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feed Dolomiti Open (2015/7/8 16:37:00)
イタリアの Dolomiti Open(Italian Championship), 7/5-7/12 に参加中です。
ライブトラッキングは ここ
リザルトは ここから

Day1
微風、雲底4000mオーバーの最高の条件ということで初日から 200km越えドロミテ観光タスク
スタートはまずまず、南のターンポイントは5番目くらいで取り、その後コース取りが北と東に別れる。すぐ前にいるAlex が谷を渡って東の尾根に向かったのを追い、3-4機くらいで上げ直して雲底3700mくらい。
そこから自分は一番南よりのコースをとって予定通りの観光モード。全くの一人旅になったがあまり気にせず Cortina D'ampezzo の岩壁や3000m の奇岩 Tre Cime などを見物してから北上してメインの谷に戻る。第2ターンポイントの手前で4500mまで上がって空気の薄さを感じる。どうもこの時点では2番手だった模様。
次のターンポイントは谷沿いに西に68kmだが、飛び方がよく分からないのもあり、少しゆっくり目で進んでたら徐々に後続に追いつかれてきた。それでも抜かれることはなかったのだが地形の勉強不足でターンポイントの手前で入る谷を間違えて時間と高度をロスし、10機くらいに抜かれて最後は13番くらいでゴール。
これからずっと記憶に残るような素晴らしいタスクだった。

Day2
夕方にサンダーストームがあるかもしれない、ということでタスクは コンディションにしては短めの118km
タスク短めだしテイクオフからファーストスタートゲートまであまり時間がなかったのでみんな2回めのスタートまで待つのかな、と思っていたらどうも1回めでかなりの選手がスタートを切りに行く。私はまだスタートシリンダー(エントリースタート、テイクオフから6km)の3kmくらい手前で上げている途中だったが、流れに任せて共にスタート。集団には少し遅れて20番くらいか?でも割とターンポイントに向かって真っ直ぐのルートをとり、途中の岩山も上から越えて5km手前くらいでクリスチャン・チェクに追いついた。
クリスチャンはそこから真っ直ぐターンポイントに高度を落とさずにグライド、とったらまたターンして先行グループが上げているサーマルまで戻り、+4m/sで一気に上げる。さすが世界チャンピオン、全く動きに無駄がない。グライドも私のVRSよりも飛んでる気が??
ここから第2ターンポイントに向かって谷渡り、私は先頭グループの6-7番手くらい。ここからはサーマルの度に順位が入れ替わり、ターンポイント手前では一瞬トップになるが、クリスチャンが1kmくらい先で強いサーマルをヒットしてまた抜かれる。雲底4000mにつけて集団がクリスチャンを追う展開、第3ターンポイントに向かって私ともう一機は一番北寄りのコース、他はもう少し南よりの高い山に向かってコースが分かれた模様。クリスチャンの姿は見えない。狙っていた雲を2つほど外し、メインの谷に出てしまって高度も2600mまで下げてしまい、やってしまった感が少し出たが、幸い低い尾根の上でそこそこのサーマルをヒット、3200mほどまで返してからターンポイント手前にでき始めた雲に向かって谷渡り。一緒にいたRXは南の山沿いを進む。ここは私がラッキーで+4mで一気に雲底まで高度を挽回し、クリスチャンを発見。ターンポイント2km手前ですれ違ったので大体4kmの遅れ。最後のレグはアゲンストなのでL/D10では全く届きそうになかったので少し北の尾根に寄り道して3600mまで上げ直してからファイナルグライド。結局クリスチャンに3分遅れの2番でゴール。先ほどのRXは15分程後に3番でゴール、ここから集団で7−8機、さらに30分後くらいに別の集団がゴール。全部で30人くらいゴール。
前日とは違って最初から最後までレースで面白かった。

Day3
前日よりも雲底低め、でも タスクは強気の138km
段々と難易度を上げてきてるのかな?
テイクオフの上は雲底3100mくらいだが、雲の横で上ってゆく。あまりそういうふうには見えないが、コンバージェンスなんだろうか?風が少し強めなので5kmシリンダーの外に流されないように気をつけながら集団で待機。スタートは3300mで切ったがクリスチャンかアレックスは300m以上高い。メインの谷を北に渡って、ドロミテとは違うアルプスらしい尖った岩山に突っ込んでゆくと強烈なサーマルにヒット。近くに機体がいると怖くて回せないので一旦レースモードを解除して速い選手を先に行かせてから上げ直す。
ここからターンポイントまでの10kmの怖いこと怖いこと。急激に持ち上げられてから、ノーズから降り飛びながらWolfiのタンブルのビデオを思い出した。(ランディング後にコリーナから「あなたの翼が羽ばたいてたのを見て、あそこには近寄らないようにしたわ!」と言われた)11年前のグライフェンブルクでも似たような条件があったが、あれよりも更に強烈な感じ。ランディングでローカルパイロットが「あれは自分たちの基準でも強烈過ぎた」と言っているのを聞いて、相当稀に凄いコンディションだったんだと納得した。
危険ゾーンから尻尾を巻いて逃げたら、+4−5mのサーマルはあるものの、それほど荒れているわけでも無く、雲底も高くて3500mと普通に飛べる感じなので、再びレースモードをオンにする。
第1ターンポイントをとったのが多分15番くらい?最初の大きな谷渡りで地元のアントン・モロダー(5年前のイタリアチャンピオン)と一緒になる。グライドはあまり変わらない。すぐ後ろから来ているもう1機は同じ高度からグライドを始めて、更に高い。うーん。
しばらくこの3機で進んでいると前に3機ほどが上げているのを発見。下に潜って+4m/sヒット、上のグループに追いついて少し大きなグループになって前進。エリオ・カタルディとオーストリアのセッピ、昨日一緒だったRX(マルコ)もいる。さらに進んでターンポイント15km手前で前方に3機発見。長い谷渡りでこのグループに追いつき、前には誰も見えない。でもアレックスとクリスチャンはいないので多分ずっと前なんだろう。
ターンポイント前の山に皆低めで着いたのでしばし上げ直してからターンポイントクリア。この上げ直しで結構順番が入れ替わった。セッピは少し低く、エリオはかなり低くゴール方向にグライドしてゆく。私は一つ北の高い尾根に寄り道して、強いサーマルで速く上げる作戦。どっちが勝つかは5分5分の感触だったが、結果的には私のルートが少しだけ速かった。でも次の尾根で少し上げたのは全くの蛇足で、そのままファイナルで良かった。ずっと90km/hでグライドするも、サーマルで荒れていてあまりそれ以上スピードは上げられず、600mの高度を残してゴール。10分以上の差はあるけど、アレックスとクリスチャンについで3番手。1-2分後に4−5機が集団で下になだれ込んで来る。
終わってみれば絶妙のタスクセッティングで個人的には大満足。

今日のハイライトは磯本さん。ライブトラッキングが不調で行方が知れず、西の彼方にはストームも発達し始めて皆が心配しだした頃、トゥッリオが「Yoko!」と叫んで空を指差す。サーマルがすっかり渋くなった中、リッジを伝って見事初ゴール!最終パイロン付近でイタリアナショナルチームのパイロットも降りてしまう中を耐え切った素晴らしいゴールだった。

Day4
本日、昨夜からの雨のためキャンセル。明日も微妙だが、その後3日間は飛べそう。







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