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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 昨日とは比較にならないコンディションとスピード (2018/9/13 13:10:53)
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気象情報が当たらない・・・・。
朝に張り出される気象データと気象ブリーフィングで発表される情報は、その日どのように飛ぶのか、
バラストを増やすか減らすか、そういうところに響いてくるのですが・・・・・。

この日、発表されたタスクは90㎞。

昨日までとは違い、T.O.のあるHassan山をぐるっと大きく回ってくるような
タスク。
ブリーフィングでは、山の南西に小さな低気圧ができる予報で、それに巻き込むように風が吹いている。
でも後半の平野では昨日よりも上昇が弱い。
とのこと・・・

昨日は110㎞飛ぶのに6時間かかってたどり着けませんでしたが、
さて、この予報、詳しいコンディションがわかりにくい。

とにかく後半は昨日のように弱いかもしれない、そう思って飛ぶことにします。
スタート地点が、T.O.から一度7㎞離れそこからになるのですが、
いつも通りHassan山には高い場所に雲ができているので、
そこでしっかり高度を稼ぎます。

この日は高度3500m。
なんだか練習日のように調子よく高度が上がります。


昨日は2500mまでしか上がらなかったのに、まるで別次元。
高い場所はサーマルが激しく、しかし、Hassan周辺を離れると雲がまだ発達していないために、
スタート時間近くになってもみなその周辺で雲の高さを維持。

距離的には東へ行ったほうが、近いのですが、
サーマルがある南東へ徐々に進みながらのスタート。

スタートと同時にヤッセン選手は一人タスクに向かい突っ走ります。
彼のいつものスタイル

私とフェリックスといった選手数機がそれを高くあとをおい、
ほかの集団はさらに高さを保ってコースを南東に取りながらのスタート。

上から見ると、ヤッセン選手はもう地面に降りそうになっているのでは?という高さ
をひたすらその先にある雲とそれの発生源の街に向かってひたすら進んでいきます。

しかし上がらない。
私も高度がどんどん降りていきます。

しかし、そこでカツーンと彼はターンをします。
見ていてもわかるくらい強烈なサーマル。

一気に高度を上げていきます。
私もそれに乗るためにスピードを緩めずに入ります。
が、その時間差で、もう置いて行かれています。

後続がその上に高く入り、私はサーマルで少し遅れます。
それでもサーマルは強烈なので、高い人が先に行っても、焦らず高度を取ります。
そして東のターンポイントを取って折り返す。

集団は長く伸びて次のに北のポイントに向かって伸びています。
少し後半にいる私。
しかし、私とシャル選手等10機ほどは少し南に回り、雲の下へ。
そこで先ほどのような強い上昇で再び雲の下へ。
そこからは雲が伸びている下を北に向かって飛びます。

先に行った集団とは500m以上の高度差。
雲に吸われ続けるので、フルスピードで高度を上げないように飛びます。
追い風もあって時速は80㎞/hを越えています。

そこから15㎞、高速飛行。


先頭をいくヤッセンはそれでもその高さに上げてきて、すべてを抜き去った我々と合流。
そして先へ進みます。

ここから平野。
予報では非常に弱いということでした。

しかし、3200mの高さをもって一気に平野へ。
最後のターンポイントは20㎞先。

確かに最初はサーマルがなかなかないのですが、
高さにものを言わせて一気にターンポイント近くへ。

ゴールまでの到達高度も、あと一度サーマルをとらえれば行けます。
サーマルがないと横に広がっていく先頭集団。

このコース取りがうまいのがシャル選手。
まっすぐ行っているのに我々と100m以上高度差ができていきます。
最後のこのレグでの高さの違いは決定的でした。

高さを維持できたシャルと5機ほどが高いところのサーマルを取り付き、少し上げて
ゴールへ。我々はその高さを取るのに時間がかかってしまいました。
その時、高い高度を後ろから見たことのある機体。
廣川選手だ!!うーんあの人おいしいとこもっていくな。

我々の上を通り過ぎゴールへ。
高さは十分。すぐに私も向かいます。
最後の5㎞。フルスピード。

しかし、ここからひたすら上昇帯。
なんだよ!!!どこか渋いんだ!?

フルスピードだとサーマルでグライダーが跳ねるように動き、
とにかくコントロールに気を使っていないと、ここでつぶれたら
もう目も当てられません。

そのまま維持してゴール。
ゴールした時は7番手くらいですが、リーディングポイントにより、
この日は10位でのゴール。

昨日6時間かかって110㎞がゴールできなかったのに、今日は93㎞を
わずか1時間45分で飛びました。


総合はまた16番手に復活
さぁ、ここからレース後半です。

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