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(ボルネオ日記 7月12日) ニア・ケイブ物語 10部作その10 完結編 同じ失敗は10回まで許される
飛丸日記
(2024/12/25 18:57:24)
(ボルネオ日記 7月12日) ニア・ケイブ物語 10部作その10 完結編 同じ失敗は10回まで許される (2015/7/22 23:41:21)
・社員で凡ミスを繰り返すY君。
「おーい、これはさっき指摘した間違いと同じじゃないか。こんな初歩的なミス繰り返すなよ。」
と頭ごなしに怒るのは良くないと、ちょっと頭をひねって、管下主要社員に一斉メイル。
「同じ失敗は10回まで許す。」
社員に驚きと、一部、多分失笑が広がる。
「なんだろう、このいい加減な上司は?」
・社員からの質問。「冨原さん、本当にいいんですか」
Y君からは 「私はゼロから初めていいんでしょうか?」と。
・「みんな、忘れたのか。着任時の全社員総会での私のスピーチ。
「最後に一言。皆さんの名前は一度に直ぐには覚えられません。
同じ人に何度も何度も名前を聞くと思いますが、10回までは許して下さい」」
・ 親しくなる方法、その1 「名前を覚えること」
基本中の基本である。
約230人いる社員。先ずは目標、主要社員50人。
着任暫くは、名前の記憶に努めた。
「えーと、○○さんでした?」 「ごめん、ごめん」 その繰り返しである。
そうなる事はわかっていたので、最初の自己紹介のスピーチで、高らかに宣言していた。
「10回までは、名前を聞く失礼を許して下さい。」
・そうメイルしてから、暫くは面白いやり取りが続いた。
「お前、これ3回目だよなあ。」
「冨原さん、その質問は4回目です。前回の会議でも、同じ質問をしていました。」
「ごめん、ごめん。でも、まだ6回あるよな。」
やがて効果はてきめん。安堵は消え、緊張へと変わった。
特にY君。凡ミスの数は激減した。
実は10回のミス猶予なんて、気を抜いたら直ぐに使い切ってしまうのである。
当初、ゆるーい、と思われた決まりすら守れない。逆に緊張へと変わる。
・ハング・グライダーで、今まで何度同じ失敗を繰り返して来ただろうか。
「(今日は1800mまで上がるけど、1200から1600までを使うと決めて飛んでいた。)
だけど、あそこではもっと上げきれば良かった。」
「あそこでもう200m上げていれば、次のサーマルを探さずにゴールまで一気に行けたのに」
「あれが最後のサーマルだった。上げきるべきだった。失敗して途中で降りてしまった。」
「何で、あそこであのコース取りをしたんだ。もっと雲のあるところを飛ぶべきだった。」等々。
・多分、500回、いや1600回のフライト回数からすると同じ失敗は1000回は下らないだろう。
教訓そのXX 「人間、同じ失敗をしなかったら、とんでもなく進歩する。
それはあり得ない。失敗はやむを得ない。
失敗から少しでも何かを学び取れ。」
・以上、長々と言い訳。
さて、目の前の現実。水没したカメラ。
処世術そのXX 「水没した電子機器は三日三晩ドライヤーで乾かせ。
決して途中でスイッチは入れるな。」
という事で、昨晩は車のエアコン最高温度で乾かす。エンジンを掛けてロックしたまま食事。
日中は、暑いのを我慢して運転。
・8月中旬には、ハンググライダーのプレ世界選手権で、マケドニアを訪問予定。
初のマケドニア。多分、天気が悪い日もあり、観光する機会も多い筈。
I-Phoneのカメラだけでは、心もとない。帰国までは待てない。それまでには買わねば。
・最近、自然観察用にカメラの購入を検討中。
カメラ・マスターの大ちゃんにFBでいろいろと指導を受ける。ありがたや。
お薦めの機種の紹介を受け、先々週、ミリでカメラ屋を探した。
専門店を見つけて、わかった事。売っている機種が恐ろしく古い。最新のものはない。
そこで閃き。既に次の機種が出ている私のカメラだが、ひょっとしてミリならあるかも。
・そこでカメラ屋を訪問。って先ずはここで第一関門。カメラ屋が見つからない。
確かここだった様な気がするが・・・
何度も同じ場所を通り過ぎ、思い切って確認。記憶は間違いなかった。現在新装中。
店舗の一部で在庫売りつくしセール中。
・「このS-100って機種、ありませんか? 確かもうS-110が出てると思いますが」
「ごめん。3日前に3台、一気に売れた。(換算ベース)3.6万円を、2.1万円で売っていた。」
広告を見せられる。
・「これだけ店舗がぐちゃぐちゃなら、その辺に在庫がないのか。」
「ない。我々はパソコン販売会社だ。在庫管理はしっかりしている。」
「ではチェーン店の他の店にはないの?」
「(調べると)確かにあるなぁ。でも在庫処分をしたのはこの店だけ。他の店はやってない。」
「そこを何とか。」
「取り寄せになる。今、正式発注するんだったらOK。金を置いていけ。」
「いや、このカメラが動くかも。後2日待ってくれ。」
暫し交渉。なんとか握手。
・という事で、連絡先を聞いて帰宅。
水没したカメラを三日三晩乾かし、祈りながらスイッチ・オン。
ピクリともせず。断念。電話にて正式発注。
でも、SDカードのデータは問題なかった。
ワニに襲われるというリスクを冒して、川に入った事は、徒労ではなかった。
・ネットで調べると、日本での中古販売価格は最低で2.7万円。
新品を2.1万円でゲット。また幸運。
7、8万円の臨時出費を覚悟していただけに、ありがたい。2.1万円で済んだ。
ちょっとだけ、反撃に成功。
・以上、ニア・ケイブ物語。全10部作、完結。
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(ボルネオ日記 7月12日) ニア・ケイブ物語 10部作その10 完結編 同じ失敗は10回まで許される (2015/7/22 23:41:21)
・社員で凡ミスを繰り返すY君。
「おーい、これはさっき指摘した間違いと同じじゃないか。こんな初歩的なミス繰り返すなよ。」
と頭ごなしに怒るのは良くないと、ちょっと頭をひねって、管下主要社員に一斉メイル。
「同じ失敗は10回まで許す。」
社員に驚きと、一部、多分失笑が広がる。
「なんだろう、このいい加減な上司は?」
・社員からの質問。「冨原さん、本当にいいんですか」
Y君からは 「私はゼロから初めていいんでしょうか?」と。
・「みんな、忘れたのか。着任時の全社員総会での私のスピーチ。
「最後に一言。皆さんの名前は一度に直ぐには覚えられません。
同じ人に何度も何度も名前を聞くと思いますが、10回までは許して下さい」」
・ 親しくなる方法、その1 「名前を覚えること」
基本中の基本である。
約230人いる社員。先ずは目標、主要社員50人。
着任暫くは、名前の記憶に努めた。
「えーと、○○さんでした?」 「ごめん、ごめん」 その繰り返しである。
そうなる事はわかっていたので、最初の自己紹介のスピーチで、高らかに宣言していた。
「10回までは、名前を聞く失礼を許して下さい。」
・そうメイルしてから、暫くは面白いやり取りが続いた。
「お前、これ3回目だよなあ。」
「冨原さん、その質問は4回目です。前回の会議でも、同じ質問をしていました。」
「ごめん、ごめん。でも、まだ6回あるよな。」
やがて効果はてきめん。安堵は消え、緊張へと変わった。
特にY君。凡ミスの数は激減した。
実は10回のミス猶予なんて、気を抜いたら直ぐに使い切ってしまうのである。
当初、ゆるーい、と思われた決まりすら守れない。逆に緊張へと変わる。
・ハング・グライダーで、今まで何度同じ失敗を繰り返して来ただろうか。
「(今日は1800mまで上がるけど、1200から1600までを使うと決めて飛んでいた。)
だけど、あそこではもっと上げきれば良かった。」
「あそこでもう200m上げていれば、次のサーマルを探さずにゴールまで一気に行けたのに」
「あれが最後のサーマルだった。上げきるべきだった。失敗して途中で降りてしまった。」
「何で、あそこであのコース取りをしたんだ。もっと雲のあるところを飛ぶべきだった。」等々。
・多分、500回、いや1600回のフライト回数からすると同じ失敗は1000回は下らないだろう。
教訓そのXX 「人間、同じ失敗をしなかったら、とんでもなく進歩する。
それはあり得ない。失敗はやむを得ない。
失敗から少しでも何かを学び取れ。」
・以上、長々と言い訳。
さて、目の前の現実。水没したカメラ。
処世術そのXX 「水没した電子機器は三日三晩ドライヤーで乾かせ。
決して途中でスイッチは入れるな。」
という事で、昨晩は車のエアコン最高温度で乾かす。エンジンを掛けてロックしたまま食事。
日中は、暑いのを我慢して運転。
・8月中旬には、ハンググライダーのプレ世界選手権で、マケドニアを訪問予定。
初のマケドニア。多分、天気が悪い日もあり、観光する機会も多い筈。
I-Phoneのカメラだけでは、心もとない。帰国までは待てない。それまでには買わねば。
・最近、自然観察用にカメラの購入を検討中。
カメラ・マスターの大ちゃんにFBでいろいろと指導を受ける。ありがたや。
お薦めの機種の紹介を受け、先々週、ミリでカメラ屋を探した。
専門店を見つけて、わかった事。売っている機種が恐ろしく古い。最新のものはない。
そこで閃き。既に次の機種が出ている私のカメラだが、ひょっとしてミリならあるかも。
・そこでカメラ屋を訪問。って先ずはここで第一関門。カメラ屋が見つからない。
確かここだった様な気がするが・・・
何度も同じ場所を通り過ぎ、思い切って確認。記憶は間違いなかった。現在新装中。
店舗の一部で在庫売りつくしセール中。
・「このS-100って機種、ありませんか? 確かもうS-110が出てると思いますが」
「ごめん。3日前に3台、一気に売れた。(換算ベース)3.6万円を、2.1万円で売っていた。」
広告を見せられる。
・「これだけ店舗がぐちゃぐちゃなら、その辺に在庫がないのか。」
「ない。我々はパソコン販売会社だ。在庫管理はしっかりしている。」
「ではチェーン店の他の店にはないの?」
「(調べると)確かにあるなぁ。でも在庫処分をしたのはこの店だけ。他の店はやってない。」
「そこを何とか。」
「取り寄せになる。今、正式発注するんだったらOK。金を置いていけ。」
「いや、このカメラが動くかも。後2日待ってくれ。」
暫し交渉。なんとか握手。
・という事で、連絡先を聞いて帰宅。
水没したカメラを三日三晩乾かし、祈りながらスイッチ・オン。
ピクリともせず。断念。電話にて正式発注。
でも、SDカードのデータは問題なかった。
ワニに襲われるというリスクを冒して、川に入った事は、徒労ではなかった。
・ネットで調べると、日本での中古販売価格は最低で2.7万円。
新品を2.1万円でゲット。また幸運。
7、8万円の臨時出費を覚悟していただけに、ありがたい。2.1万円で済んだ。
ちょっとだけ、反撃に成功。
・以上、ニア・ケイブ物語。全10部作、完結。
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