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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 登って飛ぶための道具たち (2017/10/10 17:29:18)
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近年、パラグライダー業界では「ハイク&フライ」なるものが流行ってます。
日本でもじわじわとそれをやる人も出てきて、それ用の道具も出てきています。
どういうものかというと、その名の通り、歩いて登って、そして飛ぶ!というもの。

私も、その究極であるX-ALPSを視野にいれ、数年前からやってはいるものの、それはトレーニングとしての意識。
でも、それ自体を楽しんだらいいじゃない!という思いもあります。

今日はそんなハイク&フライで、私が使ってる道具の紹介。

ハイク&フライをするのに必要なもの。
・グライダー
・ハーネス
・ヘルメット
・ウェア
・サングラス
・シューズ
・バリオ/GPS
・スティック

最低限はこんなもんでしょうか。

・グライダー
私は、ハイク&フライをするときには、できればクロスカントリーフライトにも出たいと思っているので、
OZONEのLM5を使用しています。


3年ほど前のX-ALPSでも何人かの選手が使用していたモデルで、ライザーも軽量バージョン。


ライザーも紐ですね。少し絡みやすくてブレークコードがすぐ外れるのが欠点。
いまでは後継機のLM6が出ていますし、各メーカーがレベルや、目的別に軽量の
グライダーを出していますから、パイロットの目的別で選べる時代!

ハーネスは同じくOZONEのOZIUMというものを使っています。
これも軽量。


重量は2.6㎏。一般的なハーネスは4~5kg。私が試合に使っているハーネスなんかは9㎏も
あるので、軽い。もっと軽いハーネスもいろいろありますが、操縦感覚と、安定性、あとフィッチングが
このOZIUMだと出しやすくて私にはばっちりマッチしています。
ハーネスはやっぱりセッティングした時のフィット感が大切。

グライダー、ハーネスはやっぱり軽量で、安全性の高いもの!がいいです。
ハイク&フライの時には、どこから離陸するかわからないこともありますから、
コントロールしやすくて、身動きが取れやすいっていうのは重要なポイント。

あと忘れてはいけないのはレスキュー。
レスキューパラシュートも年々進化していますが、その中でも最近は超軽量級のパラシュートも
多くなってきています。
私のものも1.2㎏ほどの軽量のものを使っていますが、どんなに軽いからといって、サイズを小さくすると
もしもの時に痛い目にあいますので注意です!!

小物として忘れてはいけないのはバリオ/GPS。
これも軽い!高性能!小さいといったものが最近多くラインナップされていますが、
私のお勧めは

Ascent社の ascent h2 vario
簡単操作で日本語対応。そして軽量。大会にはしようできませんが、クロスカントリーフライトや、
ハイク&フライにはすごく手軽。腕につけて飛べるので、余計な装備はいらないのです。


ハイク&フライでは、シューズやウェア選びも重要!!
普段のように、寒暖だけを考えた服装というわけにはいきません。
例えば靴。


登るとき、離陸のとき、着陸のとき、移動するとき。
このシューズは本当に重要なファクターです。

なぜなら不整地の山を15㎏以上の荷物を持って歩き続けても疲れずらく、滑らない。
普段はテイクオフとしては使っていないような場所でも離陸をすることもあって、
知らない土地に着陸する。そのすべてにおいて、足場が確実かはわかりません。
だから靴選びは重要。
で、私はLa sportivaの SYNTHESIS (シンセシス)を使っています。

土をしっかりつかんでくれるし、踝までをしっかり覆ってくれて、それでいて動きやすい!!
スポルティバはイタリアの靴なのに、「だんびろ」といわれる日本人の足でも合い易いです。
私はレースの時にはトレランの靴をよく利用していますが、ハイク&フライや、山歩き等では
この靴を愛用してます。

そしてウェア。
これも頭を悩ませるものです。


歩いているときには熱くなるので汗を外に出して体を冷やしてくれないといけないけれど、
そのままでは飛んで冷えたときにどうしようもない。

そこで最近とてもいいのがミレーのドライナミックメッシュ!!
これいいです、上に着るものを変えるだけで、汗を逃がして体を冷やすことも、
体を温める空気をためで温かくすることもできる、正にパラグライダーのハイク&フライの為
みたいなものではないですか!!!

ただ、弱点が一つ。
見た目が見た目なので、フライトのあと、そのまま温泉なんかにいって脱ぐと・・・・メッシュ!!!
知らない人が見たらなんかそっち系に見られるかも・・・・。

そしてウェア。
今私が使い始めたのはMilletの ピエラメントパンツ ピエラメントジャケット



スキーのクロスカントリーで山を登ったりする競技で使われるジャケットとパンツ。
これが保温性と動きやすさがばっちり。
飛んだ時にも身動きに影響がない!保温性もいい。

勿論飛ぶときには軽量のダウンとその上に防風のトリロジーコアゴアテックスプロジャケットを
羽織ると風が入ってこないので上半身はホカホカ。


このジャケットは内側に防風のストレッチパウダースカートが付いていて、これで下からも風が入ってこない!!
これはいい!!


さて、一通り私の使ってる装備品のハイク&フライを紹介してきましたが、
山に歩いて登ると、動物と遭遇したり、川の流れが見れたり、滝に見入ったり


そんな発見もあり、さらに最後は飛べる!!
そういった気軽な楽しみもいいものだと思います。
勿論。トレーニングでやりたい人もいいと思います。

ということで、参考にされてみてはいかがでしょうか?

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