ホーム >> RSSセンター >> 黒い話し

RSSセンター

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 風と雲と 風と雲と (2024/12/24 14:07:52)

feed 黒い話し (2018/4/15 0:47:58)
好きな作家さんの作品を選んでしまうもので。
ブックオフでのまとめ買いは好きな作者さんの棚から
数冊選んでみて、その後装丁・ジャケ買いの流れだ。
2018014 (5) 2018014 (6)
篠田節子『静かな黄昏の国』

八編からなる短編集。
最初の『リトル・マーメード』は可愛らしさを想起させるタイトルとは
裏腹にかなりのホラーテイストだった。
冷静になれば「そこまでは無いわぁ。」と言えるだろうが、
魅力的な文体で引き込まれていくのでその流れに
目をそむけたくなる様なシーンが頭の中に浮かびながらも
ページをめくる手が止まらない。

『子羊』は近未来の生命に対するあり方を問う映画で
みた事ある様な設定ではあったが、読ませる感は
映画とは違って感情を刺激するものがあった。

『静かな黄昏の国』は後書きにもあるように
未来を暗示する作品となっていた。
衰退と言うカテゴリーでこうもリアリティーに溢れる
突きつけ方をされると未来が暗い事ばかりの様な気分になった。
そんな作品。
暗くても楽しい篠田作品でした。


execution time : 0.004 sec