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どうも行き急ぐ・・・・
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
どうも行き急ぐ・・・・ (2018/2/23 6:52:06)
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どうも行き急ぐ・・・・ (2018/2/23 6:52:06)
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大会も後半戦に入ってきました。
週末に向けての天気予報は変わっていないようですが、
この日は飛べました。
よし、そう、始まる前はしっかり気合が入るわけです。
出発前には持ち物よーし、カメラもよーし、財布もよーしと確認事項を自分の中で
指さし確認も問題なし。
大会本部に行くといろんな選手たちが声をかけてくれるので朝の挨拶を交わしていきます。
勿論、全員ライバルですので、笑顔の奥には・・・・・・。
後はこの曇り空がどいてさえくれれば問題ないのです。
雨が降っていなくても、たとえ快晴であっても風が強すぎたり、条件が悪いと競技どころか
飛ぶこともできないという難儀なスポーツです。
9:00のミーティングは、「じゃ、次は12:00にお会いしましょう!」というあっさりしたもの。
さてどうするか。
この時間は大会前のゆっくりした大切な時間としてブライトの小さな町を見ながらコーヒータイムを
他の日本選手と楽しむことに。
天気は飛びたい気持ちが通じたのか少しずつ回復。
12時のミーティング後にT.O.へと上がるワイルドな車達に選手はグライダーと自分たちを戦場へ向かう
兵士のように載せていきます。
ごつごつしたタイヤが乾燥した砂地を煙のように巻き上げながら進み山頂へ。
砂まみれになるグライダーケースの誇りを払いながらT.O.でグライダーを広げていきます。
ラインチェックよーし、グライダーよーし、ハーネスも問題なーし。
再び指さし確認。
空はまだ曇りがちな空ですが、この日の作戦、もといタスクが発表されます。
弱いコンディションながら50kmのタスクが組まれます。
いや、弱くてもこれくらいはタスクが組めるというところですか・・・・。
日本では50㎞ってそこそこ大きなタスクなのですが・・・・
さて、タスクが決まってスタート時間さえ決まればT.O.に用はない!!
アディオースといって空へと飛び立つだけです。
まぁ、晴れ渡る空でないこの空で、空はきっと混雑するよな。
そうそう、そう思ってはいました。
スタート前の混雑が予想できないわけではないのですが・・・・
まぁ、大変な混雑ぶり。
下から見ている人たちからすればそれはすごい景色でしょう。
半径500m以内に100機以上のグライダーが密集して旋回しているわけですから。
ただ・・・・・
こちとら必死なんじゃ!!
上下左右目線を移動し、グライダーをコントロール!!!
すべての人を信用せず、空間が開いたら一気に旋回!!
この集団の中でもいい上昇をつかんでやる!全員が同じことを思っているでしょう。
混雑マックスはスタート3分前。
いい位置から移動してやるというその意気込みがさらに混雑密度を上げていきます。
まだか、まだか、あと一周、あと半周!!!
ビービービー!!
GPSのサイレント共に「おっしゃーーーいったれー!!!」
と旋回をやめポイントに向かって一気に滑空開始。
と同時に混雑から解放されたた少しのホット感とアクセルを一気に踏み込む高揚感!!
ただ、曇り空はなかなか楽しい上昇をなかなかくれはしません。
アクセルをそーっと解除しながら高く高度を保って他のグライダーを行かせながら少し後方から
ついていく美味しいどころだけいただく作戦へ移行。
ターンポイント1を取るまでなかったサーマル。
折り返してくるとそこで突然、強いサーマルに当たる。
強いといっても快晴の日に比べれば弱い2m/sほどの上昇。
ありがとうございまーす!!
そう思いながら旋回。
そうしてターンポイント2へ。
ここまで作戦通り、調子がいい私。
問題は前半で調子が良すぎること。
ここで数機が一気に高度を稼いでさらに先に。
その中に私もいるのであります。
そうなると、「行くしかないですよね?」
と先に先にと進むのです。
問題はその先にあったのです。
山の山頂。
ここで上げていかないと!!
と考えていたところにサーマルがない。
困った困ったと考えているうちに私だけどんどん低い谷の中に。
谷の中の熱源に向けていくと自分以外は他で何とか高度を維持していたらしく、
気が付くとヒトリボッチ・・・・。
振り向くと上げなきゃいけないと思っていた山頂で山ほどのグライダーががっつーんと上昇している・・・・。
なんで???
もうここからはジリビン・・・・
低いところをのたうち回りながら這いつくばるように、そう、匍匐前進するように
低いところを飛んでいく。
低い高度はもう上昇の残りかすみたいなものしかないのであります!!!!!
でもあきらめません、上がるまで!!!
そう、そうやって低い高度をのたうち回ってのたうち回って
高い高度を行くグライダーを見上げながら進むも。
最後はやってきたのです。
そう、もうこれ以上は飛べない高度・・・・・。
降りた先には牛。
「なにしてるんだおめー」
といわれているような目で牛に見られ、自分が小さくなっていく気分。
こうして残念な結果になってしまったこの日の空。
どうも調子よくトップを飛んでいると落とし穴がある。
それはよくわかっているのに改善できていない自分に反省。
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