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2015 ヨーロッパ選手権 大会風景
Team Maru-WGC
(2024/12/25 18:57:23)
2015 ヨーロッパ選手権 大会風景 (2015/7/28 0:06:51)
活躍するオフィシャルスタッフ。グリッド・マーシャルやクラブのバイスプレジデントなど、年長者も必ず現場にいますが、実際に動いているのは10代、20代そこそこの若い子ばかり。ジュニア世代はフライトの練習をするだけでなく、メジャー大会を肌身で感じながら育っています。
飛び立つグライダーや帰投するグライダーをチェックする彼女達。笑顔がとても可愛らしいです。
曳航機はかなりパワフルです。2014年にレシュノで行われた世界選手権では下のようなアングルが選べたのですが、今大会では同じ位置にポジショニングしてもあっという間に上昇してしまい、ごく小さくしか撮れません。ちょっと残念です。
この、ウイングレットのある機体、なんていう機種でしょう?( ズリン ターボシュメラック です)
20mクラスは全て複座機です。このクラスの大型機は背中にプロペラとエンジンを積み、自力で飛び立っていくものも多いです。写真上はドイツはシェンプヒルト社のアーカス(Arcus M)です。
丸山の単座機もエンジンを積んでいますが、自力で発航できるだけのパワーはありません。上空の巡航用で、クロスカントリー・フライトやエマージェンシー時に距離を稼ぐために使います。
同じく、20mクラスに出場している市川 展さんの機体。ドイツのアレキサンダー・シュライハー社の ASG32 Mi です。wiki には「capable of self launching with a retractable engine and propeller」と書いてありますが、飛行機曳航を利用していますね。
背中にエンジンを積むモーターグライダーでは、主に2ストロークエンジンが動力として使われます。いまや日本のバイクでは聞かれなくなった、あの懐かしい音が響きます。
電動モーターも使われています。さすがにエンジン機よりスッキリしています。上空では逆の手順で展開します。写真は Lange Aviation 社の アンタレス23E。オープンクラスの機体です。
スロバキアチームのマーティン(Martin Furjes)選手。親子で大会参加。パパがんばって! アンタレス23Eのパイロットです。
学連カレンダーでお馴染みの 山 康博 さんに指摘されて分かりました。見づらいですがコンテストナンバーはLS。確かにアンタレス23でした。ウイングスパンは23m。幅1.5m弱の軽自動車なら15台分の幅があります。もちろんオープンクラス。滑空比は60にも達します。今大会では1機のみ。まさに先ほど掲載したスロバキアチームの Martin さんの機体でした。水バラスト放出時に幾筋も見られる白いスジがとてもキレイです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lange_Antares
18mクラス、新旧の戦いです。手前が JS1、奥が ASG29です。ASG29は昨年まで圧倒的なシェアでしたが、新進気鋭のJS1がどんどん増えています。
丸山曰く「カタログ値はともかく、同時にグライドし出すと JS1 がどんどん上にあがっていく」とのこと。どうやらJS1のほうが滑空性能に勝る、という評価は動かしがたく、こちらに買い換えている人が増えている状況だそうです。
ただ、入門のクラブクラスのように機体の性能差に応じたハンディキャップ制度はなく、18mクラスでは純粋に平均時速で順位が決まっていくそうです。がんばれ丸山!
ポーランドで行われた2014年の世界選手権に続き、丸山は18mクラスに ASG29E で参戦しています。
機体の詳細や滑空比についてはこちらをご覧ください。
「丸山が世界選手権で乗る “ ASG29E ” はこんな機体
http://bit.ly/1MCkm9i
河村
Facebookアップ記事をブログにそのまま掲載しています。
https://www.facebook.com/TeamMaru
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2015 ヨーロッパ選手権 大会風景 (2015/7/28 0:06:51)
今回のヨーロッパ選手権を運営しているのは、ここウーチェニー滑空場の所属クラブ「ウーチェニー・レプロクラブ・スポルタゲシュレット(Őcsényi
Repülőklub Sportegyesület)、英語名 ウーチェニー・フライング・クラブ です。
フィールドで蛍光カラーのビブスを着ている彼らがオフィシャル・スタッフなのですが、この若者達が全てクラブの所属メンバーかどうかはわかりません。でも滑空場責任者のゾルト(Zsolt
Mattburger)さんに伺ったところ「クラブ員は30名ほど。フル稼働しているのは15名」とのこと。それを聞いた丸山は目を丸くしていました。
公式練習を含めウイークデイも関係なく約3週間近くぶっ通しで行われる競技を招致し、主催権を勝ち取り、安全にオーガナイズする…その苦労はいかばかりか、と思いを巡らせてしまうのです。今大会は83機ですが、時に100機以上となる機体をハンドリングせねばなりません。
参加していて分かりますが、今大会はとても上手にオーガナイズされています。エアーショーには沢山の観客が訪れていました。このレベルで運営するには、クラブ員皆が同じベクトルを向いて活動しない限り、難しいと感じます。
決して、日々の仕事の片手間でこなせるものではありません。このあたり、大会運営の上手さとその経験値、そして「運営したい」という意気込みの強さに、あらためてヨーロッパのグライダー文化の奥深さを感じました。
おかげさまで我々は競技を存分に満喫できます。さあ、残すところ5日です。気を引き締めて参りましょう!
活躍するオフィシャルスタッフ。グリッド・マーシャルやクラブのバイスプレジデントなど、年長者も必ず現場にいますが、実際に動いているのは10代、20代そこそこの若い子ばかり。ジュニア世代はフライトの練習をするだけでなく、メジャー大会を肌身で感じながら育っています。
飛び立つグライダーや帰投するグライダーをチェックする彼女達。笑顔がとても可愛らしいです。
曳航機はかなりパワフルです。2014年にレシュノで行われた世界選手権では下のようなアングルが選べたのですが、今大会では同じ位置にポジショニングしてもあっという間に上昇してしまい、ごく小さくしか撮れません。ちょっと残念です。
この、ウイングレットのある機体、なんていう機種でしょう?( ズリン ターボシュメラック です)
20mクラスは全て複座機です。このクラスの大型機は背中にプロペラとエンジンを積み、自力で飛び立っていくものも多いです。写真上はドイツはシェンプヒルト社のアーカス(Arcus M)です。
丸山の単座機もエンジンを積んでいますが、自力で発航できるだけのパワーはありません。上空の巡航用で、クロスカントリー・フライトやエマージェンシー時に距離を稼ぐために使います。
同じく、20mクラスに出場している市川 展さんの機体。ドイツのアレキサンダー・シュライハー社の ASG32 Mi です。wiki には「capable of self launching with a retractable engine and propeller」と書いてありますが、飛行機曳航を利用していますね。
背中にエンジンを積むモーターグライダーでは、主に2ストロークエンジンが動力として使われます。いまや日本のバイクでは聞かれなくなった、あの懐かしい音が響きます。
電動モーターも使われています。さすがにエンジン機よりスッキリしています。上空では逆の手順で展開します。写真は Lange Aviation 社の アンタレス23E。オープンクラスの機体です。
スロバキアチームのマーティン(Martin Furjes)選手。親子で大会参加。パパがんばって! アンタレス23Eのパイロットです。
学連カレンダーでお馴染みの 山 康博 さんに指摘されて分かりました。見づらいですがコンテストナンバーはLS。確かにアンタレス23でした。ウイングスパンは23m。幅1.5m弱の軽自動車なら15台分の幅があります。もちろんオープンクラス。滑空比は60にも達します。今大会では1機のみ。まさに先ほど掲載したスロバキアチームの Martin さんの機体でした。水バラスト放出時に幾筋も見られる白いスジがとてもキレイです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lange_Antares
18mクラス、新旧の戦いです。手前が JS1、奥が ASG29です。ASG29は昨年まで圧倒的なシェアでしたが、新進気鋭のJS1がどんどん増えています。
丸山曰く「カタログ値はともかく、同時にグライドし出すと JS1 がどんどん上にあがっていく」とのこと。どうやらJS1のほうが滑空性能に勝る、という評価は動かしがたく、こちらに買い換えている人が増えている状況だそうです。
ただ、入門のクラブクラスのように機体の性能差に応じたハンディキャップ制度はなく、18mクラスでは純粋に平均時速で順位が決まっていくそうです。がんばれ丸山!
ポーランドで行われた2014年の世界選手権に続き、丸山は18mクラスに ASG29E で参戦しています。
機体の詳細や滑空比についてはこちらをご覧ください。
「丸山が世界選手権で乗る “ ASG29E ” はこんな機体
http://bit.ly/1MCkm9i
河村
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