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feed 「浮田幸吉」がアニメで紹介! (2017/9/25 21:43:15)
この週末、何気なくテレビを見ていたら…。

東京12チャンネルで、毎週日曜の朝に放送されている「ふるさと再生 日本の昔話」という番組で、浮田幸吉が紹介されていたので驚いてしまった!



浮田幸吉とは、今から約250年前の江戸時代、グライダーを作って空を飛んだかもしれない実在の人物だ。

これは、リリエンタールが空を飛んだ時代よりも、更に100年ほど前のことになる。

残念ながら、これは「伝説」の域を出ない出来事であり、今となっては本当に浮田幸吉が空を飛んだかどうかは、資料が少なすぎるため検証することは出来ない。

ただ、浮田幸吉が空を飛ぶためにやったことで、現在わかっているものを見てみると…。

● 浮田幸吉は、羽ばたきではなく、グライダーで飛行に挑戦した。

● 彼は表具師であり、その腕を生かして多くの模型を製作し、実験していた。

● 鳩の翼の面積とその重さを測定し、今でいう「翼面荷重」を割り出し、その数値で機体を製作した。

などが分かっている。

これだけのことでも、彼の飛行が決して否定できないものを持っていると思う。

まず、羽ばたきではなくグライダーであったこと。

羽ばたきで飛ぶには、現在でも極めて高度な技術が要求されるため、まずその飛行は否定できるが、「グライダー」であったならば、それほど高い技術でなくても良く、飛行が成功した可能性は十分にある。

そして、彼は理論的な考えのもと、模型をたくさん作って実験していた。

その知識で自分が飛ぶグライダーを作っていたことから、模型の時点では飛んでいた可能性が高いと思える。

最後に、鳩を調べて適切な翼面荷重を割り出したこと…。

これは、だいたい現在のハンググライダーの値とほぼ同じであり、まさに大正解であること。

以上のことが言えるため、彼の飛行が否定できないのである。

現在残っている浮田幸吉の飛行に関する資料としては、以下の図くらいである。



さて、これで本当に飛べたかどうか…。

私は個人的に思うのだが、以下の項目が守られていたとしたら、浮田幸吉の飛行は実現していたと思う。

主翼あるいは尾翼に「取り付け角」がある。

飛行に必要な強度と剛性を持っている。

以上の二点だ。

この二つのみ浮田幸吉のグライダーに備わっていれば、私は十分飛んだ可能性はあると思う…。






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