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feed (ブルネイ日記 6月19日着想) 人生に影響を与えた20のフライト 6部作その6 21分27秒 (2015/8/1 10:02:43)
150730-グライダー
150730-グライダー2
110000-オーストリア5

・今度何時飛べるかわからない。ひょっとしたら1年以上飛べないかもしれない。
 そう思って臨んだこのフライト。ブルネイ駐在前の最後のフライト。
 実はこの機会に、飛ぶ前に一つの事をしていた。
 「グライダー組み上げ時間のタイム・トライアル」

・通常は、飛んでからが勝負のハング・グライダーだが、場合によっては
 何分でグライダーを組めるかが、重要な時がある。
・例えば大会。その日一本目のフライトで上昇気流を見つけられずに、直ぐに着陸。
 そんな時、離陸の制限時間、ゲートが閉まるまでなら、もう一本飛ぶ事が許されている。
 大忙し。グライダーを畳んで山に上がり、もう一度組み上げる必要がある。
・先ずそれが間に合うか否か。自分がグライダーを組める時間を把握しておく必要がある。
 無論、早ければ早い程良い。ピークを過ぎると、気象条件は悪くなる一方だ。
 一刻も早いテイクオフが望まれる。
・自分がセット・アップに掛かる時間を計っておき、またそれを少しでも早める工夫をする。
・タイム・トライアル。
 ハング・グライダーを何分でセット・アップできるかの時間計測。

・この日は、次に何時飛べるかわからない、少なくとも続けて飛べる時は暫く来ない、
 多分今が一番熟練していると思い、記録を狙って気合を入れて行った。
・結果、21分27秒。過去最短。
・片翼5m強、広げると端から端まで10mあるハング・グライダーは
 効率よく組まないと、無駄な動きが多くなる。無駄な時間が掛かる。

・片翼の先端まで行った時に、どこまでの作業を纏めてするのが効率的か。
 一番良い順番は何か。順番を間違えると、セールに張りが出て、次の作業が困難になる。
・無駄な動きを如何に抑え、手際良く、効率的に動くか。
・無論、飛んでいる時も、一秒を詰めるにはどうしたら良いかを考えて飛んでいるが、
 地上でもその作業は変わらない。

人生訓そのXX 「人生、太く長く」
・冗談ではない、本気である。
・一日10秒の作業短縮が出来れば、一か月で5分、一年で1時間。
・一分なら6時間。二分なら・・・本一冊位、読める時間は直ぐに生み出せる。

・ちょっとしたことで良い。
・6部作その2、4日前のブログの写真。
・ソファー、テーブル。キッチンと三か所ある。
・TVは一つ、リモコンは何処に置くべきか?

・実は同じTVが二階に二つある。通常は使わない。それぞれに同じリモコンがある。
 結論。三つのリモコンを各場所に置く、これにて移動時間は短縮される。
 単に「物ぐさ」と笑われてしまうかもしれない。
 ポイントは、その生み出された時間を何に使うか、である。

人生訓そのXX「世の中で一番大事なものは、時間である。」
 家族や友達といる時間。コミュニケーションする時間。
 本を読む時間。考える時間。勉強する時間。働く時間。
 そして、空を飛ぶ時間。
 何にどれだけの時間を割くか。
 人生において、最も大事な事かもしれない。

・些細な事でも不要な時間は削り、時間を創出する。
 これも、ハング・グライダーから学んだ、大事な事である。

・写真は
 ① ホーム・エリアの足尾テイクオフ(筑波山)
 ② FBにも記載した、秩父へのフライト。ランディング。
 ③ 世界で一番好きなエリア。オーストリア、グレンフェンブルグ、ランディング。
   解体中のグライダー。御覧の通り、ややこしい。

以上、実は、途中から方針変更。
「人生に影響を与えた500のフライト、その内の20のフライト」 について、語って来た。
 スタチンの話も含めて、これにて丁度20。

・「人生、太く長く」
 32年前、鳥取砂丘で初めて足が浮いたフライトから現在に至るまで。
 如何に多くのフライトを、鮮明に覚えている事か。
 ハング・グライダーをしている時間は、とんでもなく太く濃い時間であるのは、間違いない。

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