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大会初日
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
大会初日 (2017/10/30 20:42:01)
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大会初日 (2017/10/30 20:42:01)
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ワールドカップ・エクアドル戦が始まりました。
日本からは今回7名の選手が参戦しています。
私は今年、海外戦に多く参加できていないのと、海外成績が悪いので、
今回は、とにかくワールドカップ最終戦のスーパーファイナルに出るために20位以内に入ることが必須。
初日は手堅く攻めたいところ。
エクアドルの朝は決まって曇りなのは前日にも書きましたが、
この日の朝は、なんだかさらにどんよりした感じです。
向かう車で心配をしますが、大丈夫、10時には晴れ始める。
という地元のパイロットの言葉を信じるしかありません、。
T.O.は狭い割には、思ったほどの混乱はありません。
狭いは狭いですが・・・・。
この曇り空はすっきりと晴れてきませんが、
問題なく飛べるということ。確かに風見の為に離陸したウィンドダミーは上昇しています。
太陽が熱していないのに、なんでこう上昇していくのだろう。
この日のタスクは、北に20㎞行っては南に10㎞戻り、また北へと20㎞走り、最後は10㎞南に戻って
ゴール。という61㎞タスク。
さぁ、レースの始まりです。
離陸は早めに行ういつものパターンで、離陸直後は弱いながらもサーマル(上昇気流)を捕まえ、
徐々に高度を上げていく。
そうしていくうちに選手たちは次々に離陸していき、少しずつ空がパラグライダーで埋められていきます。
曇り空なのに、サーマルはしっかりしている。
地面の熱量と海からくる風の影響でしょうか。
とは言っても、高度は1000mほどで雲に到達してしまします。
この高度だと、油断するとすぐに地上に降り立ってしまいます。
レーススタート時間では、悪くない高さでポジションを決めていきます。
渋い(弱い)コンディションで長い滑空をしていくので、できるだけ高度と速度を落とさないように
コース取りに気を付けながら行きます。
トップグループ後方でレースは推移し始めます。
最初の北のターンポイントを取り、南に折り返していく場面。
上手いことトップ集団の中間よりも前に出るチャンス。
なかなかトップまでは出れないまでも。
少し苦しくも先頭集団で進みます。
ここからまた北へ。
この時にこの日最大の試練。
低くなったトップ集団。
その中で有利な場所を取りたい私。
トップ集団は真っすぐ北へと向かう中。
西側少し遠いところでグライダーがあげていくのが見えます。
これにたどり着ければこの後が楽な展開になる。
そう思った私と数機は進路を西に変えていく。
しかし、これが失敗だった。
サーマルはあった。
しかし、終わりかけの上昇。
仕方なく次のを探す。
でも高度に余裕がない。
先を見ると、土が盛られている採掘場のような場所にコンドルが低く旋回をしている。
それに望みをかける。
同じように出てきたグライダーの中の2機程はこのまま高度を上げられずに着陸。
そんな中、高度100mを切ったところでコンドルたちの中へ。
グライダーが一気に持ち上げられる。
慎重にでも一気に旋回させて、グンと持ち上がる高度。
上手く入ることができた。
旋回を繰り返して高度を上げていく。
そして900mまで盛り返す。
この間にトップ集団はもう見えなくなる程先にいき、セカンド集団に追い越されてしまった。
それでも生き残った。
今度は追撃。
できる限り前の集団たちの動きを見ながらショートカットしていく。
セカンド集団は追い抜くことができたものの。この先も弱い上昇を進むしかなく、
それ以上の追撃をするには距離がなかった。
こうしてこのままゴール。
この日は31位でレースを終えた。
結果はいまいちだけれど、まずは初日を無難にゴールした。
明日から調子を上げていこう。
ランディング(着陸場)には南米ではよくあることだけれど、
とにかくパラグライダーが大量に降りてくるのを見て
地元民と、地元の子供たちがとにかく大量に我々を囲んでいた。
正直少し警戒してしまう。
グライダーをたたんで荷物をオーガナイザーに預けてようやくほっとできる。
余談
そうか、バイクって、4人乗りまで行けるんだ。
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