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feed (飛丸日記7月18日) フランス留学記 「一生に一度で良いから」 (2018/9/18 21:39:01)
180718 グライダー山岳フライト1
180718 グライダー山岳フライト2
180718 グライダー山岳フライト3
180718 グライダー山岳フライト4

16,17日と座学やら、吹き飛ばされ講習や、罵倒講習が続く。
仕事を遣り繰りして確保した楽しむべきVacationの筈だが、毎日我慢の日々である。
18日、午前中にSWIFTの練習を終えて、午後はグライダーの空きを待つ。

高価なグライダー。一つの機体を一日で何人かでシェアする。
必ずしも条件が一番良い時には回ってこない。
お金持ちになって、自分のグライダーでも手に入れない限り、好きな時には飛べない。
これがグライダーの悲しいところ。
ヤキモキしながら順番を待つ。4時過ぎ、やっと順番が来る。
もう日は傾いている。さて、これからどれだけ飛べるのだろうか。

講師は若手に交代。
最初はサーマルをうまく捕まえられず、上昇気流に入ってから操縦交代。
上げ切っては先に進む。うまく上昇出来ない時は、Give Up宣言。操縦交代である。
あっという間に、昨年大会で何とか辿り着いた最北のパイロンまで来る。
「谷を渡って先に行ってみたいなあ、でも、もうこんな時間だし・・・。」
と、そこへ一言、「あのピークを目指せ。」
「えっ、先に行って良いの?」 大喜びで谷渡りを開始する。、
「低くなったけど良いのかなあ」
まあ、ここまでは昨年緊急ランディングを探し回っているのでの降りれる場所は確認済み。
昨年の努力が、思わぬ成果である。
谷を渡って、上げ直し、これから戻るのかと思いきや、また「あのピークを目指せ」の一言。
「えっ!更に奥???」
その後もその繰り返し。
「ここはイタリアだ」と、遂には国境を越えてしまった。
流石、グライダー、その飛翔能力の高さに唖然。

帰りは更に山奥に入り込み、4000M超の山をトップ・アウト。
ハングでは考えられない位置である。時間は既に18時過ぎ。
4000m級の山並みをかすめ、長い長いファイナル・グライド。
計3時間のフライト。

「一生に一度で良いから、グライダーでアルプスの山並みを飛んでみたい。」
・・・複座グライダー、というちょっと反則技ではありますが、十二分に満悦できました。

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