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feed <飛丸日記 8月6日> 南仏飛翔録11 最後は、お決まりの「バースト事件」 (2017/8/13 0:18:17)
170806 Tire Burst-1
170806 Tire Burst-2
170806 タイヤ修理工場-1
170806 タイヤ修理工場-2
170806 タイヤ修理- ジュネーブ空港
170806 ジュネーブ空港 全行程

「自分の周りで起きた悪いことは、全て自分のせいである。」
運が悪かった、と片付けてしまったら、進歩はない。

日本では一度も起こしたことがないタイヤのバースト。
いや、普通、人生で一度も経験しない事だろう。
ところが海外では、アメリカ、スペイン、マケドニアに続き、これで4回目。
それにしても、何故か良く起きる。

南仏のエリアからジュネーブ空港まで車で3時間。
10時からの閉会式、15時15分のフライト。
10時15分まで閉会式に参加して、帰路につけば、2時間前に空港着。
閉会式の司会者に相談する等していろいろ検討。最終的に参加を断念。
そもそも閉会式は、時間通りに始まらないのがフランスのお国柄である。
早めに8時半に出発。2時間弱の余裕を見る。

と、1時間走ったところで、車が激しく揺れる。
何が起きたのか、分からない中、兎に角必死に制動。
と、目の前にタイヤだけが飛んで行く。
出発した時には雨だったので、車内の整理が出来ていない。
「まあ、何時ものことか」と余裕をかまして、30分程のんびり荷物整理。
やっと後ろの荷物スペースが空けられる状態まで片付く。
さて、ゆっくり30分かけてタイヤ交換すれば、まだ3時間前の余裕の到着だな、
と始めようとすると、なんとスペア・タイヤが見つからない。
「えっ!なんでやねん!今時の車は、スペア・タイヤが載ってないのか!」
いきなりの危機。乗り遅れが頭をよぎる・・・。

「神様は時々微笑んでくれる」
幸運は時々、訪れる。

レンタカー会社の緊急連絡先に掛けても繋がらない。留守録である。
峠道をずっと来たのだが、バーストした場所は、偶々ガソリン・スタンドの直ぐ近く。
言葉は全く通じないが、地元と思しき方に、身振り手振りで助けを求める。
「20分したら、街からタイヤ屋がやって来るから。」
多分、そう言って去って行った。
30分経過。やっと来てくれた。でも替えのタイヤを持っていない。
おーい。これから店を往復したら、また1時間。
そこからタイヤ交換していたら、飛行機には間に合わない。

「時間がなーい」と騒いでいると、「兎に角、乗れ」と多分、言われた。
乗ってみると、なんとガソリン・スタンドの隣がタイヤ修理工場。
先ずはカードでお金を払わされ、その後、手際よく修理。

空港には ぴったり2時間前の着。
3年前のガソリン・スタンド盗難事件を考えて、敢えてスタンドには寄らず。
「ジュネーブには近づくな」 鉄則である。

これにて、「南仏飛翔録」、無事終了。
現在、元駐在地、懐かしのドバイ空港。
計5本、11時間16分のフライト。順位は12人中8位。ゴールはなし。
何はともあれ、「無事の帰国」目標達成である。

改めて振り返ると、また「何時もの準備不足状態」で終わってしまった。
ハングの大会の悩ましいのは、大会日程が長いこと。
期間中、ずっと天候不順で大会不成立、という事態を避ける為には
止むを得ないのだが、結果、何とか全日程に出るので精一杯。
グライダーの調整、エリアの研究等は大会中にやって行くしかない。
対策は?
「普通のサラリーマン」(のつもり)が出来るのは、せめて数を重ね、
「経験済みエリア」の大会に出ることか。

来年7月は マケドニアでの世界選手権。
2015年にプレ世界戦に参加して下見済み。
2016年の本戦には、選抜には入ったが、休暇の調整がつかなかった。
改めてのチャレンジである。
先ずは選考枠に入れるか。
そもそも駐在で大会出場機会が少なく、かなり厳しいところ。

実は今回、「商社マンの奥の手」を使った。
来られていた国際ハンググライダー連盟の会長さんに、直訴。
ハング振興の為に、参加枠を昨年の4名から6名に増すべきだ、と嘆願した。
このままではとても選抜枠に入れない私。
せめてもの秘策で、枠を増やす作戦に出た。
「自然以外の事は すべて交渉事である」
さて、どうなることやら。


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