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梅雨の時季に読んでいたと思う。
雨の印象があるから。


浅田次郎『降霊会の夜』

裏書きにあるように戦争文学だったり。
と言うより戦後における貧困が浮き彫りにした、
人の抜き難い愚行と無情の宿命の息子。
何とも言えない負の感情が充満してくる。
夏目漱石の様に人間の暗い部分を深く描写した
読みごたえのある作品だった。