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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 自分の飛びとの闘い (2018/6/26 14:07:29)
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イタリアワールドカップが始まりました。
初日、二日目が終わり、現在66位と順位は不調ですが、今の順位をしっかり把握して
残り5日間、精一杯戦います。

さて、今回のレース、最近ここまで有名選手が集まることも少ないのでは?というくらい
パラグライダーの有名選手が集まる大会になっています。
ワールドカップイタリア、レベルの高い戦いになっています。

2つのタスクを終え、すでに波乱は起きています。
練習日、あれだけよかったコンディションは夜に振る嵐で空気が湿り、雲が発達して2日とも山が見えないコンディション。
強い上昇を期待していたのに、なかなか我慢を強いられる戦いになっています。

初日 「ワンミスが大きな遅れに」
練習日から比べて雲の多いこの日、タスクは56㎞と控えめなスタート。


山には雲がかかり、コンディションは渋い予報。
タスクは山に近いところを東西に移動し、沖(山から離れる)に出て東西往するとようなタスク。
離陸すると意外とコンディションがよく、雲に入りそうになりながら待機。

スタート前、最初にイメージしていた弱いコンディション→そこそこ強いコンディションだと
頭の中で修正してタスクをイメージする。

スタートはいいポジションでのスタート。
前半は攻めていく。

常に前に前に行き、安全パイの高度を取りながらも先に先に進む。
この時は良いリズム。


問題はそのあとだった。
一度高度をとり、何機かが谷の向こうに低く突っ込むのを少し高めに集団から離れて私もアタック。
しかし、高度が低いところはサーマルが活発でないタイミング。

ターンポイントを取った時には高度が低く、なかなか上がらない。
集団はその手前で雲まで上昇して悠々と先に進んでいく。

はぐれてアタックした人たちは散り散りになりながらなんとかサーマルを捕まえていくが、
もうトップの集団には追いつくことができず、そのまま息も絶え絶えでようやくゴール。
トップから30分も遅れるという大失態。この日80位(125名中)
上位にはいいメンツがそろっている。しかし、この日私同様アタックした選手の中には
常に大会上位の選手も多数。こうなると、攻めていくパイロットが増えてくる。

2日目 自制する飛び
朝起きると、雨がざんざんと降る空。
しばらくして止むが、さて、これは飛べるのか?という思いで会場へ。
9時に大会本部でブリーフィング。天候は回復傾向だが、競技ができるかは5分5分ということで、
それでもとりあえず山に上がるという。

昨日の失点を取り返さないといけない私は、一本でも飛びたいところ。
準備だけはしっかりしていく。
特に思いのほか寒いジェモナの空。ダウンと防風のジェケットは忘れないようにしないと。
こういう時にはミレーのライトダウンと ゴアテックスプロ が最高にいい。

車に乗って山へ。

パラグライダーを山積みにしていきます。

T.O.は雲の中
小雨もぱらついたりする中これで飛べるのか?という雰囲気。
しかし、タスクコミッティー達は大会のタスクを組んでいきます。


この日は初日よりも山から離れた沖を飛ぶタスク。

タスクが発表されたころには視界は開けて離陸できる状態に。
選手たちは準備をして空へ。

この日は予想通りに渋い。
この日は手堅く飛ばないと先がないので、自分を抑えていこうと決める。


スタートから大集団が駒を進める中に私もきっちりポジションをとっていきます。
ペースは遅め。前方にある雲を見ては先に進み、高度があまり高くまで取れないので
きっちり上昇してまた先に進みます。


選手同士けん制しあいながらのレース。
低いまま進むと集団が全部同じように進んでいきます。
途中、少し遅れそうになると、集団とは少しだけ離れてしっかり上昇していき
またトップに追いついていく。が、この日はそれ以上前には出ません。
出たい気持ちを抑えて抑えて・・・。


しかし、最後は抑えすぎて慎重になりすぎた。
トップから1分半遅れの35位。(大体2秒ごとにゴールしている)
ポイントはそこそことれたものの、大幅アップにはなりません。
とにかく総合も順位を上げた。

この日も大量のゴール(108名のゴール者)


明日は最高のコンディションとのこと。
大荒れの大会はさらに荒れていきそうです。

パラグライダー、チームスポルティバの面々。
スイスはスポルティバがイェールとミハエル・マウラーをサポート。
スポルティバチーム の出来上がり!!

大会選手の多くの人がスポルティバをはいていますが、
競技選手にはトレランシューズが人気。
イェールは ライカン を着装。

私やミハエルは アキラ を使っています。
ランニングにも使えるクッション性としっかりグリップする靴底がレースでのアクセルコントロールにも
ストレスなしです。

さぁ、明日は勝負です!!


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