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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed トーイング講座 (2018/12/2 6:22:38)
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帰宅が午前様だったのですが、翌日は8時からトーイングの講義を受けるために、近くのバーへ。
そこで待っていたのは、ブライトというエリアのブライアン。彼は前回のワールドカップでお世話になった人物。


トーイングとは引っ張る人も引かれる人も重要なのですが、
ヨーロッパや、日本では引く人のライセンスが必要で、責任も引っ張る側に大きいのですが、
オーストラリアではすべてパイロットの責任となるため、講習と試験を受ける必要があります。

理由としては、オーストラリアではトーイングが一般的で、その道具とHow toがしっかりしているので、
引く人の技術よりもパイロットの意識が高く必要なためです。

すでに昨日簡単な説明を受けて飛んではいますが、この日は専門的な講義を受けました。

・トーイングにおける3つの安全装置
・道具の種類や特徴
・離陸時の合図
・離陸時のコントロール
・切り離しの時の注意と無線
・緊急時の対処

内容は初めてな事が多く、かなり勉強になりました。
初めてのことを覚えるのは楽しく、また、自分の安全に直結するものなのでかなり真剣になれます。

トーイング時に使う道具の一つのこの紐。


この紐一本で20㎏までの強度があり、それ以上だと切れます。
パイロットの装備重量と風の強さで、リングにしたこの紐を何重かにしてつなげます。
(ほかにもシステム的なものもあるのですが、この安全装備が一般的なんだとか)

ちなみにこれがシステム的な安全装置。

さて、講義のあとは実践。
実際に飛びます。

コンディションは昨日よりも風が弱いということで、距離も出ないということでしたが、
昨日の疲れも残っているので、近くで飛べるだけで満足。


実践を前に確認があり、そして空へ。


装備は昨日足りないと思ったものを改良したフル装備。
これで飛ばないと意味がないです。

グライダーはコンペ機(競技用)のENZO3ですが、引っ張られて上がるときには
グライダーを見てまっすぐになるよう微妙にコントロールするだけで問題なし。
途中でサーマルに入るときだけ少し怖いですが、基本的に全く問題なし。

そのまま高度500mのところで切り離します。
1000m近くまで高度を上げることもできますが、今日はこの辺で。
ちなみに公式の記録を出すためには、切り離しは1000m未満である必要があるそうです。

ちなみにこの日は昨日とは少し別の場所からの離陸。
理由は風向き。
パイロットを上空に上げていくためには滑走路のように車をひたすらまっすぐ走らせる場所が必要ですが、
それが風向きによってその場所が確保されているオーストラリアの広さはまぁ、驚きます。

フライトは1600mほどの高度を飛んでいくことができていたのですが・・・・・。
昨日の疲れが残っているのと、まだテストが残っていたので、50㎞程フライトした先の街にランディング。

ランディングしたグランドは、私がこれまでランディングしてきた中でトップクラスに入るほどきれいな
グランド。サッカーや、クリケットができるグランドなのですが、ゴルフ場のように芝が綺麗にされていました。

こんな芝がグランド全体に広がっていた・・・・。

ここはこの街の高校。

とにかく街も街行く車も、すべてがきれいです。
オーストラリアの景気の良さがよくわかります。

さて、すぐにピックアップされてモーテルに戻ると待っていたのは試験・・・・。


内容はともかく、英語で頭を使います。
試験を終えると、間違ったところの確認。
間違った内容は英語の解釈が間違っていたというところでしたが...

夕方、明日からのミーティング


先日300㎞を飛んだ時にも、風を背負って飛ぶのではなく、
空域制限や距離の関係でやや風を横から受ける形で飛んでいました。
こうすると600㎞の距離は時間的に達成できません。

そのために、今回、気象条件と風を見て、月曜日から2週間、あらかじめ一番飛べる離陸場所に
移動してキャンプを張り、そこから離陸するということをします。


こんなイメージ。
移動距離も半端ない・・・・。

日曜日はそのための準備と休養にあてて月曜日に出発。
荷物と装備をここでもう一度確認していく必要があります。

さぁ、冒険の始まり!!

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