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feed <飛丸日記 12月31日> 「経営理念とは」 (2019/1/11 22:38:41)
181231 Busuanga空港にて
181231 Countdown Party
今回、持ってきた本は17冊。
ブルネイ駐在期間中の4年間、いろいろなのテーマで本を読み進めている。
「幸福学の研究」から始まって、「生物の多様性と進化」、
「イスラム教、上座部仏教とその歴史」等など。
最近のマイブームは(株)トミハラの経営に関連して、実用書の類。
「年輪経営」「経営計画の作り方」「就業規則の作り方」等など。
何れも中小企業経営者向けに書かれた本だ。

サラリーマンなら、経営計画はお上の指示で作らされる。
経理理念、経営方針なんて、あまり気にしないもの。いや、普通は知りもしない。
就業規則に至っては、私自身、新入社員の時の説明会以来、見た記憶はない。
今年の1月に親父が他界し、零細企業、町工場の会長になった。
そうした中、全てを一から考え、作り直すことを決意した。
自分で作ろうと取り組むと、こうした本も全く違って見えてくる。
興味深いことばかり。何事も主体的に。そして世の中、勉強、勉強である。

会社の経営理念、経営方針というのは、何の為にあるのか。
経営者が会社という器を使って何をしたいのか。
経営理念はそのメッセ―ジであり、経営方針は社員への決意表明である。
その実現の為の計画が経営計画。社員さんへの具体的なお願いの書。
大企業はさておき、中小零細企業では、こんなに大事なものはない。

フライトの3時間以上前に空港着。過去最高の余裕を持った到着である。
ゆったりした旅行の最後にふさわしい。
余韻に浸りながら、のんびりとゲートの前でブログを書き綴る。
だが、これが甘かった。人生は最後まで何が起きるかわからないものである。
突然、機体故障によるフライト・キャンセルのアナウンス。カウンターに人が殺到する。
「代替のフライトは1月3日になります。」
「えっ、何言ってんの? 明日ではなく、明後日でもなく、3日後???」
ピーク・シーズンの今、満席のフライトが続き、空席がないのだという。 
このままでは、ブルネイ着は1月4日。3日間の休暇延長。拙い。
兎に角、この南海の孤島から脱出しなくては。

「大丈夫です。心配しないで下さい。必ず最終目的地まで送り届けますから。」
「ふざけんじゃねえ。そんなのIATA(国際航空運送協会)のルールで決まっていることだろう。
 大事な事は、予定通りのスケジュールで最終目的地に着けるかつけるかどうかだ!」
あなたの会社のMISSIONを知っているか?
The Heart of the Filipinoだ。心意気を見せてくれ」
目についた会社のロゴ。無茶苦茶な攻めで話を続ける。
2時間後、機体の修理の目途がつき、翌日6時発のフライトが約束された。
その後の3回のフライトにも乗り継げるという。
 
元々は乗り継ぎで、またあの固いベンチで一夜を過ごそうと覚悟していた。
幸い、航空会社の手配で、立派なホテルにチェクイン。
ふと気づくと今日は大みそか。無料のディナーから始まり、カウント・ダウン・パーティまで。
世の中はうまく出来ている。
「こけたら3倍返し」今回も成功である。

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