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feed (ブルネイ日記 7月5日) 人生、初のHunting 見えないリスク (2015/7/7 23:06:53)
150707 ワニ死亡記事


・こいつをどうやって船まで持って行くんだろう。
 トラップに嵌って穴に落ちたイノシシ(Wild Boar)は 泥だらけ。
 100㎏はなくとも、60-70KGはありそうだ。

・イノシシの周りの木や草を斧で払っていく猟師さん
 その間、犬たちは イノシシの肉を食べ始めた。
 がぶついては、引きちぎり。また がぶついては、引きちぎり。
 完全な野生だ。言わんこっちゃない。これが犬の本性なんだ。

・猟師さんは 船までの道を作っているのか、やがて視界から消えていく。
 しっまた。いつの間にか、残ったのは黒い猟犬と私だけ。
 ちょっと動く素振りを見せただけで、恐ろしく低いうなり声を上げて威嚇してくる。
 完全にFreeze

・やっと猟師さんが帰ってくる。
 なんとそこから、その場で解体ショーの始まり。
 これは ブログには載せられないなぁ なんと思っていると、流石神様。
 自動カメラオフ機能。電池切れで、取りたくても写真は取れず。

・(この段落はちょっとグロテスク、人によりSKIPして下さい)
・ひょっとして将来何か役立つかもしれないので、記載。
 イノシシの捌き方
 先ず、首を切る。
 股を割って、腹を切り、内臓を取り出す。
 脊髄の骨を真っ二つにする要領で、首からおしりまでに分割。
 胴体で切って、前後に二分割。
 最終的に、頭、胴体前後左右4分割、内臓の6分割に。

・分解された各部を、猟師さんは船へと運び出す。
 一度目は見送り。犬もついて行く。ラッキー。
 残った部位や 落ち着いて周りの状況を観察。
 動きが止まり、最初は蚊に悩まされるが、その後、蚊も駆逐される状況。
 とんでもない数のハエと、加えてハチも集まり、群がり出す。

・猟師さんが戻り、胴体下半分を持って、船に。
 今度は一緒に船に戻る。
・船の脇から、川で胴体を洗う猟師さん。
 真っ黒だった胴体は、洗い流すと、びっくりする程白い。
 また、残りを取りに行く猟師さん。
 犬もついて行ったので、今度はポツンと船に一人だ。

・暫くボーとしていると、ふと不安が頭をよぎる。
 あれっ、さっき猟師さんがここで血を一杯流したよなぁ。
 血に反応するのはサメだけど、ワニって 血には反応しないんだっけ。
 急に後ろが怖くなる。
 ジャングルから川へ、身体の向きを変える。
 じっと川面を見張る。

・見えないリスク。 こちらの方が遥かに恐ろしい。
 大学一年の時に。同時に始めたハング・グライダーとスキューバ・ダイビング
 実は私には スキューバ・ダイビングの方が怖かった。
 先輩に教えられたこと。
 「急に浮上すると減圧症になる。最悪血を吐いて死ぬ。」
 一体、身体の中で 何が起きているのだろう。
 
教訓そのXX 「見えないリスク。想定外のリスク程、危険なものはない」
 会社でプロジェクトの企画をする時、想定されるリスクとその対応策を書き出す。
 後でプロジェクトを振り返る時 問題が具現化しているのは殆ど当初想定外のリスクだ。
 では、想定すれるリスクとその対策を打っても無駄なのか?
 そんな事はない。
 その積み重ね。失敗を重ね、どんどん経験を積み、向上していけば良い事だ。
 その時の注意はただ一つだけ。
  人生訓そのXX 「致命傷となる失敗はするな。そのリスクは割けよ」
 要は、もう一度戦える余力は残して置くこと。

・暫くすると、猟師さんが帰ってくる。
 「ワニは血で寄ってきました?」 
 「それは大丈夫。また、普通は夜行性。この辺にもいるが、水面から目を出して潜んでいる。」
・杞憂だったか。
 これだけの大きさのボートであれば、先ず襲われることはないか。

・それは慢心だった。
 なんという神の悪戯か。いや、悪ふざけが過ぎる。
 その日の夜、とある方から聞いた話。
 今日の昼間、この川の下流で、少年がワニに襲われ、亡くなったとの事。
 数年ぶりだという。
 見つかったのは胴体だけ。
 写真は翌日の新聞i、一面記事

・合掌。


 

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