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<TMC日記 2月17日> その6 「友達10人呼ぶ計画 静岡編」
飛丸日記
(2024/12/25 18:57:24)
<TMC日記 2月17日> その6 「友達10人呼ぶ計画 静岡編」 (2018/2/25 22:19:29)
ハングをやる利点の一つに「自己分析ができる」ということがある。
決められた地点を通過し、ゴールまでの時間を競う大会。
ある程度のレベルになると、「技術力」だけでなく、「自己統制力」が勝敗を大きく分ける。
「雲に覆われた行く手、晴れるまで上昇気流は望めない。
暫く同じ場所に留まり、高度維持を図り、先に進むのを“堪える”べき局面」
「集団を形成して、互いに上昇気流を見つけ合い、“助け合って飛ぶ”べき局面」
数時間に及ぶ競技では、何度も訪れる局面だが、そこには自己統制し「こらえ」がいる。
同じ場所に留まれば、時間ばかりが経過し、後ろからどんどん追いつかれる。
焦る心。
そもそも同じ場所で高度を維持すること自体、大変な努力と忍耐が要る。
何時までも集団で動くと、一位は狙えない。
何処かでスパートを掛けて単独飛行に移る必要がある。
只、スパートが早すぎると、逆に後続の良い物見に使われてしまう。
自分が上昇気流を見つけられれば、後続はフル・スピードで追い付いて来る。
自分が上昇気流を見付けられなければ、高度を低くし「はまる」
単独飛行はリスクと隣り合わせである。
後続は自分の飛んだコースは上昇気流がないと判断し、そこを避けて飛んで行く。
そう、マラソンの駆け引きと非常に良く似ているのである。
慎重なフライヤーは、常に一歩後ろに構え、何機もの「鵜飼の鵜」を使い、
安全確実に進む。
「この面子ならあいつが先に飛びなすな」
「この面子ではみんな慎重派ばかり、自分が先に行くしかない」
大会を重ねると、互いの性格を熟知し、集団形成した時、条件が悪い時、
誰が先行して飛んで行くか大体予測できる。
「我慢しなければ行けない局面で、堪えられなくて無理して突っ込むタイプ」
「ゴールまで自分一人で飛び切れると過信して突っ込むタイプ」
はい、それは私です.。
大会で何度も繰り返される失敗。でも、人間の性格はそう変えられるものではない。
私は大抵、「鵜飼の鵜」。物見に使われる。
何時までも集団の中にいたら、トップ・ゴールを狙えないのは明らかである。
また、私が嘗て日本記録を出した長距離飛行では、抑え過ぎたフライトでは記録は望めない。
最初からトップを飛び、新しい道を切り開き、そして最後の最後まで飛び続けること。
それが長距離フライトの記録を打ち立てる極意である。
自己肯定をして、繰り返される失敗。
明らかに「突っ込み派」の私。
さて、これをビジネスに活かすにはどうしたら良いか。
いや、ビジネスだけでなく、人生に活かすにはどうしたら良いか。
それは、友達、上司、部下、同僚、親族と、周りの意見を出来るだけ聞く事である。
ハンググライダーと違って、この競技は一人ぼっちではない。
最後の判断は自分がするのは当然だが、「ここは我慢した方が良いよ」とか
「もっとこんなやり方があるよ」とアドバイスをくれる。場合によっては
「今こそ前に出るタイミングだよ」と背中を後押ししてくれる。
「突っ込み派」で「猪突猛進型」、盲目的に我が道を突き進みやすい性格。
サラリーマンであれば会社組織が、必要に応じ「強制停止」を掛けてくれる。
さて、「町工場の経営者」となった場合、いや、なった今、それをどうやって防ぐか。
「部下の意見を聞く努力をすること」は当然として、
利害関係に縛られない忌憚のない意見が必要である。
そこに友達の存在。
以上、相変わらず長い「前置き」
「町工場の経営者」になった今、お願いして何人かの友達に「サポーター」になってもらった。
いや、正確には強引に勝手に「サポーター」に任命した。
その内の二人、ムタとS嬢。そして親友のU。
翌日、私が皆が飛ぶのを手伝うので、と説得しわざわざ茨城から来てくれた二人。
過去の会社勤め経験を活かして作り上げつつある「遠隔経営」の仕組み。
その他会社経営、運営のあるべき論。
会社で最年少の若手も交えて、朝の10時から19時半まで大議論。
更には友達には自宅に泊まってもらい、夜の2時半まで語り合う。
合計16時間半。
会社を案内して、いろいろ批判もしてもらう。
「トイレが暗い。そもそも和式なのはあり得ない。変えろ!」
「いや、お金もないし・・・。」
「うるさい、変えろ! こんな会社だったら私は働きたくない!」
「いや、私は和式が好きなんだけど・・・」
「うるさい、変えろ!」
白熱した議論は続く・・・。
多分、やっていることに間違いはないのだが、
「結局、半分は私が一方的に喋ってたよなあ」
「いや8割以上です」
んんん、人間の性格はそんなに変わるものではない。
兎に角「人の意見を聞く努力」これだけは忘れないようにしよう。
「友達10人呼ぶ計画 静岡編」の始まりである。
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<TMC日記 2月17日> その6 「友達10人呼ぶ計画 静岡編」 (2018/2/25 22:19:29)
ハングをやる利点の一つに「自己分析ができる」ということがある。
決められた地点を通過し、ゴールまでの時間を競う大会。
ある程度のレベルになると、「技術力」だけでなく、「自己統制力」が勝敗を大きく分ける。
「雲に覆われた行く手、晴れるまで上昇気流は望めない。
暫く同じ場所に留まり、高度維持を図り、先に進むのを“堪える”べき局面」
「集団を形成して、互いに上昇気流を見つけ合い、“助け合って飛ぶ”べき局面」
数時間に及ぶ競技では、何度も訪れる局面だが、そこには自己統制し「こらえ」がいる。
同じ場所に留まれば、時間ばかりが経過し、後ろからどんどん追いつかれる。
焦る心。
そもそも同じ場所で高度を維持すること自体、大変な努力と忍耐が要る。
何時までも集団で動くと、一位は狙えない。
何処かでスパートを掛けて単独飛行に移る必要がある。
只、スパートが早すぎると、逆に後続の良い物見に使われてしまう。
自分が上昇気流を見つけられれば、後続はフル・スピードで追い付いて来る。
自分が上昇気流を見付けられなければ、高度を低くし「はまる」
単独飛行はリスクと隣り合わせである。
後続は自分の飛んだコースは上昇気流がないと判断し、そこを避けて飛んで行く。
そう、マラソンの駆け引きと非常に良く似ているのである。
慎重なフライヤーは、常に一歩後ろに構え、何機もの「鵜飼の鵜」を使い、
安全確実に進む。
「この面子ならあいつが先に飛びなすな」
「この面子ではみんな慎重派ばかり、自分が先に行くしかない」
大会を重ねると、互いの性格を熟知し、集団形成した時、条件が悪い時、
誰が先行して飛んで行くか大体予測できる。
「我慢しなければ行けない局面で、堪えられなくて無理して突っ込むタイプ」
「ゴールまで自分一人で飛び切れると過信して突っ込むタイプ」
はい、それは私です.。
大会で何度も繰り返される失敗。でも、人間の性格はそう変えられるものではない。
私は大抵、「鵜飼の鵜」。物見に使われる。
何時までも集団の中にいたら、トップ・ゴールを狙えないのは明らかである。
また、私が嘗て日本記録を出した長距離飛行では、抑え過ぎたフライトでは記録は望めない。
最初からトップを飛び、新しい道を切り開き、そして最後の最後まで飛び続けること。
それが長距離フライトの記録を打ち立てる極意である。
自己肯定をして、繰り返される失敗。
明らかに「突っ込み派」の私。
さて、これをビジネスに活かすにはどうしたら良いか。
いや、ビジネスだけでなく、人生に活かすにはどうしたら良いか。
それは、友達、上司、部下、同僚、親族と、周りの意見を出来るだけ聞く事である。
ハンググライダーと違って、この競技は一人ぼっちではない。
最後の判断は自分がするのは当然だが、「ここは我慢した方が良いよ」とか
「もっとこんなやり方があるよ」とアドバイスをくれる。場合によっては
「今こそ前に出るタイミングだよ」と背中を後押ししてくれる。
「突っ込み派」で「猪突猛進型」、盲目的に我が道を突き進みやすい性格。
サラリーマンであれば会社組織が、必要に応じ「強制停止」を掛けてくれる。
さて、「町工場の経営者」となった場合、いや、なった今、それをどうやって防ぐか。
「部下の意見を聞く努力をすること」は当然として、
利害関係に縛られない忌憚のない意見が必要である。
そこに友達の存在。
以上、相変わらず長い「前置き」
「町工場の経営者」になった今、お願いして何人かの友達に「サポーター」になってもらった。
いや、正確には強引に勝手に「サポーター」に任命した。
その内の二人、ムタとS嬢。そして親友のU。
翌日、私が皆が飛ぶのを手伝うので、と説得しわざわざ茨城から来てくれた二人。
過去の会社勤め経験を活かして作り上げつつある「遠隔経営」の仕組み。
その他会社経営、運営のあるべき論。
会社で最年少の若手も交えて、朝の10時から19時半まで大議論。
更には友達には自宅に泊まってもらい、夜の2時半まで語り合う。
合計16時間半。
会社を案内して、いろいろ批判もしてもらう。
「トイレが暗い。そもそも和式なのはあり得ない。変えろ!」
「いや、お金もないし・・・。」
「うるさい、変えろ! こんな会社だったら私は働きたくない!」
「いや、私は和式が好きなんだけど・・・」
「うるさい、変えろ!」
白熱した議論は続く・・・。
多分、やっていることに間違いはないのだが、
「結局、半分は私が一方的に喋ってたよなあ」
「いや8割以上です」
んんん、人間の性格はそんなに変わるものではない。
兎に角「人の意見を聞く努力」これだけは忘れないようにしよう。
「友達10人呼ぶ計画 静岡編」の始まりである。
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