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<飛丸日記 8月4日> 南仏飛翔録9 「142km、4時間55分」
飛丸日記
(2024/12/25 18:57:24)
<飛丸日記 8月4日> 南仏飛翔録9 「142km、4時間55分」 (2017/8/10 22:44:25)
競技三日目
下見した北端のパイロン手前まで行き、南端のパイロンで折り返す。
合計164km。
これまでの下見の準備と、新ランディング方式の練習の成果から
これならゴールを狙える。
ランディングは最初から胴体着陸狙い。今回は全てこれである。
精度±10m以内。大分、狭い場所にも下ろせる自信がついた。
トーイングはスムーズに上がる。
今や楽に高度が稼げるので、快適になってきた。
スタート前の位置取り。
通常は、例えばTake Offから4km以内に、12時59分59秒までいること。
13 時に一斉スタート。最初のパイロンへ向かう。記録は全てGPS。
理論上は、半径4kmの円柱上で、次のパイロンに一番近い場所に集結する。
そこで最大高度を取り、13時になるのを待つ。ポール・ポジション取り争い。
上昇気流を掴む能力に欠け、参戦できなかったが、初めて出発時に他機を確認。
やっとレースに参加した、いや観戦出来た気分だ。
北側の岩肌の露出した山並みを越える。日本では見られない光景。
南端のパイロンまでは、確かに山が深かった。
所々になんとか降りられそうな場所を視認しながら先に進む。
とは言え、上昇気流は驚く程、豊富にある。
昇降計が+6m/Sを 表示をしたまま暫く上がり続けたり、
雲伝いに80㎞/hで滑空しながら上がり続けたり。
高度は3250mで雲底。安全確保の為、それ以上は上がらないように注意する。
対地で2600m前後である。
後は元来たコースの折り返し。
上昇気流を何処で何回捕まえれば、ゴールできるか、イメージが出来る。
後6回、後5回、4回、3回。カウント・ダウン状態。
それまでに、何機かを追い抜いて行く。
後2,3回上げれば、というところでO氏と空中で合流。
大会中、初めて他機と一緒に飛ぶ。
(これはかなり情けない状態。始めてレースに参加した、と言えるのか・・・)
最後の上昇気流を目指して、谷渡りのグライド。
谷の途中で上昇気流にヒットするが、上昇率が弱い。
先で実機のグライダーが上昇中。
100m程上げて、先に進む。
と、これが 人生1002回目の失敗。
向かい風が予想以上に強く、最後のポイントにはなんとか辿り着いたものの
少し上昇出来ただけで、気流を捕まえきれなかった。
ゴール手前20数kmショート。142km。4時間55分のフライト
今日のゴールは12人中、5人。
O 氏は私が突き進んで行くのを後ろで静観し、一度戻って違うコースを攻め、
7時間以上掛けてゴールしたとのこと。素晴らしい。
あの谷で確実に上げ切っていれば、ゴール出来たのに。
途中から「今日は楽勝ゴール、スピード勝負モード」に切り替わっていた。
「確実にゴールする」という目標を見失い、冷静さに欠けていた。
これまた過去に何度犯した失敗だろうか。
んんん、まだまだ若い。
「良し、明日こそ、ゴールだ!」
以上が、へたくそなフライヤーの大会の一幕。
思うこと。
社会人になると、ここまで明確に優劣を競い合う機会はあまりない。
これまた面白い体験である。
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<飛丸日記 8月4日> 南仏飛翔録9 「142km、4時間55分」 (2017/8/10 22:44:25)
競技三日目
下見した北端のパイロン手前まで行き、南端のパイロンで折り返す。
合計164km。
これまでの下見の準備と、新ランディング方式の練習の成果から
これならゴールを狙える。
ランディングは最初から胴体着陸狙い。今回は全てこれである。
精度±10m以内。大分、狭い場所にも下ろせる自信がついた。
トーイングはスムーズに上がる。
今や楽に高度が稼げるので、快適になってきた。
スタート前の位置取り。
通常は、例えばTake Offから4km以内に、12時59分59秒までいること。
13 時に一斉スタート。最初のパイロンへ向かう。記録は全てGPS。
理論上は、半径4kmの円柱上で、次のパイロンに一番近い場所に集結する。
そこで最大高度を取り、13時になるのを待つ。ポール・ポジション取り争い。
上昇気流を掴む能力に欠け、参戦できなかったが、初めて出発時に他機を確認。
やっとレースに参加した、いや観戦出来た気分だ。
北側の岩肌の露出した山並みを越える。日本では見られない光景。
南端のパイロンまでは、確かに山が深かった。
所々になんとか降りられそうな場所を視認しながら先に進む。
とは言え、上昇気流は驚く程、豊富にある。
昇降計が+6m/Sを 表示をしたまま暫く上がり続けたり、
雲伝いに80㎞/hで滑空しながら上がり続けたり。
高度は3250mで雲底。安全確保の為、それ以上は上がらないように注意する。
対地で2600m前後である。
後は元来たコースの折り返し。
上昇気流を何処で何回捕まえれば、ゴールできるか、イメージが出来る。
後6回、後5回、4回、3回。カウント・ダウン状態。
それまでに、何機かを追い抜いて行く。
後2,3回上げれば、というところでO氏と空中で合流。
大会中、初めて他機と一緒に飛ぶ。
(これはかなり情けない状態。始めてレースに参加した、と言えるのか・・・)
最後の上昇気流を目指して、谷渡りのグライド。
谷の途中で上昇気流にヒットするが、上昇率が弱い。
先で実機のグライダーが上昇中。
100m程上げて、先に進む。
と、これが 人生1002回目の失敗。
向かい風が予想以上に強く、最後のポイントにはなんとか辿り着いたものの
少し上昇出来ただけで、気流を捕まえきれなかった。
ゴール手前20数kmショート。142km。4時間55分のフライト
今日のゴールは12人中、5人。
O 氏は私が突き進んで行くのを後ろで静観し、一度戻って違うコースを攻め、
7時間以上掛けてゴールしたとのこと。素晴らしい。
あの谷で確実に上げ切っていれば、ゴール出来たのに。
途中から「今日は楽勝ゴール、スピード勝負モード」に切り替わっていた。
「確実にゴールする」という目標を見失い、冷静さに欠けていた。
これまた過去に何度犯した失敗だろうか。
んんん、まだまだ若い。
「良し、明日こそ、ゴールだ!」
以上が、へたくそなフライヤーの大会の一幕。
思うこと。
社会人になると、ここまで明確に優劣を競い合う機会はあまりない。
これまた面白い体験である。
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