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前日、新幹線で京都まで行き、折り返して大津に泊まる。
朝、滋賀県の荒神山を目指す。
最後に来たのは大学4年の二月である。
二日前に立てたこの計画は、出発直前に修正された。
「なんで大津やねん。彦根やろ。午前中は天気が悪いから彦根観光をして来たら。」
師匠のお言葉。
地図を見ると目から鱗。何時もは大阪から通っていた。
東から攻めると確かに京都まで行かず、米原経由で彦根が近い。
思い込みとは恐ろしいものだ。
午前中は雨の予報。残念ではあるが、骨休めには丁度良い。
何時もの通り6時半起床。7時半から市内・彦根城内を歩き回る。合計9km。
その見事さに感動。やっぱり日本が一番だ。

待ち合わせの10時半でもまだ雨、雨、雨。そしてまだまだ回り切れない。
お願いして集合時間を遅くしてもらう。
正午前後に、やっと合流。ひとしきりの初心者向け講習の後、実地練習。
もう余り時間がない。今日はまあ、これだけ座学をしてもらえれば、それで十分か。
そう思いながら実地講習に臨む。
そこには驚きの講習システム。手軽で安全。楽チン極まりない。
あっという間に13本のTake Off とLandingの練習が出来た。
「敷居の高さがハンググライダーを始める難しさ」
いやいやそれは時代遅れ。どうも私の「間違った認識」の様である。

目指すは「天使のランディング」
ふわりとなんの衝撃のなく、地面に足が着くこと。
「始めの頃に比べると凄くうまくなりましたよ。
　集中して通えば、山飛びも直ぐに出来るようになると思います。」
うまさの片鱗も感じさせることが出来ない私。
最近「初飛び」したという学生さんから、暖かい励ましの言葉を頂いた。

昨年11月の日本選手権。
へたくそなランディングの衝撃でグライダーを破損した私。
講習を終え、翌週の21日（金）、２２日（土）とフライト。
見事、天使のランディングが決まる。ここまで綺麗に決まったのは20年ぶりかな。
ブルネイから琵琶湖まで、わざわざハング・グライダーの練習に。
相変わらず奇特な人間だが、行って良かった、と感謝感激。
昨年11月、ランディングに悩む私に、「初心に戻れ」と
琵琶湖行きを勧めて頂いた同業他社のKさん。
ありがとうございました。