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ブルネイから直線距離にして僅か1000㎞、プライベート・ジェットがあったら、数時間か？
それを四回のフライト、合計5000km、24時間の行程でやっと辿り着いた。

一番辛かったのは、セブでの乗り変え。
零時にセブ着、次は5時過ぎのフライト。
幸い、足を延ばして横になれるベンチがあるが、流石に金属張りで寝心地最悪。
寝付けない。
出発1時間前にアラームをセットするも、何度も目が覚める。
止む無く本を読んでは、また眠る。

出発2時間前、あまりの不快適さに睡眠を断念。小腹が空いた。
好物の飲茶をいくつか摘まんでいると、何故か場内放送で名前を呼ばれる。Gateに行く。
飛行機までのバスはなんと、普通のワゴン車だった。

エンジン始動、離陸開始。とその時、突然、頭上で目覚ましが鳴り出す。
「んんん？」理由は未だに分からない。
掲示板の時刻に合わせてその1時間前にセットしたハズの目覚ましだったが
それは離陸時刻そのものだった。
熟睡していたらどうなっていた事やら。

兎に角、かくて辿り着いた南海の島。いや、私にとっては北方の島。
今や頭の中での呼称は「地獄のBUSUANGA」である。