだが、
オーストラリア選手権で、切り離したにも関わらず、ロープが離れなかった。
手を伸ばしても、ぎりぎり届かないところで、絡まっている。
その時は、カー・トーイング。
軽飛行機ではなく、自動車で凧揚げの様に引っ張るタイプである。
糸が張り切った凧がどうなるか。
コントロールを失い、半円を描いて真っ逆さま、地面にズドンである。
何をすべきか。
自動車の真上まで飛び、その後、ロープを少しずつ地面に垂らしてゆく。
ロープが張らない様に、慎重にコントロール。
そして、自動車の真横にランディング。
あの時、判断を誤っていたら・・・、という出来事だった。
唯一人のSet Up。古びたセットをスタッフの皆さんが改良をしてくれる。
そして、Take Off。
上昇気流、下降気流、軽飛行機が先に影響を受け、目の前で上下する。
数秒後にこちらがその中に。
対応が遅い。
数秒後に起こる事を予測し、事前に操作し、上下の差を最小限に抑えなければならない。
飛びながら、徐々にコツを思い出す。
相変わらず、忘却力は人一倍である。
予定通り、600m近くまで上げ、切り離しもスムーズに。
グライダーの調子、吊り位置、ハーネスのセッティングを確かめる。
ランディング時には、体を起こすのだが、どうもうまく起きない。
空中で何度も体を起こす練習をするが、古びた身体で右手がうまく上がらない。
約40分飛んで、意図的に身体を起こさず、ボディ・ランディング。
トーイングの大変さもあり、たった40分でへとへとだった。
時間を掛けて、吊り位置の調整、ハーネスの調整等々、明日からの大会に備える。
その後、クラス2のグライダー見学。
将来、移行も検討。
やっている方々は50代後半から60代、いや、ひょっとして70代の方も?
その後、誘われて フランス・チームの食事会に合流。
これまた楽しいひと時であった。
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