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2017プレグライダー世界選手権大会 パイロットレポート Task2 06/26
Team Maru-WGC
(2024/12/25 18:57:23)
2017プレグライダー世界選手権大会 パイロットレポート Task2 06/26 (2017/10/29 16:36:20)
Task
Results
トラック
前日が競技初日でしたが、条件好転せず待機の後13:00にキャンセルになりました。
二日目の今日は朝はブルーから積雲発生、その後雲量多すぎ(6/8) で11:30ローンチ予定が12:30, 13:00 と延期されて、13:00 に TaskC に変更になりました。当初のタスクは南から東に行くタスクでしたが、最新の予報から西にエリアをチェンジしました。
風上の西へ国境まで行き、南に下がって帰ってくる2:30のエリアタスクです。
13:20 から曳航開始で、クラブクラス(25機)、15mクラス(16機)、オープンクラス(23機)の計64機を5機の曳航機で曳航して14:49 まで1:29 かかりました。離陸滑走路が狭い(3列)と曳航機の数が少ないためで、世界選手権であれば100機1時間といったところなので来年に向けて不安が残るところです。
最終離陸から20分後がゲートオープンでオープンクラスのゲートオープンは15:09 になりました。ここから2:30 のエリアタスクなのでゲートオープン後すぐのスタートをプランしました。18:00フィニッシュは一般的には遅すぎます。風が弱いときは遅い時間までリフトが残りますが、風が強いとストリートは良くなりますが熱が貯まらず遅い時間までリフトが持たないことがあります。
今日の曳航順は 4列目 。ほぼクラスの真ん中の曳航順で、風の強い、雲量が多くて積雲の選択肢が難しく、上がりづらい、さらに今回はスタートポイントがどれも滑走路から10-15km と離れていてスタートポイントまで時間がかかるときには曳航順が早いほうがスタートポイントまで時間が使えるので有利です。
強風とオーバーキャスト気味なのでクライムしづらいかと(スタート前にすでにローカルでアウトランディングしてしまったクラブクラスも有り)思いましたが、離脱後はスムーズに上昇できました。雲底まで上昇してスタートポイントへ移動。ゲートオープンのタイミングまでに再度雲底まで上げて、1集団スタートしたのを見とどけて、第2集団の先頭でスタートしました。(結果的にはマークした機体を間違えたのでこのスタートは要改善で、テクニカルにはあと1分遅らせて集団とスタートした方がより良かった。とはいえ、スタートタイミング判断は間違っていなかったと言うことです)
第一レグは1分後にスタートしたNXに追いつかれてしばらくはNX とクルーズ。風向に平行な良いストリートを見つけて風上へグライド。
途中高度差が付いて一人で先行して探します。ストリートの下なのでリフティングしているものの、まとまったリフトとのタイミングが合わず、何度もトライしながら結局対地330mまで下げて村と森と電波塔のあるところで1.9m/sで再クライム。弱いリフトに固執せず強いリフトを根拠もって自信もって求めつづける練習の成果が出てきました。
クライムしきったところで再度 NX に追いつかれてストリートをさらに西へ。後ろからLX, 1R も来ました。ストリートコンディションとは言え、良いラインは限られるのでどうしても機体は集まります。
AAT のポイントを動かしてタスクの残り時間と最適なターンタイミングをシミュレートし、国境を超えたあたりで NX がターンしたのに倣ってターン。LX はもう少し手前でターン、1R はもう少し奥まで行くようです。ここまでは Avg 80km/h くらい。ヘッドウインド成分が 30km/h 程度あるので、タスクの平均速度はざっくり110km/h くらいといったところでしょう。ここからはテールウインドになります。AAT は極力風に平行に飛ぶのがポイントなので、どこでストリートを乗り移るか、考えることは大体同じで、NX と一本南のストリートに乗り移りました。ここで NX とは分かれて自分の判断で飛んでみました。
第2エリア付近は日射がかなりありますが、フィニッシュエリア付近はオーバーキャスト気味です。第2エリアでしっかり上げてからフィニッシュに入る必要がありそうですが、強いのがみつけられず、Required L/D 39 のままファイナルグライドに入れました。
オーバーキャストですがなんとなく上下動はありそうな感じがしたことと、最終レグ沿いに川があるので、川沿いの風上を進めば上手く進めそうな感じがしたからです。一点不安だったのは夕方弱くなる予報の西風が予報通り地上付近も弱くなっているか。(上空は 24km/h まで下がっていました)。無線でタワーに風の情報をリクエストしますが帰ってきません。(来年はやはり地上サポートチームの無線が重要になりそうです)。
川の地形は思ったとおり空気を持ち上げてくれており、140km/h で伸ばしながら川沿いを慎重にトレース。L/D 50近くでるラインで、Required L/D も30まで下がり、楽々フィニッシュとなりました。Avg 106km/h でした。
良かったこと
・クライムはついて行けるときとそうで無い時があるが、連休のハンガリーのフライトのような全くダメ、という感じは無くなった。今週の練習期間のトレーニングが良い効果になったと思う
・クルーズ コース判断に加えて、速度設定も良くなってきた。
・エリア判断 全体の組立
・数字的にもトップグループとの差が小さくなってきた
(平均上昇率、平均L/D、平均クルーズ速度)
分かったこと
・トップ集団は第一レグも 16km 南のラインを選択。高度を下げること無く、高いところを飛んでいる。これによって速度を上げている)
・290度くらいのかぜのつもりでプランニングをしていたが実際は260-270度くらい。プラント少しずれたときのコース変更のフレキシビリティが必要
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2017プレグライダー世界選手権大会 パイロットレポート Task2 06/26 (2017/10/29 16:36:20)
14:15 離陸前の空 やっぱり競技パイロットも競技では強風は好きではないそうです。 |
Task
Results
トラック
前日が競技初日でしたが、条件好転せず待機の後13:00にキャンセルになりました。
二日目の今日は朝はブルーから積雲発生、その後雲量多すぎ(6/8) で11:30ローンチ予定が12:30, 13:00 と延期されて、13:00 に TaskC に変更になりました。当初のタスクは南から東に行くタスクでしたが、最新の予報から西にエリアをチェンジしました。
風上の西へ国境まで行き、南に下がって帰ってくる2:30のエリアタスクです。
13:20 から曳航開始で、クラブクラス(25機)、15mクラス(16機)、オープンクラス(23機)の計64機を5機の曳航機で曳航して14:49 まで1:29 かかりました。離陸滑走路が狭い(3列)と曳航機の数が少ないためで、世界選手権であれば100機1時間といったところなので来年に向けて不安が残るところです。
最終離陸から20分後がゲートオープンでオープンクラスのゲートオープンは15:09 になりました。ここから2:30 のエリアタスクなのでゲートオープン後すぐのスタートをプランしました。18:00フィニッシュは一般的には遅すぎます。風が弱いときは遅い時間までリフトが残りますが、風が強いとストリートは良くなりますが熱が貯まらず遅い時間までリフトが持たないことがあります。
今日の曳航順は 4列目 。ほぼクラスの真ん中の曳航順で、風の強い、雲量が多くて積雲の選択肢が難しく、上がりづらい、さらに今回はスタートポイントがどれも滑走路から10-15km と離れていてスタートポイントまで時間がかかるときには曳航順が早いほうがスタートポイントまで時間が使えるので有利です。
強風とオーバーキャスト気味なのでクライムしづらいかと(スタート前にすでにローカルでアウトランディングしてしまったクラブクラスも有り)思いましたが、離脱後はスムーズに上昇できました。雲底まで上昇してスタートポイントへ移動。ゲートオープンのタイミングまでに再度雲底まで上げて、1集団スタートしたのを見とどけて、第2集団の先頭でスタートしました。(結果的にはマークした機体を間違えたのでこのスタートは要改善で、テクニカルにはあと1分遅らせて集団とスタートした方がより良かった。とはいえ、スタートタイミング判断は間違っていなかったと言うことです)
第一レグは1分後にスタートしたNXに追いつかれてしばらくはNX とクルーズ。風向に平行な良いストリートを見つけて風上へグライド。
15:40 西向き |
途中高度差が付いて一人で先行して探します。ストリートの下なのでリフティングしているものの、まとまったリフトとのタイミングが合わず、何度もトライしながら結局対地330mまで下げて村と森と電波塔のあるところで1.9m/sで再クライム。弱いリフトに固執せず強いリフトを根拠もって自信もって求めつづける練習の成果が出てきました。
ストリートはしっかりしてきたがタイミングが合わない |
クライムしきったところで再度 NX に追いつかれてストリートをさらに西へ。後ろからLX, 1R も来ました。ストリートコンディションとは言え、良いラインは限られるのでどうしても機体は集まります。
AAT のポイントを動かしてタスクの残り時間と最適なターンタイミングをシミュレートし、国境を超えたあたりで NX がターンしたのに倣ってターン。LX はもう少し手前でターン、1R はもう少し奥まで行くようです。ここまでは Avg 80km/h くらい。ヘッドウインド成分が 30km/h 程度あるので、タスクの平均速度はざっくり110km/h くらいといったところでしょう。ここからはテールウインドになります。AAT は極力風に平行に飛ぶのがポイントなので、どこでストリートを乗り移るか、考えることは大体同じで、NX と一本南のストリートに乗り移りました。ここで NX とは分かれて自分の判断で飛んでみました。
第2レグ イーストバンド テールウインドで速度が出ます ストリートもしっかり |
第2エリア付近は日射がかなりありますが、フィニッシュエリア付近はオーバーキャスト気味です。第2エリアでしっかり上げてからフィニッシュに入る必要がありそうですが、強いのがみつけられず、Required L/D 39 のままファイナルグライドに入れました。
最終エリア べたっとしてきた |
オーバーキャストですがなんとなく上下動はありそうな感じがしたことと、最終レグ沿いに川があるので、川沿いの風上を進めば上手く進めそうな感じがしたからです。一点不安だったのは夕方弱くなる予報の西風が予報通り地上付近も弱くなっているか。(上空は 24km/h まで下がっていました)。無線でタワーに風の情報をリクエストしますが帰ってきません。(来年はやはり地上サポートチームの無線が重要になりそうです)。
川の地形は思ったとおり空気を持ち上げてくれており、140km/h で伸ばしながら川沿いを慎重にトレース。L/D 50近くでるラインで、Required L/D も30まで下がり、楽々フィニッシュとなりました。Avg 106km/h でした。
ノースバンド 左から西風 べたっとしているが右下の南北の川沿いにリフティング |
良かったこと
・クライムはついて行けるときとそうで無い時があるが、連休のハンガリーのフライトのような全くダメ、という感じは無くなった。今週の練習期間のトレーニングが良い効果になったと思う
・クルーズ コース判断に加えて、速度設定も良くなってきた。
・エリア判断 全体の組立
・数字的にもトップグループとの差が小さくなってきた
(平均上昇率、平均L/D、平均クルーズ速度)
分かったこと
・トップ集団は第一レグも 16km 南のラインを選択。高度を下げること無く、高いところを飛んでいる。これによって速度を上げている)
・290度くらいのかぜのつもりでプランニングをしていたが実際は260-270度くらい。プラント少しずれたときのコース変更のフレキシビリティが必要
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